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2009.12.25
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空中ブランコ 第11話(最終話)「カナリア」



奇抜という点では群を抜いていたこの作品もとうとう最終回
古谷さんのターンです




公式HPより



救急救命科の医師、津田英雄は患者を救う事にやり甲斐と充実感を感じる日々を送っていた。

しかし、高校生の息子、雄太が携帯電話を手放すと痙攣するケータイ依存症を発症、妻の久子からの頼みで、渋々と院内で変わり者として有名な伊良部に治療を頼む。

雄太に携帯を止めろと言っても聞かず困っている、と言う英雄に伊良部は突然注射を打たせろと迫る。強引に注射を打った後も何の変化もしない「正常」な英雄に伊良部は意外な事を語り始める…






公式の古谷さんのコメントを我慢して我慢してやっと先ほど聞きました!
最後まで見てやっとこの作品の全てがわかる!
まさに古谷さんの言葉通りの内容だったと思います。





名前:津田英雄
職業:伊良部総合病院 救急救命科 副部長
症状:?





マユミが足元で死んでいるカナリアを見つけて驚愕したような表情
・・・って煙草、手で握りつぶしですか?凄っ雫



伊良部総合病院では普段よりも多く運び込まれてくる患者に病院はてんてこ舞いだった
そんな時にかなり緊迫した雰囲気の妻からのメールを受け取った津田
しかしそのメールに目を通す事すらしなかった


第6話で出てきた津田の息子・雄太は携帯中毒
その背後では木に止まっているカナリアのうちの一羽が地面へと落ちもがいている
それに気付かない雄太
そして病院では忙しそうに指示を出している津田

傍らではひっきりなしに携帯が鳴っている



自分も2日家に帰っていないというのに、同僚に代わってやるよと言う津田
そしてやはり津田の携帯には妻から今度は録音メッセージが


「あなた・・あの子が変なの」


やっと帰宅した津田
しかしその顔は苦々しく喜びのようなものは無い
そしてそれは荷物を取りに帰ってきただけで妻の為ではない


妻に促され、自分と変わらないような遅い時間(23時過ぎ)に帰宅した息子を叱る事も出来ずに食卓につく津田
まるで息子の機嫌を取るかのような今夜の食卓
しかし、当の息子は携帯ばかり

とうとう堪忍袋の緒が切れてしまう津田


「食事中だ止めなさい。
止めなさいと言ってるんだ!」



しかし雄太はむくれた顔をするだけで、妻も弁護してみせる始末
そして津田に病院から連絡がきている間に雄太は部屋に行ってしまう

そして残された妻は泣き崩れる


「雄太の事はおまえに任せてるんだ。もういいって事はないだろう」

ああ!どこかで聞いたような台詞だな~


そして先日、メールが着ていた事を知らせ忘れた際の雄太の様子を思い出す久子


「どうするんだよ!メールが着てたらどうするんだよっ!」

身体を震わせ、血走った眼で訴える息子の顔。


「あの子まるで・・・」


しかし津田はイライラと最後まで妻の言葉は聞かずに妻を責めるだけ
妻が言いたかったのはそんな状態じゃない息子の様子
どうしたらいいかわからないと津田に縋る妻


医者にみせたのか?と話すと、あなたが連れて行って下さいと縋る妻
それを見下ろしている津田の顔はまた苦々しいものに



下に落ちて動けなかったカナリアが飛び立つ



しかたなく伊良部の部屋に入る津田


「副理事・・あのお願いがありまして」

そうか!伊良部って副理事なんだ!(今さらですか?/爆)


「で、何の用?」

「実は息子の事なんですが・・・」


そして症状も話さず、付き添う事もなく呼び出しに呼ばれるまま出ていってしまった津田
すれ違っても話しかけるでもなければ気付きもしない親子


そして6話の雄太の回に繋がる



相変わらず忙しそうに医者としての激務をこなしている津田
そんな津田の元にやってくる伊良部
(注射のとこを見たかったという意見もあり?/爆)


月に通話代が11万
忙しくしているので欲しがるものは与えてきたと話す津田の言葉にイラついたようにヒールを鳴らすマユミちゃん


「注射、打っとこうか」


毎度のビタミン注射
お断りしている津田が座っている椅子に片足をかけるマユミちゃん


「アンタ、本当にあの子の父親?」

「ああ、すまない。息子が何かみっともないとこを見せたようで」

「何それ?大した愛情だね、まぁ息子が同じ病院にいるっていうのに付き添いもせず、1人で置いてっちゃうほどだもんね~」


出た!マユミちゃんのS発言!
でも、本当にイイ事言ってますよね!


そして問答無用でブスリと・・・
もっと注射の訓練を!と言われても「ふふっ♪」と笑うだけのマユミちゃん恐いです(笑)


「噂は本当だったんだ・・我が病院の精神科はやたらと注射を打つ
しかも看護婦にこんな・・こんな・・こんな格好をさせやがってぇーーっ!」


・・っていつもよりマユミちゃんの胸の谷間アップ時間長くないですか?(≧m≦)ぷっ!



「こういう患者じゃないフツーの人が一番厄介なんだよね」


なんかとってもハッとする言葉ですね



電話の前で座り込んでしまってる久子
夫に電話をしますが、大丈夫!こんな事で電話をしてくるなと逆に叱られてしまいます。

そして電話を切った側の津田は舌打ちを始めます
思い出すのは携帯ばかりの息子と自分に縋るばかりの妻
また表情が変わってくる
そして突然トイレに走る津田

そして個室の方に入ると突然ブツブツと喋りだす
するとそこにだけ浮かび上がる茶色い染み


「何でわかってくれないんだ!
女子供は浪費するしか能が無ぇのかっ!
全く・・・家族なんて持つもんじゃないっ!」


鬱憤を吐き出している途中で何故か身体が小さくなっていく津田
そして津田が吐き出した染みはトイレ全部に


言うだけ言うとスッキリしたような顔でトイレから出てくる津田



ひっきりなしに訪れる患者
そんな中再び妻からの電話
トイレに入り怒りを吐き出すが繰り返される


染みも茶色だったものがどす黒くなりトイレの中もものすごい色調に変わっている
それでもまだ吐き出せば耐えられていた



その頃雄太が学校を早退していた
自分の肩を掴む息子の力と血走った息子の目を見て全く善くなっていない事に恐怖する久子

その恐怖から再び津田に連絡を入れる久子
そしてイライラが頂点に達してしまった津田
もう看護婦や患者の目もはばからず苛立ちを見せるようになってしまった津田
患者達の前で妻を怒鳴り散らしてしまう
そして診察中の患者を置いてトイレに行ってしまう津田


「私は関係ない!
あいつらが勝手に騒いでいるだけだもん!」



もん?
完全に言葉が子供のようになってます


「イイじゃんかよぉ~僕が仕事をして金稼いで来ればこいつ等死にゃしないもん!」

そう言う津田の身体は言葉づかいだけでなく完全に子供の姿になっていた

「仕事は僕を裏切らないしぃ~
みんな褒めてくれるしぃ~~
おい!雄太、おまえ面倒くさいんだよっ!僕の言う事がわからない馬鹿ったれ!
僕は仕事が忙しいんだ!家族の世話まで無理ぃーーっ!
僕の仕事くらい理解しろ!」




今日はクリスマスイブ
しかし津田の症状は悪化の一途

「僕は精一杯頑張ってる!それを理解しない家族が悪いっ!
僕嫌い!家族嫌いっ!」



「まだ・・気付かないんだ」


すると1羽のカナリアが飛び込んでくる
ハッとする津田
そして耳をすます


「津田さんはもう気付いてるんじゃないかな?
ずっと聞こえてたんじゃないの?」



そしてスプラッターっ???びっくりと一瞬驚きましたが(^^ゞ

津田の身体に腕を突っ込み、何かを引っ張り出す伊良部


「そのカナリアの声が」


昔カナリアが炭鉱で重宝されていた理由・・・毒ガスを身を持って知らせてくれるから


だからこのカナリアも家族や仕事人間関係など周りの変化を知らせてくれていたのだ
そのカナリアの声に姿に目を瞑っていたのは津田本人



「津田さん、あなた雄太くんがどの位頑張っていたかを知ってるの?」

「でも私も十分に苦しんで・・」

「津田さん!あなたは逃げる事が出来たじゃない。仕事に逃げる事が
でも雄太くんは何処にも逃げるとこが無かったんだよね~
守ってくれる家にさえもね」


「雄太・・・」

「雄太くんはそのカナリアなんだよねぇ
そう!雄太君はあなたに知らせたかったんだよ!家族から逃げているあなたに」


「私に・・・」


そして今雄太君に一番必要なものだから!と伊良部が津田に渡したのは雄太のメルアドが入っている携帯電話



あんなにどす黒い色に変っていたトイレが元の色に戻った


「あなたは気が付かなきゃいけないね。
周りにいる全てのカナリアにね」




―カナリアは周りがちょっとオカシクなった時に真っ先に知らせてくれる英雄なんだ―

だからこそ気が付かなきゃいけないんだよね、僕等みんなね



そしてマユミに誘われるまま伊良部の所に現れた雄太
そんな彼のもとに津田からメールが入る
添付されていた画像にはなんと!母親の隣でパーティ用の帽子を被ってプレゼントを持っている父親の姿(しかめっ面だけど/笑)

大笑いしている雄太を問答無用!と言わんばかりに突き帰すマユミ


「ありがとうマユミさん」

「ふんっ♪」







最終回でした
本当にこの作品ほど第1話の時と印象が変わったというかどんでん返しだった作品はなかったと思います。

最初こそ独特の色使いやドット柄、そして普段なら声だけの声優さんとアニメの融合にばかり目がイッてしまって正直「どんなアニメが始まったんだ~?」と思いました
それが声優さんの顔出しだからとずっと見ていくうちに印象が変わってきて
しかも1話1話独立しているのかと思ってたら見ていくうちに時間軸がピタッと合ってきた時の面白さ
確かに最初は奇抜さばかりが目立ちましたが、是非1回だけ見て止めてしまった方は見て欲しいなぁと思ってしまいました。



そして今回の患者じゃないフツーの人が一番厄介という伊良部の言葉にはドキッ☆と
津田の台詞は多かれ少なかれ身に覚えのある方いらっしゃるのでは?
私も似たような事言われてますしねぇ~(苦笑)


そして最後の伊良部の言葉は深かったですね。
患者の心の声に気付いてる・・・世のお医者様がみんな伊良部の様なお医者様ばかりである事を祈りたいです
そしてわたしたちも・・・



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Last updated  2009.12.26 01:48:39
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