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カテゴリ:四季感慨
工場で人工知能活躍の幕開け
人工知能の進化が著しい。身近なニュースでは、人工知能将棋ソフトがプロ棋士に勝ち、囲碁ソフトでは井山囲碁七冠に勝ちを収めたという。人工知能ソフトは、ゲームの世界だけでなく、社会に広く活用され始めている。技術での活用の現状について、IBM社の事例を挙げると、今は100社くらいの企業に同社の人工知能ソフト「ワトソン」が次のように活用されていると同社のホームページで知らされる。 ●東京海上日動火災保険は、「顧客対応」が変わるとして、「ワトソン」を活用した照会応答システムで、対応時間を大幅に削減。 ●イオンリテール株式会社は、「店舗業務」が変わるとして生産性向上を目指し、「ワトソン」が基盤の問い合わせ支援システムを開発。 ●三菱商事株式会社は、「ヘルプデスク」が変わるとして「ワトソン」が基盤のFAQシステムを開発。社内のITヘルプデスク業務の効率化を実現。 ●清水建設株式会社とIBMは共同で、「街づくり」が変わるとして「ワトソン」を活用した音声ナビゲーション・システムの実証実験を実施。 ●パナソニック株式会社は「おもてなし」が変わるとして「ワトソン」とデジタル機能を備えた鏡を活用し、お客様の快適な滞在をサポート。 ●ソフトバンク株式会社は、「働き方」が変わるとして「ワトソン」を活用し、社員の素早い提案活動や顧客対応をサポートしている。 ●東京大学医科学研究所は、「がん研究」が変わるとしてがん治療研究に「ワトソン」を活用。患者さんごとに的確な治療を提供。 ●金沢工業大学は、「教育」が変わるとして「ワトソン」を活用した自己成長支援システムで学生のさらなる成長をサポート。 ●The Weather Companyは、「気象データ活用」が変わるとして「ワトソン」を活用した高精度な気象分析で、より優れたビジネス意思決定を支援する。 ●高度化するサイバー・セキュリティー対策の強化に、「ワトソン」が活用されている。 日本IBM 与那嶺社長は次のように語っている。-2017年はAI(人工知能)をはじめとする、ITに対する期待が実行へと本格的に移ると思っています。日本企業の労働倫理や社会貢献に対する態度は世界でも随一です。トップも現場も一体になって、新しい取り組みを進めれば、間違いなくグローバルで活躍するでしょうし、日本の見通しは明るいと思っていますと-。 アパレル業界でも、3月18日、ユニクロ柳井社長は、商品作りにAIを活用して、抜本改革することを明らかにしたと、報じられた。企画から販売までにかかる時間を10日間に縮め、顧客ニーズを素早く商品に反映する仕組みを導入すると言うことである。柳井社長は「作って服を売る商売から、客が求める服だけを作るビジネスに変える」と強調し、「1週間で作って3日で配送をやる。1~2年内に実現させる」と述べたたという。 工場で人工知能が活躍する時代が始まっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年05月14日 09時38分36秒
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