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ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

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2017.03.23
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会田雄次著「アーロン収容所」で、イギリスの女性将校が、


「東洋人は、人間ではないから裸を見せても恥かしくない」というフレーズがある。


これに対して、イギリスの貴族と結婚しているマークス寿子は、

「会田が、イギリスの階級というものを理解していないからだ・・・

もっと上の将校ならば、描かれたようなことは絶対に無い・・・」と奇妙な

弁解をしている。


日本人のイギリス観というのは、多いのかどうかは知らないが、やはり

民族間の相違は大きいだろう。アングロサクソンは、モンゴロイドとはかな

り違う系譜だろう。然も、イギリス人は、奇人が多いだけではなく、奇人

を好む性癖がある。その極端な奇人が集まっているのがケンブリッジらし

い。それは、「孤高」のイメージであり、その「偉さ」の故でも在る。

国が衰えて行くときの、坂道を滑り降りる爽快感であり、「滅びの快楽」を

貪るような、「みんなで滅べは怖くない・・・」という雰囲気なのだろうか。


レイランドをフォードに身売りする時、この国では「アメリカ人がカネを持ってくるか

ら、米語の下品なボキャブラリーを増やしておかなくっちゃ」という類の

ジョークが飛んだそうだ。「われわれは、現代のアテネになるんだ」

「アテネになって、ローマ(米国)に智慧を授けて、食っていけばよいのだ」と。


「バラの代わりに庭にトマトを植えれば良い」という精神がある。

イギリスは、ドイツのように分かりやすい国ではない。普遍的なプレゼンテ

ーションをしてくれるわけではないから、主体的な自分なりの問題意識をも

たないと、いつまでもこの国の実態が見えてこないだろう。


イギリスを食べ物や、ガーデニングといった都合の良い楽しいところだけで

受け止めるとしたら奇異なことだ。「精神的に平等に開かれている」意味な

のだと言う。

マークスのことば、

「西欧に学べば学ぶほど日本人としてのアイデンティティが強くなるし、日本のものを誇りを持つようになる。日本の国内において日本だけをみていたら、絶対にアイデンティティだの、愛国心だのは育ちませんよ」

吉田茂のことば、

「日本の指導者たちは、みんな幼稚で、単にどちらが正しいか、正邪の問題ばかりを言

う。それをあまりに真正面から議論するから、もう政治ではなくなり、殺し合うかどうかしか

なくなってしまう」。。




 私が、面白いと思うのは、意外と悪書の中にこそよく真実が見えるということだ。

悪でもない政治家は、現にまともな政治家ではないと言うことか。

或いは、他人から学んだものは自分の脳で消化しなければモノにならないということか。

それこそ、日本人が、一番苦手としている「客観的観察の問題」でもある。





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最終更新日  2017.03.23 14:41:53
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