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カテゴリ:BLコミック・小説
愁堂れな:原作 後藤星:絵
「愛探偵事務所の事件簿」★★★★☆(★3つ半) ![]() 井上がリーマン時代の同期の相川に誘われるまま始めた「アイ探偵事務所」 高円寺のボロアパートの一室からの出発だ。 でも、まだ全く収入はない。 『犯罪の美学』というものをもっている相川のお眼鏡に叶う事件が舞い込んでこないのだ。 せっかく、電話帳で最初に載っかりそうな名前にしているのに・・・。 でも、この名前、相川の<アイ>かと思っていたら相川のアと井上のイで<アイ>だとわかってちょっと感激しちゃう井上。 しかし、今日も事務所のドアをノックしてくる客はどうも曰くありげな人物ばかりで・・・ 今月頭にあったJ庭の愁堂さんの同人の新刊に収録されていたのが「罪シリーズ」とこの「愛探偵」でした。 最初は聞いたこともない題名にハテナマーク出していた私だったんですが、孫イベントのチケットを買って帰る途中、電車待ちの時間の時に入った本屋にあったので買ってみることに。 そうしましたら・・・ 今は載っていないみたいなんですが、愁堂さんがまだアマチュア時代にやっていたHPに載せていたかなり初期の作品だったみたいですね。 今は削除してしまったみたいなので(私が通うようになった頃には確かUPされていなかった記憶がありますよ)当時の作品が読みたかったらこの本を読むしかないですよ!(笑) ただ、本当に初期なんでしょうね。 全く今本屋さんを賑わしているたくさんの愁堂作品とは全く違います!!! 恋愛沙汰なんて皆無。 色っぽさゼロ(爆爆爆) 愁堂さんもあとがきに書かれていますが、本当に「なんちゃってミステリー」って感じです。 あえて愁堂さんの言葉をそのまま載せたのは、とにかくあまりに1つの話が短いのと、探偵事務所から外に出ている作品がないから(笑) 事件を持ち込まれて、事務所内で話を聞いているだけで相川が謎を解いてしまって(事務所の外でというのは「私をスキーに連れてって」位かな?)警察とか何も出てこないんですよ。 ここまでというのは、これでも一応数々のミステリーモノを読んできた私の中でも初めてです(笑) 事件の内容そのものはとても新鮮で、着眼点が面白いとは思うんですが、この頃はBL小説という線は考えていなかったんでしょうかね?>愁堂センセ やっぱりここまで読んできていると愁堂さんの作品に少しでもいいから色っぽさを願ってしまうのはワガママではない気もしますが(^^ゞ でも、初々しい愁堂作品を読んでみたい方にはお勧めです。 この作品が愁堂さんの大ヒット作である『罪シリーズ』の事件の元になっていたりするかもですよ ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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