カテゴリ:政治 政治史 行政
旧暦五月十一日、芒種。皐月、かまきり生ず。 東ティモールは元ポルトガル領だが、言い伝えられているところによるとポルトガルの植民地政策は非道かったらしい。 「世界は腹黒い 異見自在」 メラネシア共和国構想「陰謀」は自腹でやろう フジモリ大統領が再選を目指した九五年のペルー大統領選で、スペイン系の白人支配層が対抗馬に担ぎ出したのが、元国連事務総長のデクエヤル氏だった。 王様でさえ、この有りさまだからインカの民の扱いはさらにひどかった。その様子はリマのムセオ・デ・ラ・インクイジション(異端審問博物館)の陳列物からもうかがわれる。男たちはコカの葉だけが与えられて過酷な使役に駆り立てられ、あるいは異端の名で殺され、女は慰み物にされた。ペルー国民の八割がそうした《通婚政策》の落とし子だといわれる。 この酸鼻を極める地獄絵図を演出したスペイン人の末裔がインカの王の真似をしたことはかえって国民の深い怒りを買い、選挙はフジモリ氏の圧勝に終わった。 しかし、そういう末裔たちのサロンでは「それでもわれわれ(スペイン人)の方がポルトガル人よりは慈愛深かった」と語りあっていると、これは青木盛久元ペルー大使から聞いた話である。 この慈愛論争はポルトガル領ブラジルとの比較で語られたものだが、それは他のポルトガル領植民地も同じだといわれる。 今、話題の東ティモールもしかりで、異端審問を始めとする過酷な統治は島の民をすっかり骨抜きにした。古くからイスラム圏にありながら、異端審問のおかげでキリスト教に帰依させられ、例の一方的《通婚》も行われた。 宗主国に抵抗する牙ももがれ、第二次大戦後、隣のインドネシアがオランダ軍の無差別爆撃に耐え、八十万人もの犠牲を払って独立を果たしたのに、ここでは波風もなしに植民地のまま残された。 しかし、昔は本国をうるおした香料のうまみも消えてしまうと、ポルトガル政府はあっさりとここを捨ててしまった。今から二十五年前のことで、もちろん何の補償も自立するにふさわしいインフラも残さないで、だ。 最貧の島は翌年、冷戦さなかという事情もあって、米国の勧めでインドネシアが併合する。 今、まがりなりにも道路や学校など人並みにインフラが整備され、植民地時代は共通語も持っていなかった人々がジャワ標準語を話せるようになったのも、インドネシア政府の努力と出資に大きく負う。 「独立できるなら、やってみれば」「関係なくなってほっとした」というジャカルタ市民の声が朝日新聞(九日付)のコラムにあったが、その辺の気分を正直に伝えているものだろう。 ポルトガルが捨て、インドネシアもうんざりしている東ティモールがにわかに注目され出したのは沖合に石油資源が眠っていることが分かってからだ。近くのアンボン、そして西イリアンも石油や鉱物資源が確認されている。 いずれの地域もインドネシア領なのに、住民はメラネシア系が多く、さらにキリスト教徒も多いという共通点がある。 そして独立運動のリーダー二人に突然、ノーベル平和賞が授与されたころから欧米諸国の間で、三つの地域を併せてメラネシア共和国をつくろう、というアイデアが漏れ聞こえてきた。東ティモールがうまくいったら次はアンボンで独立戦争を、というわけだ。事実、それに符合するようにアンボンで宗教紛争も起きている。 ◇ 日本はこの地と戦前の一時期、かかわりをもった。欧米の抵抗でなかなか進まなかった国際航空路開設で、やっと中立国ポルトガルと航空協定が結べ、横浜─南洋諸島─ディリ線を開いた。 しかし、就航してまもなく太平洋戦争の開戦となる。東ティモールは中立国に属するが、オランダとオーストラリア連合軍はそれを無視し、ディリの大日本航空支店を爆撃、民間邦人が拘束された。ポルトガル植民地軍はこの国際法違反を見て見ぬふりをした。 翌年、日本軍が邦人救出にくると豪、蘭軍は大した抵抗もしないで逃げ去った。この地域とのかかわり合いはこれで終わる。 東ティモール独立派のイサク代表が本紙特派員に戦時賠償を口にしている。「豪蘭軍が防衛する東ティモールに日本軍が上陸し、その戦闘にゲリラとして加わった人々が多数、死傷した」と。 連合軍の中立国侵犯を「防衛」に仕立て、明らかな国際法違反のゲリラ活動に賠償を求める。 どこかの国の陰謀に乗っかって独立するのは勝手だが、妙な言いがかりをつけて日本にたかるのはやめてほしい。ついでに言えば、「メラネシア共和国」づくりの陰謀をめぐらす国々も、「国連で面倒みて」なんていわず、自腹を切ってやるのが筋というものじゃないだろうか。 平成十一年九月十一日 産經新聞 愛子内親王殿下は男系女子なので、民間男子との間に設けら れた御子様は「女系」でも「男系」でもない。 男 ┌─女…雑系女子 ├─┤ ┌─女 └─男…雑系男子 男 ┌─女…雑系女子 │ ├─────┤ (神武天皇) 女 │ 女 ┌─女…男系女子=愛子内親王 └─男…雑系男子 ├─┤ ├─┤ 神倭伊波礼毘古命 ┌─男 └─男 └─男…男系男子 │ │ │ │ │ │ ┌─男…双系男子 ├─────┤ ├─┤ │ │ │ └─女…双系女子 │ │ │ 多多良伊須気余理 └─女 ┌─女 ┌─女…女系女子 ├─┤ ├─┤ 男 │ 男 └─男…女系男子 │ └─男 ┌─女…雑系女子 ├─┤ 女 └─男…雑系男子 従って今次の皇室典範改正問題の論点は「女系天皇を容認す るか否か」ではなく「男系天皇を放棄するか否か」である。 平成十八年 六月六日 エマーソン、レイク&パーマー「恐怖の頭脳改革」を聴きながら 現在某所よりスパム攻撃を受けているため一時的にコメントと掲示板の書き込みを制限しています。ご了承下さい。トラックバックは受け付けています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月07日 07時07分31秒
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