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カテゴリ:子どもたちへ
「荷物を積んだら自分でちゃんと紐を結べ。」
今日中3生に向けて言った言葉である。 荷物を積み上げたら、きちんと紐で結んで固定しておかないとすぐに崩れ落ちる。 崩れたままの荷物の上には、新しい荷物を積み上げることができない。 新しい荷物を積み上げるには、崩れ落ちた荷物をまた一から積み上げ直すことから始めなければいけない。 積んだ荷物を紐で結ぶことをさぼると、結局今までの努力が水の泡となり、二度手間を踏むことになる。 荷物とは知識のことだ。 学校や塾で毎日新しい知識が先生によって与えられる。 先生が知識を生徒の脳みそに積んでくれる。 しかし先生が積んでくれた新しい知識は、まだ自分の脳みその中で固定しきれていない。 あやふやで、足元がグラグラして、今にも崩れ落ちそうなとても不安定な状態のままだ。 だから自分でそれを紐で結ぶ必要がある。 あやふやで不安定な知識を崩れさせないために。 その上に新たな知識を積めるように。 その紐で結ぶという作業が、紛れもなく『復習する』という作業にあたる。 自分の脳に知識を紐で結ぶという作業は、自分以外にできる人はいない。 どんなカリスマ先生に習ったって、東大に何人も輩出しているような予備校に通ったって、膨大な荷物の紐を掛けるのは、自分自身にしかできない作業だ。 復習こそ一番効率の良い勉強法だ。 先生によって与えられた知識を、ひとつたりとも積み落とさないように、無駄にしないように、復習することで頑丈に紐を掛ける。 紐で固定された知識の上には、新しい荷物がたくさん積めるようになる。 荷崩れした知識をまた一から積み上げる手間も省くことができる。 頭の良い人は、ちゃんと荷物に紐をかけている。 それが一番効率が良いことを知っているから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 30, 2009 10:59:09 PM
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