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カテゴリ:ワイン会・オフ会
昨夜11日に、OWL1925さん主催の楽天ブログ・ミニワインオフ会に参加しました。
noir-funさん上京をきっかけに東京タヴァーンにて開催となり、自分も加えていただくことに。 オフ会参加というもの自体がほぼ初めてで、ワインと同じ位良い経験をさせてもらいました。 皆さん大変な紳士な方達で、別段緊張する事も無く素直に楽しめました。 初対面で少々馴れ馴れし過ぎたのでは?と後から心配もしましたが、どうかご容赦ください。 自分は普段はボルドー派でブルゴーニュの赤にはあまり馴染みが無く、今回のワイン会は大変貴重な経験と勉強をさせていただき感激の極みです。 ご参加の皆さん有難うございました。またチャンスがあれば参加させていただきたいと思います。 ワイン持ち込み自由とのことで、普段の自分にはほとんど馴染みの無いワイン群を前に胸が小躍りw。 一番手のアミューズ 1:シャンパーニュ ドンペリニョン1993 最初はレモン系のよくあるスパークリングの香り。 だが温度が上がっていくとバター、ジンジャークッキー、オリーブのふっくらした香りが漂い、徐々に高級感をアピール。 緻密な炭酸で口当たりは優しく、あっさりした味わいで余計なものを口に残さない。 そして、すぐさま的矢の生牡蠣。 普通に食べるならそのままで美味しいけど、白ワインと一緒ならレモンをかけた方が味の共通項が補強されて上手く合ってくれる。 2:ボルドー ブラン・ド・ランシュ・バージュ2007 シャトー・ランシュ・バージュ これが今回自分が持ち込んだボトルで、自宅で飲む時は「ブラン・ド・ランシュ・バージュ07」と「ミッシェル・リンチ・ブラン07」による頂点と底辺の比較を試みるつもりだったが、今回のワイン会を機に単独で普通に飲んでみることにした。 薄い金色で、香りはグレープフルーツ、ピーナッツ、胡桃、灰? 味は酸味と苦味とでシンプルかつストレートに構成。 クリアーさとオイリーさが上手く両立されてて、なかなかの好バランス。 時間経過で温度が上がっていくと、もう少し甘い香りと奥行きのある味覚を出して格を主張。 白ワインでも長い寿命と将来性を感じさせる、ランシュ・バージュの名を名乗るだけはある実力派。 ただ、シャルドネ好きが好んで飲みたがる味でもなかったかな!?(品種が違うから仕方ないけど) 何か能力はあるけど場数を踏んでないが故の頼りなさみたいな、活躍の場をイメージし辛い「軍隊の新卒幹部候補生」の様なワイン。 不味くはないけど、「誰」が「どんな時」に「このワインを活かす状況」に投入できるのかちょっと想像するのが難しい。 3:ピュリニー・モンラッシェ・1er・Cru レ・フォラティエール1994 オリヴィエ・ルフレーヴ おおおおお・・・凄いわコレ。もう香りが“燃えてる”。 で、煙の代わりにライチ、トースト、胡桃、蜜、干し草の圧力を感じる香りが立ち昇る。 芯の通った酸味に穏やかな苦味が絡んで、綺麗にかつ名残惜しくフェードアウト。 香りだけで20分は酔える自信があるが、味も本当に御上品で“育ち”が違うのが分かる。 今回のワイン会での筆頭格。 以前飲んだルフレーヴのムルソーも10年待ってれば、こんな風に変身出来たんだろうか!? サンマのテリーヌと鹿の内モモ肉のカルパッチョ シラーの胡椒の香りが肉と魚の料理にさらなる一押しを与えているようで、ローヌワインによく合ってる。 鹿肉もすごく柔らかくて食べやすい。 4:ローヌ サン・アガス(アガーテ)1998 ドメーヌ・ジョルジュ・ヴォルネイ OWL1925さんのお気に入り癒し系ローヌワイン。 杉、土、ブラックベリー、胡椒、カカオの香り。 酸が前面に出てくるが、その後甘味を伴った穏やかな渋味がゆっくりと感じられてくる。 今回のワイン会では急いで飲み過ぎてしまったのであまり“癒しっぷり”を実感出来なかったけど、酸を越えてから穏やかに拡がる複雑さは面白い。 香りは好みに合致しにくいところもあったが、味の良さは分かる。 出来れば一人で一本を、じっくり静かに味わって飲んでみたい。 5:ローヌ シャトー・ド・フォンサレット2005 シャトー・ラヤス 香りは杉、胡椒、プルーン、カツオ出汁? 甘味を伴う渋味がしっかりと感じられ、濃い感じの自分が好きなタイプの味。 味は濃さと深みを感じながらも、滑らかでクリアーな口通りで抜群の信頼感。 最初は生臭い匂いがあったが、時間経過で消え、味と香りで共に厚みと拡がりを感じられる様に。 同席させていただいたラ・ロマネさんによると「閉じている。まだ飲むには早い」とのこと。 確かに香りはまだまだ伸び代を残してる感じだが、この位の出方の方が分かり易さもあってそんなに悪いとも思わない。 味に関しては今飲んでも充分な美味さを感じたが、将来性はかなり大きいとは思った。 まだ7~10年以上は余裕で進化を続ける潜在力で、10年後がまた楽しみなワイン。 6:ヴォーヌ・ロマネ 1er・Cru・オー・マルコンソール2007 ドメーヌ・デュジャック 苺や粉砂糖にヤクルトっぽい乳性飲料の様な甘酸っぱい香り。 味もヨーグルトやミルクの様な甘味がある。 香りはちょっと不思議だが、味はすごく綺麗。 何も考えず素直に味を楽しめる。 透き通った甘味にほのかな酸味で、シンプルだがそれ故に精密なイメージ。 ラ・ロマネさんによると「これも閉じてる。全然だわ~」とコメント。 コレに関しては自分でも理解できた。 香り自体は有るんだけど、グラスの中から中々出てきてくれない印象。 その意味では味もまだ小出しにしてるだけで、本領を発揮するまでには時間がかかるんだと思う。 香りらしい香りがしないのではなく、出そうで出ない。 「香りが閉じてる」という状態がどういうものなのか初めて明解に体感出来た。 鴨肉のコンフィ 肉の繊維がほどける感じがとても良い食感。 重過ぎない味がピノノワールワインとピッタリの相性。 7:シャンボール・ミュジニー2002 ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ スミレ、バラ等の花の香りに、シナモン等の甘いスパイスやお茶?の香りが合わさる。 これも閉じてるとまでは行かずとも、グラスからはまだやや消極的な出方。 甘味と穏やかな苦味とで綺麗な味だが、どうも芯に響いてこない。 でも5分程の経過で少しずつ伸びやかに拡がってきて、落ち着きも伴ってくる。 穏やかだが存在感を感じる良い味。 パエリア トドメの一皿 8:エシェゾー1976 クロ・フランタン ちょっと香りが散っちゃってるかな?ハッキリと分からない。 何となくラムネっぽい味と香り。 30年以上経っても立派に飲める状態なのが凄い。 味は弱いけど、甘酸っぱい感じは残ってて底力を見せてくれる。 9:シャンベルタン1978 カミュ・ペール・エ・フィス いかにも古酒と言わんばかりの埃や鉛筆の香りが。 味も水っぽくて感じ取りにくい。 ワイン自体は飲めるけど、味が分からない。 残念ながら味の記憶がハッキリしなくて、評価不能。 正直言って、今回のエシェゾーとシャンベルタンの特徴や良さがよく分からなかったな。 まず普通のエシェゾーやシャンベルタンを飲んだことがないので自分の中に基準がなく、古酒自体にも触れ合った経験が稀なので捉え所が掴めなかった。 でも飲み終わった後のカミュのボトル底の残り液の香りを嗅いだら、キャンディー、アンズ、マンゴー、ミルクティー、カラメルといった甘い香りがギュンギュン出てきてちょっとビックリ。 続けてクロ・フランタンのボトルも同様に確かめると、これも結構香りを残してる。 自分のグラスの飲み方やタイミングが悪かったのかな?悔しいな、残念な事をしてしまった。 こういうワインの良さを早く分かるようにならないと、流石に今回のボトルに申し訳が立たない。 この辺途中からフロマージュ登場。 写真を撮り忘れてしまった。 10:ルーピアック シャトー・ドーフィネ・ロンディロン2001 甘口ワイン。 蜂蜜とオリーブオイルを合わせた様な香り。 正統派のデザートワイン。 カメラの画像がお世辞にも綺麗とは言えないけど、まぁ記念画像ということで。 店舗内という事で光源と光量の計算不備、及びフラッシュ無しでの撮影によるシャッタースピードの低下で手ブレが過度に出た事が大きな原因。 誤ってフラッシュを稼動させて撮影してしまった画像はまぁまぁ綺麗に撮れてる。 19時半から始まり2時間~3時間で終了かな?と思ってたら、もう盛り上がっちゃって気付いたら23時10分位。 0時10分までに上野に着ければ終電には間に合いますので、とOWL1925さんに伝えたところ、ギリギリまで引っ張った所でシメ。 思ったよりも早く動けて、電車には終電の1本前に乗車。 とりあえず、自分はブル赤を飲むのなら、コート・ド・ニュイのワインなら美味さが理解出来そうなのが分かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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