第６回笠松競馬は納涼（ＳＰ3）シリーズ。７月11日（水）～13日（金）、16日（祝）の４日間開催となっている。シリーズメインは13日に行われる「第36回クイーンカップ（ＳＰ3）」。

　初日はＢ－１特別の「飛水峡特別」。Ａ級への登竜門とされる鞍で実力馬がひしめきあっており、今回も混戦模様。前回のこの鞍の２着馬トーセンロマネ、転入緒戦が強かったアポロゼウス、４走連続連対中のリンドドレイクに安定感のあるマルチトップセダン。あるいはこの鞍の常連スリーコマンドや、Ａ級から下がってきたフォーレストルーラーも虎視眈々。どの馬からでも入れるだけに、馬券的にも楽しめそうな一戦となっている。

　２日目はＡ－３特別の「恵那峡特別」。人気の中心は出来の良さ、実績ともにバンダムミュートスだろう。２走前、オープンで連対と勢いは十分だし、マイル戦の相性も抜群にいい。この条件に下がれば勝ち負け必至か。相手は体調で選ぶなら、ラムタムタガーだが、ヤマニンノベリスト、エスデイブレイクといった実力馬も単の可能性を秘めている。他にはベストドレッサー、ダイヤヘルメス、ウルドサリエ、エーシンウィンマンなども出走予定。これらも一枚は押さえたい存在だけに、初日同様、荒れる要素ありありだ。ちなみに２日目は２歳戦（新馬戦２鞍含む）も３鞍予定されているので、そちらもチェックしていただきたい。

　３日目は前記した「クイーンカップ」がメイン。重賞２勝馬マーメイドジャンプを筆頭に、重賞は１勝のみだが前述馬と僅差の競馬をしたことがあるスズカウインダー、ここ２走が圧巻の強さだったオリオンローザ、あるいは中央から転入後３連勝と勢いに乗っているヒトメボレも陣営は手応えをつかんでいる。これらに実績的に一歩劣るものの、陣営が一発を狙っているセントウイナーや、馬っぷりのいいボントショウガツ、金沢から参戦予定のミカワノウインドも決め手はありそうな馬だけに馬券的には狙ってみる価値がある。

　４日目のメインはＡ－２特別の「揖斐峡特別」。前走だけで判断はできぬが、ようやくエーシンアクセランが復活の狼煙を上げた様子。前走エーシンクールディの２着は立派だし、もともと37勝を挙げたほどの実力馬。マイル戦の相性もいい馬だし、久々の勝機もありそうだ。これと人気を二分しそうなのが、同厩舎のエーシンサンダー。９走連続連対中（内８勝）と勢いは最右翼だし、これまでのレース内容からして、その脚力はオープン級といっても過言はない。これらに続くのがエーシンアルカウスだが、久々だけに割り引きが必要。これとならヤマニンデューンやマコトバンクウ、サイキョウアサカゼも互角以上だろう。叩いたシャドウストライプがどこまで変わるかにも一応、注目しておきたい。


（文：競馬東海　寺澤　正勝）