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カテゴリ:ラジオ受信機
2018/10/5(金) 午後 10:58
またまた懲りずにやってしまいました。 SONYのシンセチューニング名刺サイズラジオ「SRF-T355」と「SRF-R356」の2台購入です。 左側:SRF-R356、右側:SRF-T355 どちらも価格が高いこともあり発売当初は購入するつもりはなかったのですが、今所有しているラジオたちで満足が出来ていない、国内メーカーが次々とラジオのラインナップを縮小していく中でソニーがラジオの新製品を出した、名刺サイズラジオのフラッグシップモデルとも言える最新型2機種の性能を比べてみたい、などいろいろな欲望に負けてしまい購入となりました。 2台買うので安くしてほしいという条件で、SRF-T355は8,200円(税込)、SRF-R356は11,000円(税込)に値下げしてもらいました。 それでも2台で19,200円(税込)になり自分にとっては高価でしたが、税込で20,000円以内におさまったので良しとします。 個々の詳しい性能などは後日別途書くことにしまして、今回はまず使用してみての感想を含めてサクッと触れてみたいと思います。 まず2台を正面から並べてみます。 電源を切った状態ではこのようにどちらも」ディスプレイには何も表示されません。 第一印象は、どちらも正面はとてもシンプルだなぁという感じです。 液晶ディスプレイとスピーカー、バンド切替えボタンやジョグレバー・設定ボタンがあるだけで、余計なものはありません。 どちらも黒を基調にしており、シブいといいますか落ち着いた感じです。 サイズは、SRF-R356は前機種のICF-R354MやICF-R353とほぼ同じ大きさです。 SRF-T355はちょっと大きめで、iPhone4Sと同じぐらいの大きさです。 時計の表示(ピンボケしてます。申し訳ありません) 電源OFFの状態で任意のボタンやジョグレバーに触れると約3秒間オレンジ色のバックライトが点灯し、時計が表示されます。 バックライトはどちらもオレンジ色ですが、SRF-R356のほうが明るいです。 表示内容はSRF-R356が現在時刻(12時間制固定)のみ、SRF-T355は現在時刻(12/24時間制切替え可)と電池残量です。 上から見るとこんな感じです。 SRF-R356はプリセットボタンが7個、音量調整(連続可変)、電源兼ホールドスイッチがあります。 SRF-T355はプリセットボタンが10個! とヘッドホン/イヤホン端子(3.5mm)があります。 写真では見づらいですが、プリセットボタンは上下合わせて10個あります。 6 7 8 9 10 1 2 3 4 5 ←こんな感じに並んでいます。 ヘッドホン/イヤホン端子は3.5mm用で、モノラル(2極)・ステレオ(3極)どちらも使用可能。 両機種とも設定の項目からステレオ/モノラル出力の切替えが出来ます。 ソニーの名刺サイズラジオではこの切替えの搭載は初めてかもしれません。 普段は両耳(ステレオ)で使用していても、たまに片耳イヤホンで聴きたい状況になる時があり、個人的にはこの機能はありがたいです。 裏返してみました。 SRF-R356にはイヤーレシーバー(片耳モノラル)が内蔵されており、イヤホンが無い時でも 便利です。 FM放送を聴くときにもこのイヤーレシーバーはアンテナとして機能します。 SRF-T355にはイヤーレシーバーは内蔵されていません。 FM放送を聴くときは別途イヤホン(モノラルorステレオ)を差す必要があります。 電池はどちらも単4型仕様で、SRF-R356は1本、SRF-T355は2本使用します。 電池蓋はどちらも外れないようになっており、紛失のリスクは低いと思います。 左側面です。 SRF-R356のイヤホン端子は左側面についています。 ここはICF-R354Mと同じですね。 (ポケットに入れた時にひっかかる、、、) スペースの関係上、イヤホン端子を上部にもってくるのは難しいのかもしれませんね。 イヤホン端子を上部にもってこれたSRF-T355は、サイズが大きくなった分有利だったのでしょう。 SRF-T355の音量調整(ボリューム)は左側面にあり、連続可変タイプになっています。 右側面です。 SRF-R356はジョグレバーと設定ボタン、SRF-T355は電源兼ホールドスイッチ、バンド切替えボタンがあります。 電源兼ホールドスイッチはスライド式になっており、今後ソニーはこのタイプになっていくのでしょうか。 (ICZ-R110などもこのスライドタイプになっています) 本体の厚みはどちらもほぼ同じように見えますが、若干SRF-T355のほうが厚いです。 底面です。 充電用の端子があります。 SRF-R356は端子が3個、SRF-T355のほうは端子が4個あります。 おそらく電圧の違いによるものと思われます。 SRF-R356のほうは、別売りの充電器「BCA-TRG2KIT」や後継機の「BCA-TRG3KIT(アタッチメント?が必要)」に差すことでソニーのニッケル水素電池を充電することが出来ます。 ただし、前機種である「BCA-TRG2KIT」での充電は公式には書かれていないようですので、推奨されていないのかもしれません。 こちらを使用する場合は自己責任でお願いします。 SRF-T355のほうは単4型2本ですので、後継機の「BCA-TRG3KIT」でしか充電出来ません。 そもそも厚みが違うので前機種の「BCA-TRG2KIT」には差すことが出来ません。 とりあえず電源を入れて聴き比べ。 ●感度について AMはどちらも名刺サイズとしては高感度です。 夜間の在京局・在阪局・北海道はもちろん、福岡のRKB毎日放送(1278kHz、50kW)などもちゃんと聞こえます。 昼間はNHK札幌第一(567kHz、100kW)やNHK東京第一(594kHz、300kW)も微かに聞こえます。 隣県のTBCラジオ(1260kHz、20kW)やABSラジオ(936kHz、5kW)、山形放送(918kHz、5kW)も雑音混じりながら内容は聞き取れます。 AGCもしっかりしているのか、フェージングの谷間でも音量が極端に小さくなることもありません。 FMについては、SRF-T355>SRF-R356 ですね。 T355は高感度、R356は前機種と同等の感度といったところです。 これはおそらく同調方式の違いによるものと思われます。 公式には書かれていませんが、SRF-R356は前機種のICF-R354MやSRF-R431と同じ方式、SRF-T355はDSP方式と思われます。 ●音質について ヘッドホン/イヤホン使用の場合、どちらも「いい音だなぁ」という感じです。 「いい音」についてはどうしても聴く人の主観によるものが大きいので評価はそれぞれだと思いますが、とにかく聴いていて心地よい音、聴き疲れしにくい音といったところでしょうか。 決して高音質ではありませんが、いつまでもラジオを聴いていたくなるような音です。 ノイズが目立つときは設定から「ノイズカット」をONにすればさらに聴きやすくなります。 ノイズが目立たず、ソニーらしい音づくりです。 ホワイトノイズもSRF-T355はほとんど無く、SRF-R356は若干あるものの許容範囲内です。 ですが、両者とも若干の音質の違いがあります。 SRF-R356はソフトな音でアナログっぽい音質、SRF-T355はメリハリの効いた音で左右の分離度も良く、デジタルっぽい音質です。 使用している部品の違いによるものなのかもしれません。 (分解していないので細かいところはわかりません。また聴き比べによる個人的な感想です。ご容赦ください) 内蔵スピーカー使用の場合、SRF-R356は名刺サイズラジオとしては良い音です。 ノイズカットをONにすると音がこもってしまうだけでなく、音量を上げた時に歪み(ビビリ?)が発生しますのでそのままの音質で聴くのが良いと思います。 逆にSRF-T355はそのままの音で聴くと若干キンキン感があります。 こちらはノイズカットをONにするとキンキン感が無くなり、聴きやすい音になります。 歪みもほとんどありませんので、スピーカー使用の場合はノイズカットONがおすすめです。 ●電池の持続時間 これは両者で大きな違いがあります。 アルカリ乾電池使用の場合 使用部品や回路の違いによるものなのでしょう、対照的です。 さらに、R356は電池1本、T355は電池2本ですのでコストパフォーマンスの差は歴然です。 SRF-R356の電池のもちは驚異的ですね。 単純計算になりますが電池2本持っていた場合、1本ずつ使ってAMスピーカー使用時は約64時間、AMイヤホン使用時は約200時間となり、ここだけ比較するとアナログ機である「ICF-T46」をも凌ぐ稼働時間になります。 実際には音量や室温・受信状態などまわりの環境にも左右されますのでこのとおりになるとは限りませんが、シンセチューニングラジオにもかかわらず単4型乾電池2本でこれだけの稼働時間となると防災用としても十分使えると思います。 ここまでだらだらと書いてきてしまいましたが、個人的にはどちらも素晴らしいラジオだと思います。 今回は細かいところまでは書きませんでしたが、使ってみるととにかく細かいところまで配慮されているラジオですね。今までの不満が一気に解消されました。 ついついラジオを買ってしまう悪い癖がこれによって無くなることを祈りたいと思います。 久々に“ラジオはソニー”という逸品に出会えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.06.30 16:34:31
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