テーマ:海外生活(7798)
カテゴリ:運転手さんとメイドさん
10/27、いつものようにオバチャンが出勤。
こういう時は最初が肝心と、私は腹をくくってキッチンへ行った。 (私)「あのね、これ、見て。」 と、壁の汚れを指差す私。 私の声がいつもと違う事を察したのか、身構えるオバチャン。 (オ)「いや~、これ? おかしいねぇ~ あ~、これ、昨日取れなくてね~」 プチッっと音がして、押さえてた怒りが爆発した。 (私)「嘘言うのは止めなさい! この汚れもこの汚れも、昨日、私が擦ったものよ! 雑巾で拭いてもいないし、分からないと思って、荷物を戻しただけでしょ? どうしてこんな事するの? どうして? なんで分からないと思うの? 理由を言いなさい! 私の事、バカだとでも思ってるわけ?!」 (オ)「いや~、あのぉ~、洗剤が乾いて取れなかったから・・・」 (私)「洗剤が乾いてたら、もう一度やればいいじゃない!」 (オ)「ごめんなさい。 あの、怒らないで・・・」 (私)「私が今まで怒った事あった? あなたが怒らせてるんじゃないの! こんなに仕事の楽な家で、掃除もできないなら必要ないわ!」 (オ)「ごめんなさい・・・」 そして、泣き始めました。 あ~、うっとーしい。 どうして泣けるんだろう? 泣きゃ、私が許すとでも思ってるんだろうか? 自分が悪い癖に、泣いて、無言で相手を責めるなんて、 女としても許せない。 しかも私の大嫌いな、こっちの人特有の言い訳をした。 (オ)「辞めたくないよ・・・ でももし、ニョニャが私の事、好きじゃないなら・・・」 必ずこういう言い回しをする。 Jもそうだったし、他の運転手もそうだった。 「私はあなたの事が好きです。でも、あなたは私があなたを好きなようには好いてくれません。」 まるでこっちに非があるようじゃない? ほんと大嫌いな言葉だ。 インドネシア人、特にジャワの人は、基本的に温厚で礼儀正しい。 争いは嫌いだし、話し方も比較的ゆっくりだ。 でも、怒られる事に慣れてない。 人に嫌われる事を極端に嫌う。 だからこういう回りくどい言い訳をする。 イライラする。 オバチャンは泣きながら、キッチンの掃除を始めた。 ずっと鼻をすする音がする。 嫌だ、嫌だ。 で、普通なら一番最初に洗濯機を回さないとダメなんだけど、 1つ問題が起きると、全ての手順が狂う。 洗濯自体を忘れてる。 (私)「先に洗濯機を回さないと、終わらないわよ。」 鼻をズルズル言わせながら、睨みつけてくるオバチャン。 こうして、お互いにすごーく嫌な時間が流れた。 ここで私が外出したら負けなのよねー。 今日は監視させてもらうからね。 (オ)「終わったからチェックして」 と言ってきたので見たけど、ひどいもん。 これを掃除というのか? レンジの後ろなんかは まったくやってないし。 (オ)「そこはレンジがあるから、できないよ」 無言でレンジを動かす私、無言で睨みかえすオバチャン・・・ やりたくてやってる訳じゃないからしょうがないけど、 どうやれば これだけ汚れを残せるんだろうか。 やり直しを2回ほどさせたけど、まだまだきれいにならない。 キッチンに気を取られてるから、他の部屋はまったく手づかずのまま。 (私)「ここはもういいよ。 あなたにはできないんだから。 他の掃除始めて」 自分でやれば、こんなに簡単に汚れが落ちる。 やっぱりいくら人件費が安いとはいえ、こんなメイドは必要ないかも? こうして、1日、とてもとても嫌な雰囲気だった。 途中、何度もだんなから電話。 (だ)「大丈夫か? 逆ギレされてないか? オバチャン、包丁とか持ってないか?」 普段おとなしいから、逆ギレしたら何するか分からないのも インドネシア人気質なのよね~ 暴動になりやすいものそうだしな。 あるニョニャと大喧嘩してクビになったメイドが、こんな捨てセリフを吐いたとか。 (メ)「あんた達家族は大嫌いだった! だから毎日、味噌汁におしっこ入れてやってたんだ!」 絶句である。 執念深いというか根に持つというか・・・ こうしてなんとか掃除が終わった。 洗濯もアイロンも終わった。 いつもよりは少しだけ丁寧に掃除してある。 私はオバチャンを呼び、最後にこう話した。 (私)「明日1日で休暇でしょ。 だから続けるかどうか、今夜一晩考えて。 もし嫌だったら辞めてもいいわ。 あなたが決めなさい。」 (オ)「いやぁ~ 辞めたくないよぉ~! ニョニャ~ 私はここがいいよぉ~」 また涙だ。 まったくもう・・・ でも、こっからがやっぱりオバチャンがオバチャンである所以というか・・・ (オ)「私はもう怒ってないよ~ でも涙が出るんだ~ なんでかって言うとね、泣いたらすっきりするから、年寄りは泣くんだよ~ ニョニャとは合ってるんだから、辞めたくないよ~ もう怒ってないからね~」 はぁ? オバチャン、なんであんたが怒るのよ? 怒る権利ないでしょ~よ? しかも、すっきりするから泣くなんて・・・ 何考えとんのじゃ。 こうやって自分が相手を怒らせたにも関わらず、 平気で論点をすり替えるのも、こちら特有。 (私)「私は掃除をきちんとして欲しいだけだから。 できないならいらないから。」 オバチャンが感情論に走るので、ちゃんとクギは刺しておいた。 どんなに怒っても、最後はニッコリ笑って握手して・・・ インドネシア人との正しい付き合い方です。(★9/7の日記参照ね) 最後は私も、「Tolong ya(お願いね)」で終わりました。 ほんでもって、オバチャンから一言 (オ)「もう帰ってい~い?」 ニッコリ笑って、いつもの♪付き声。 うそ泣きやったんやねー、やっぱり・・・ 主人の怒りが解けた(と、勝手に勘違いした)ら、 涙も反省ももう終わり♪ 多分、明日くらいまでは反省してるだろうけど、 レバラン休暇明けには、こんな事も全て忘れるのよ。 まったく、懲りないというか、なんと言うか・・・ 一晩たって、今日。 もう、すっかりいつもの♪なオバチャンになってた(苦笑) 明日からレバラン休暇に入るから、もうウキウキ気分らしい。 (オ)「ニョニャ~♪ カンプン(田舎)の果物、持って帰って来るね~♪」 今日くらいまでは反省しておとなしいかな? と思ったけど、 どうやら、一晩で全て忘れたようだな。 さすがはオバチャン、恐るべし。 こうして、クビの皮一枚?、オバチャンは残る事になりました。 ・・・疲れたよ、 わたしゃ(涙) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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