幸せなひとりぼっち
幸せなひとりぼっちAmazonプライムで視聴。大体、映画も本もタイトルで選ぶことが多いのですが、これは原作も読んだので見てみました、スウェーデンが舞台。妻を失い、仕事も失い、何度も何度も自ら死のうとする年配の男性、オーヴェ。何度も試みるも、その度に邪魔が入って死なない。妻のお墓にお参りするたびに、「早くそちらにいくからな」と。「待たせるのは初めてだな」と言いながら、お墓の横になるシーン、優しさが滲み出ていてじーんときました。父親の思い出、時計やサーブ・・妻との思い出・・辛い思いをして尚も人を助けて生きてきたんだ、と彼の人柄がわかります。一見とても「偏屈」で「気難しい」と思われる。でも、隣人たちはそんな彼の奥を見て、頼み事をしたり頼ったり。何度もつい笑ってしまうシーンがあって、楽しい。隣に越してきたイラン人のパルヴァネに徐々に気を許し、一緒にミルフィーユを食べるシーンが素敵。そして、このミルフィーユがすごく美味しそう。You are always on my mindが流れるタイミングもシーンも素敵でした。見てよかったな、って思える映画でした。生きるのも、死ぬのも辛い。うん。確かに。