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2006.06.07
カテゴリ：日々の小話
その日の仕事も終わり、本屋に寄って帰ろうと思っていると、妻からメールが入る。
「今夜の帰り時間は？」私はてっきりお米が切れたか、ビールの備蓄が切れたかのかと思い、「え、なんで？米・味噌・ビールのどれか買ってかえればいいの？」とメールで返事を返す。 すると「まじめなお話しがあります」とすぐにメールが届いた。 私はただ事ではないと直感し、急いで家に帰る事にした。 家路を急ぐクルマの中で、色々な事が頭の中を巡らしていた。 ・・・もしかして実家に帰っちゃたのかな？とか、いや待てよ、実家に帰るには何の理由があったんだ？～「もしかしたら、大好きなクルマの雑誌に隠しておいたへそくりが見つかって怒っているのかな？でも三千円ほどのへそくりで、そんなに怒るはずないしな？」等々私の頭の中は、近年希にみないほどフル回転をしていた。 ご機嫌直しにオランダ屋でケーキ買って帰ろうかな！等、次第に頭の中はゴマすり状態に突入していました。 幸いオランダ屋は閉まっていたので、ケーキを買わずに済んだのですが・・・ そしてクルマはガレージに到着。 頭の中では「なんて謝ろう？」等と、完全に私は自分に負い目を感じていた。 勇気を絞って家のドアを開ける。 「ただいま」とドアを開けると、「お帰りなさい」と子供たちの声がした。 私は「・・・妻の声がしない、やっぱり怒ってるんだ」と背中から血の気が引いた。 娘にお母さんは？と恐る恐る聞くと「チビとトイレに入ってる」と意表つく答えが。 しかも子供たちは、テレビの漫画を見て楽しそうに食事をしている。 妻がチビを抱えてトイレから出てきた。 目と目が合う。 思わず目をそらす私。 まるで悪戯をして、母に怒られる瞬間のようだ。 妻「あら、お帰り」と普通通り。 私は「真剣なお話しってなに？」と恐る恐る聞くと、ニコッと微笑んで「チビお風呂入れて欲しい」と言う。 意表をつかれた私は「おおお風呂？お風呂入れてあげればいいの？」と答えると、「お風呂入れてくれればいいよ」と妻は答える。 そうなのだ、妻の真剣なお話しとは、チビをお風呂に入れてと言うお願いだったので。 私「・・・それだけ？」 妻「そうだよ。だって今日はクルマの雑誌の発売日だから、帰りが何時になるか分からないでしょ。だからメールしたの（勝ち誇った笑い）」 あれれれ、私はしっかりと妻の罠にひかかっていたのです。 しかも勝手に自分に何か非があると思い込んで。 危なくオランダ屋でケーキを買ってしまうところだった(^_^;) しかも３千円のへそくりを、危うく献上つかまつっていたかもしれない(-_-;) それにしても、私の行動パターンを読み抜いている妻。 すでに私は、妻の手の平の上でしか行動できないのか(;_;) チビとお風呂に入りながら、明日の夜は必ず本屋に行くぞと心に誓ったとある夜の出来事でした。 それにしても、勝手に自分が何かしたのでは無いかと想像してしまう気の弱い私。 子供の頃からの気の弱い自分を、改めて認識することができた、僅か３０分の物語でした。 今日の話はいかがでしたか？ 宜しければパチとクリックお願いします。 ｶﾜｲｲ☆ブログランキング(*^^*)ノ♪ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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