いよいよ今年最大のイベント「第22回マイルチャンピオンシップ南部杯」(盛岡ダート1600m)激突の日が刻々と近づいている。
日本上陸した台風18号は各地に傷跡を残しながらも、ひとまず通過。開催中止の最悪ケースも想定しなければならないときもあったが、何とか無事に開催までこぎつけそうでその点にかんしてはホッとしている次第。被害に遭った方、心からお見舞い申し上げます。
さて南部杯。予定どおり4歳二強・サクセスブロッケン、エスポワールシチー、そしてディフェンディングチャンピオン・ブルーコンコルドが参戦する。人気は間違いなくサクセスブロッケン、エスポワールシチーの2頭に集中するが、どちらに軍配が上がるのかが最大焦点。
フェブラリーステークスはエスポワールシチーの完敗に見えてしまうが、あのきついペースでも逃げ粘って0・2秒差4着。成長確かなことをアピールした。圧巻は前走・かしわ記念で一転、中団に控える競馬からロングスパートを決めて快勝。この芸当ができれば打倒サクセスブロッケンも決して夢ではなくなった。
そこで今回はエスポワールシチーの安達昭夫調教師の談話を報告してみたい。
「かしわ記念は収穫の多い一戦でした。佐藤哲三騎手の好騎乗も光りましたが、あのような競馬ができるようになったのは非常に心強い。どんな競馬もこなせそうな感触をしっかりと掴みました。現4歳馬は相当のレベルだと自負しています。確かにサクセスブロッケンは強いけど、何とかひと泡を吹かせてやりたい。レースでも(サクセス)ブロッケンをマークする形で進めると思います」
10日(土)メインはA級三組とB1一組の混合戦「もりおか映画祭2009」(盛岡ダート1600m)、10頭立て。ここにきて復調気配は明らかトウショウグローズに勝機到来の一戦となりそうだ。
◎【2】トウショウグローズ
昨シーズン未勝利に終わり、今季も途中まで精彩を欠いていたが、ここ3戦は本来の粘りを取り戻して好走。前々走では待望のシーズン初勝利をマークした。
メンバー有利は誰の眼にも明白だし、先行したい馬が絶好の内枠を引き当てたことも好材料。チャンスをがっちりモノにしたい。
○【8】テンショウタイヨウ
A級では力がちょい足りず、B1では上位入線。それでクラスの変動が激しいが、トウショウグローズと同様、今回はメンバーに恵まれた。
前走もA級で果敢に逃げて見せ場作って0・4秒差5着。タイム比較から逆転首位まで可能。
▲【5】コスモスパングル
シャープな末脚が武器。追い込み馬ゆえ届かないケースも多いが、前走は逃げ有利の流れをはねのけて2着。この再現を狙う。
△【7】シルクライムライト
盛岡コースは悪いクセを出していたが、前走は好位から粘って5着。これで克服のメドが立ち、しかも走り頃の休み明け3戦目。
△【10】スズカコング
芝に好走が集中し、それならば今の速い時計になる馬場が合うかも。大駆けの可能性秘める。
馬単(自信度=B) 2=8、2=5、2→7、2→10
<各レースのポイント>
1レース(自信度=C)
前走は出遅れながらも直線伸びてきて4着【2】ソラトブシーロが空を飛ぶか
馬単 2=9、2=5、2→1、2→7
2レース(自信度=B)
一戦ごとに上昇ムード【7】リンドタイショウ。相手有利の今回は絶好のチャンス
馬単 7=4、7=3、7→5、7→2
3レース(自信度=B)
初出走となる【6】シャインレジーナだが、能力検査のタイムあればデビュー勝ち濃厚
馬単 6=9、6=8、6→5、6→4
4レース(自信度=B)
2ヶ月ぶりのハンデを考えれば3着で上々【5】サクラアドバンス。叩かれて今度こそ
馬単 5=2、5=7、5→1、5→6
5レース(自信度=A)
岩手2戦をケタ違いの強さで圧勝【9】トーセンラフィット。ここもフリーパス
馬単 9→6、9→3、9→7、9→8
6レース(自信度=A)
初戦大敗から一転、強いレースで圧勝【4】ハッピートークでもう一丁いける
馬単 4=6、4→1、4→7、4→2
7レース(自信度=B)
中央再挑戦は4戦二ケタ着順に終わった【8】ツキミデイッパイだが、岩手なら持てる能力を存分に発揮
馬単 8=5、8=1、8→3、8→4
8レース(自信度=B)
足踏みを続けている【2】インサイドワークだが、鞍上に菅原勲騎手を向かえ、必勝態勢で臨む
馬単 2=1、2=6、2→9、2→7
9レース(自信度=B)
近走の安定度を評価【6】デポジットブック。ここでも連対をがっちりキープ
馬単 6=8、6=1、6=3、6=2
11レース(自信度=B)
前走は放馬のアクシデント【2】エイシンエイホープ。そのうっ憤を今回晴らす
馬単 2=6、2=7、2→9、2→10