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2014年08月23日
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カテゴリ:四季感慨

8月22日日記の続き
1地名と災害
1)「たき(滝)には住むな」「竜(土石流=山津波)がでる」などと言い伝わり、昔から危険地帯には住まないようにと言われています。
2) 最近は高地価により、地名とは無関係に地価の安い危険地が開発された、高地価は宅地を細分化し、過密住宅を生み、結果、危険宅地を作りだしています。
3) 自然地名には、その土地の特徴が表れています。素因(地形、地盤、地質のクセと特徴)に誘因(豪雨、長雨、地震など地形のバランスを崩す行為)が加われば、災害に繋がるものです(図-1 参照)。
4)自然地形に「削る、崖、滑る」等の言葉が用いられている場合は、土地の動く気配があるところと考えられます。このような地名は災害の懸念を常に心がけておかなければいけません。
(1) 予想しない災害が、豪雨、地震などの引き金により発生することを自然地名の多くは示唆していす。クセのある土地では豪雨などが無くて地盤災害が突然起こることがあります。「りゅう」:土石流洪水がのたうつさまを竜に喩えることがしばしばあります。また、水の吐き出し口に竜の置物を置くように、水の出るところを意味します。 鹿児島市の竜ヶ水は、1977年、1993年
としばしば土石流災害に見舞われています。
3 地名で判る土地の安全度
自然地名は、地形のクセをよく表しています。自然地名は、大きくは浸水地名か、崩壊地名に分類されす。
1)浸水地名の場合
浸水する地名あるいは洪水氾濫地名に居住しているか、マイホ-ム計画時には、その土地の経歴を調べるか、専門家に聞き確認することが必要です。
2) 崩落地名の場合
国土交通省によると全国には「土石流危険箇所」184 千箇所、「地すべり危険箇所」113
千箇所、「急傾斜地崩壊危険箇所」330 千箇所が存在します。
最近の新興住宅地で地盤沈下・がけ崩れなどの災害を引き起こしているところが多く、購入を考える場合、本来自然地名では危険と称される地名であるにもかかわらず、快適さだけを表わす、たとえば希望が丘、星が丘などの商品地名に惑わされないよう注意が肝要です。
3) その他
旧地名のなかには、「赤田、黒田、青漬(枝)、緑」などがあります。これは、土の色を言っているのか、地名が土質を表しているのか検討が必要です。古い地名の中に、洪水・水に関する表現に用いられたのがあります。降雨による水が山から滲みでる所は敬遠した方がよく、地すべり崩壊のおそれがあります。
緑(みどり)は、水・取りで、流水によって川崖になる所です。

4 .地名で判る軟弱地盤
わが国には、湿地に関する地名が非常に多くあります。その多くは微地形でいうと後背湿地旧河道、堤間湿地、潟湖跡地、泥質な小さな谷底平野あるいは堰きと沼沢地跡などに位置しています。
大阪の「梅田」「福島」、豊中の「豊島」、高槻の「芥川」など元はと言えば、湿地帯を表わした地名です。梅田は梅ノ木が立っていた田ではなく、埋立ててできた田で、元は「埋田」と書かれていたのが、天満宮の梅にちなんで「梅田」に変えられたそうです。「福島」「泓け島(ふけしま)」、これは湿地を意味する地名であったが、これではゲンが良くないと言うことで、「ふけ」が「ふく」と似ていることから幸福の「福」にちなんで「福島」としたそうです。豊中の「豊島」元は湿地帯のような所であったそうです。高槻に「芥川(あくたがわ)」という川の地名があります。芥川は京都と大阪の境、北摂連山から流れ落ち、山間部を蛇行しながら高槻の市街地部分に入り、運ばれてきた土砂が三角州をつくるところで、ここが湿地帯になり、塵芥(ごみ・あくた)が集ったところから「芥川」と呼ぶようになったと言われています。
1)牟田・無田・仁田・仁井田など
古来、水生植物の茂った水気の多いところを「ぬ」と言う語で表され、その当て字に「野」「沼」が使われました。「ぬ」は水またりのことです。淡路島の「沼島」、広島県の「沼田川」などの地名があります。
2) 湫(くて)
開墾して水田にした湿地のことを愛知県では「くて」、「くで」と呼び、「湫」の字が当てられています。「長湫(ながくて)」中仙道沿いの「大湫(おおくて)」などがこれにあたります。愛知県から長野県にかけて多い「久手」はその類です。
3)赤・明
水のことを昔は「あか」といったことから、いつ水の溜った湿地のことを「あかた」「あかだに」と呼んでいます。四国に多い「赤田」「赤水」「赤谷」「赤崎」「赤穂(あかりほ)」「赤間(あかん)」などの地名は、このような湿地を呼んだのだと言われています。
4) 沮沢(ふけ)
水気の多い湿地のことを「ふけ」といい、これが転じて「ふご」とか「くご」等と呼ぶそうです。「くて」より広域的に使われ、「沮沢」「泓」「掛」などの字が当てられています。四国地方では「福家」を当てています。北陸地方には、「くご」「ふご」の地名があり、「ふけ」の分化したのです。関東地方に多い崖線の下の湧水が多いところを「はけ(片崖)と呼ぶのはこの類の地名と言われています。
5) 谷地・萢地(ち)・谷津
山間の湿地を示す語に「ち」があり、この地名が関東から東北によく見られす。「萢(ち)」

は津軽平野に特徴的に分布しています。関東地方になると、「谷津」「谷地」「谷戸」あるいは単に「谷(つ)」などとなります。台地丘陵に挟れた谷底の細長い湿地のことを「谷津」「谷津田」などと呼ばれています。
6) 新田・新開
湿地自体を指すのではなく、湿地で軟弱地盤の開発が遅れた結果できた地名に「しんでん」「しんかい」があります。古い湿地が水田として開墾されたところに命名されたものと言われ、「新田」「新開」「新改」などと書かれ、「開作」と名付けられたところもあるとされます。有海沿岸では、新たに干拓したところに「牟田」「古賀」「古閑(こが)」「空閑(くが)」などの地名がつけられています。
東北地方の米沢盆地庄内平野あるいは新潟平野などでは、このような新しい開墾地は「興屋(こうや)」「荒野」「小屋」「高屋(こうや)」などと書かれ、「はったつ」あるいは「はだち」(派立・羽立など)という地名で呼ばれます。越後平野では「白根郷(ごう)」「亀田郷」など「郷(ごう)」の名が新田につけられると言われています。
7) 和太・和田・曲浦・浦
「わだ」は入江 入海あるいは山の窪地のことをいい、「曲浦(わだ)」と書かれることがあるとしています。「浦」は海湖に面したところを言い、これらの地名のところは入江入海であったところが干拓されたり埋立てられたりした土地です。






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最終更新日  2014年08月23日 11時00分06秒



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