コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

４．目標が実現するまで実行する

　どんなに素晴しい目標を立て、行動計画を作成したとしても、実行しなければ何も変わりません。

　これを行動に移すには、「心の筋力」が必要です。物には「慣性の法則」が働きますので、動いているものを止めるのに、止まっているものを動かすのに、大きなエネルギーが必要ですね。車で言えば「ブレーキ」と「アクセル」です。

　同様に心にも「慣性の法則」が働きます。今までの習慣を破って、新しい行動を起こすには、それなりのエネルギーが必要なのです。宇宙ロケットが地球の重力圏を脱出して無重力圏に入るまでに、積み込んだ燃料の殆どを使い果たすように・・・

　今までの慣れた生活に引き戻そうとする強力な「引力」に負けない「推進力」を持たなければ「行動を起こし、計画的に継続する」ことは困難だからです。

　ここで必要なのが、三日坊主にならずに「目標を手放さない」で行動を続ける力、「心の筋力」なのです。困難に負けない「持ちこたえる力」とも言えましょう。

　さて、今まで「幸せな人生」「その人らしい“いい人生”」を歩むのに必要な４つのポイントを見てきました。

１．自分の人生の目的地を知る
２．人生の目的地に繋がっている「正しい目標」を持つ
３．目標を実現するための方法を知る
４．目標が実現するまで実行する

　この、１から４のステップを踏んで、１つの目標をクリアしたら、また１に戻り、この流れを繰返しながら人生をスパイラル・アップしていけば、自己実現（品性完成）に向かって着実に歩みを進めることができることでしょう。

　この４つのステップを、一人で着実に行うのは大変ですよね。マラソンランナーを励ましながら一緒に走る「伴走者」のように、この４つを乗り越えるサポーターが、あなたに付いていてくれたら、心強いと思いませんか？

　この人生のサポーターこそが「コーチ」なのです。

　全ての人が「幸せな人生」を模索しながら日々努力しています。それなのに、見当違いのところに梯子を掛けて、人より先に一番上に登るための競争にエネルギーを消耗し、「こんなはずではなかった」人生を終えるのは、地球規模での最大のエネルギーの無駄遣いと言えないでしょうか？

　賢ちゃんは、プロ、アマを問わず、一人でも多くの方に、コーチングマインドとスキルを身に付けて頂けたら・・・と切に願っております。

　夫婦が、お互いにパートナーのコーチとなり、相手の大切にしたいことを大切にし合ったら、離婚などなくなるのではないでしょうか？

　お父さんやお母さんがコーチとなって、真に子供の人生のサポーター役になれたら、劣等感を持たずに自分の可能性を信じて成長し、いじめなど思いもつかない子どもが育つのではないでしょうか？

　先生がコーチとなって児童生徒のサポーター役になれたら、自分の持ち味を伸ばしてくれ、自信を持たせてくれる先生のいる学校に、喜び勇んで通う子どもが増えるのではないでしょうか？

　職場の上司がコーチとなって、部下の長所を引き出し心のエンジンに火をつけることができたら、効果的に業績を上げることができるのではないでしょうか？

　「コーチが日本に増えれば日本が良くなる！」「日本が良くなれば世界の手本になる！」「日本を手本にすれば世界が良くなる！」という使命感を持って、力まずに自然体で、ゆったりと、コーチインストラクターの仕事を、今年も楽しみたいと願っております。