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カテゴリ:南西地方
南西地方 マディラン マディラン・フィテール2007 Madiran Fitere ヴィニョーブル・レネ・カステ Vignoble Rene Castets タナ40% カベルネソーヴィニヨン40% カべルネフラン20% カベルネを20日間の醸造、タナは30日間の醸造、その後24か月タンク熟成 アルコール度12.5% 輸入:株式会社いろはわいん 購入価格:1400円 色はやや濃い紫。 香りはプラム、イチジク、餡、インク、枯れ木、鉄?銅? 味は苦味の伴う渋味と酸味。余韻に酸味を伴う苦味と軽い渋味。 プラム系の香りに金属の錆びに近い(十円玉と百円玉みたいな)ものが絡む、やや不思議な香り。 味自体は渋味基調で結構シンプル。 味はボルドー系の渋味と酸味をもう少ししつこく、荒っぽく出した感じでユニークな印象。 右岸系のACボルドーから粉っぽさと繊細さを意図的に引いた様で、独特の圧力と存在感を出す。 重すぎず、軽すぎず、しかし個性的でボルドーファンがたまに飲むと新鮮な味わい。 個性の範囲内だが、余韻も少々しつこい感じで、荒い味がさらにワイルドな方向に持ってかれる。 ペースト状のプラムやプルーンが口の中に薄く張り付く様な感じで、渋さは抑えられつつも重さを演出。 この辺はシュッド・ウェストワイン特有のクセなので、欠点ではないが人を選ぶ要素でもある。 余韻とプラム、インク、枯れ木の香りから、シュッド・ウェストの雰囲気はなかなかの物。 これでさらに家畜小屋的獣臭までしていたら相当キャラの立ったワインと思ったが、流石にそこまでは及ばないか。 味自体はシンプルだが、それ以外の余韻と香りの後押しで、かなりの個性を際立たせてる。 土地のニュアンスの出し方と価格を考えると、ビュゼ・ロッシュ・ディヤックの1.5ランク上。 料理は赤ワインソースを使用した肉料理一択。 この酸味の出方と余韻のクセに対抗するには、良い意味でしつこさの伴う甘酸っぱい感じのソースしかない。 或いは若めのサンテミリオンに合わせるつもりで選べれば、それでも大体正解。 値段相応。 マディランらしさはどうか分からないが、南西地方らしさは確か。 味も香りも悪くないし、これで1400円なら立派な佳作。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/08/20 01:51:30 AM
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