忘れてしまったあの気持ちを・・・
今日も、学校へ行ってきた。来年2月、障害を持つ子達へ“インドネシアのくだもの”というテーマでレクチャーをする予定なんですわ。先日のバティックのレクチャーなんかは、過去何回も取り上げてきたテーマなので、こちら側にも学校側にも、十分な経験とデータがある。(在イ10年・20年という、大御所先輩もたくさんいるし♪)でも、長い歴史のある我がボランティアグループでも、障害のある子達へのレクチャーは今回が初めて、初挑戦!しかし、子供達の理解度は、「幼稚園児程度」との話。 幼稚園児って、どれくらい?『子供達と実際に触れあってみなきゃ、レクチャーの内容も検討できない』という事で先生にお願いして、まずはクラス風景を観に行くって事になったんです。今現在、この特殊学級対象の子は、小学1年生から中学1年生まで 5人。その子達の状況に応じて、一般クラスでお勉強したり、この特殊クラスでお勉強したり。今日行った時間も、1人は一般クラスでお勉強してるらしく、4人の子供達と 専任の先生2人での2時限目だった。私達が来る事は、子供達は知らされていません。(というか、理解は無理。)いつものように教室に行ったら、突然5人の女性(ここでオバチャンゆーたら負けっ!)が「こんにちは~」って入ってきたから、さあ、大変!いつもと違う雰囲気に、最初は興奮しちゃって、キョロキョロして落着かくなっちゃった。でも先生は慣れたもので、ちゃんと授業(というか練習)を始めます。まずは、『きょうは、なんがつ・なんにち・なんようび?』 から。数字をあまり認識できない子や、解るけど多少混同しちゃう子、ちゃんと解ってる子など様々、先生はそれぞれの状況に合わせて、カードを渡して行く。さあ、〇〇ちゃん、できるかな? △△ちゃん、これはなんとよみますか?先生の質問に答えようとする子供達、一生懸命考えて答えのカードを探し、黒板に貼り付ける。こちらも「そっか、この質問は解るけど、こういうと解らないんだ」など、色々考える事あり。そこで「おぉっ!」 先生の声。 どうやらいつもより 子供達の反応がいいんだって(嬉)知らない人がいる環境が、何かの刺激になってるのか?そーれ、頑張れ! そうそう、今日は何日? 見てるだけで手に汗 掻いちゃうよ。『きょうの すけじゅーるかくにん』 これもやっぱりいつもより上手だったらしい。「おぉっ!」 先生が褒める。 子供も笑顔になる。『おうた』 さーて、DCのボタンを押せるかな? うーん、なかなか押せないか・・・「ほら、頑張って!」 「そのボタンをぎゅって押してみようね!」と私達も 身振り手振りで思わず参加。 ボタン1つ押してもらうのも、すごいパワーが必要なんだとしみじみ感じた。やっとボタンが押せた時は「おぉっ!」と拍手喝さい! 子供の笑顔の素敵な事!歌も上手には歌えないけど、振り付けも上手にできないけど、でもみんなで声を出して何かをするのは、やっぱりとても楽しいね。じゃあレクチャーの時は、歌もやっぱり入れようかねぇ・・・1人の子が『かみしばい かみしばい』とおねだりした。突然の事に、こちらもびっくり。 でもそこは みんな度胸があるというか、なんというか(苦笑)「じゃあ、好きなお話を選んでね。」と2作品ほど選んでもらって、5人でナレーターと後の登場人物は適当に分けて、ぶっつけ本番で紙芝居を読み聞かせ。紙芝居を読むなんて、何十年ぶりかのぉ~(苦笑)しかしみんな、さすがはプロ(笑) 登場人物になりきって声色を変えたりしたので、子供達は食い入るように見てくれる。 一緒に「〇〇だよね~」と答えてくれる。すごく素直な反応があって、こちらのほうが、嬉しい気持ちになった。あっという間の45分。 帰る時は1人ずつ握手して帰った。「また来るね!」「また一緒に歌おうね!」嬉しそうな子、恥ずかしくて下を向いちゃう子、だまって手だけ握ってくる子と色々だったけど、なんだか「これならイケル!」みたいな感触を掴む事ができました。お茶しながら レクチャーの内容を検討、検討。いつも食べる果物、でも名前と味、切る前と切った後(食べる大きさ)が一致しない彼ら。インドネシアにはたくさんの果物がある。 1つでもいいから、名前とその物を一致させてあげたい。あれこれ意見を出し合って、年明けから打ち合わせを開始する事になりました。最初はね、正直言うと、不安もあったんです。もし、ちゃんと座ってられない位だったら どうしよう?もし、知らない人見て泣いちゃったら どうしよう?奇声を発する子、ぶつぶつ独り言を言い続ける子、殻に篭っちゃう子もいるかもしれない。「教える」事はできなくても、「体験させる」事はしたい。でも、5人の差があり過ぎたら? 極端な子にはどう対応する?そういう不安も、今日ほんの少しだったけど一緒に過ごして、大丈夫だと確信しました。子供って すごい可能性があるんですよね!いつものクラスとちょっと違う刺激があるだけで、先生も驚く違いがあった。下手したらいい反応は得られないだろう。 だからこちらも真剣に取り組まねば。私はねぇ~ 童心には簡単には帰れないタチだけど(苦笑)、でも今度のレクチャーは なり切るしかないな。「バナナの皮、1人で剥けたよ!」こういう感動、一緒に喜べるような素直な私になりたい(笑)来年の目標は「素直さ」、これで決まりやね♪(そこそこっ! ムリムリ 言うな~!/爆)