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カテゴリ:ラジオ受信機
2019/1/20(日) 午後 3:24
本日は久しぶりに短波ラジオについて書きたいと思います。 ソニーの FM/SW/MW9バンドレシーバー ICF-SW22 です。 今や貴重な日本製のラジオです。 正面から見ていきましょう。 非常にコンパクトです。 サイズは、幅約11.6cm×高さ約7.3cm×奥行約2.8cmで、カセットテープのケースとほぼ同じ大きさです。 こんなにコンパクトなのに、短波・中波・FMが高感度で受信できるという優れモノです。 左側にスピーカー、右側にダイヤル目盛板、右側下部にホールドスイッチ・電源OFFボタン・バンド兼電源ONボタンがあります。 スピーカーは直径約4cmのものが付いていて、実用最大出力は100mWです。 あまり大きな音は出せませんが、部屋の中で聴くには十分ですが、音量を上げすぎるとビビリ音になりますので中ぐらいに抑えて聴いたほうがいいです。 音質は低音も出ていない硬めな音ですが聴きやすいです。 スピーカー上部には「SONY」のロゴ。 印刷モノではありません。 スピーカー下部には、「9BANDS FM/SW/MW RECEIVER ICF-SW22」の記載があります。 「RADIO」ではなく「RECEIVER」と謳っているのは何かこだわりがあるのでしょう。 ダイヤル目盛(選局パネル)は、指針が上下に移動するタイプです。 このラジオが売られていた当時はまだテレビのアナログ放送が行われていたため、TV①・②・③が記載されています。 後継機種のICF-SW23では、このTVチャンネルの表示は削除されています。 短波(SW)は、75m(3.9MHz帯)、49m(6MHz帯)、31m(9.5MHz帯)、25m(11.6MHz帯)、19m(15MHz帯)、16m(17.5MHz帯)、13m(21.5MHz帯)が受信可能で、主要なバンドは大体カバーされています。 41m(7.2MHz帯)、22m(13.6MHz帯)を受信出来ないのが惜しい! 中波(MW)は、530~1710MHzまでをカバー。 北米・南米などの10kHzステップの地域でも対応出来るような仕様になっています。 FMは、76~108MHzまでフルカバー。 FM補完放送(ワイドFM)にも対応出来ています。 受信感度は、短波が並~高、中波が高、FMが並といったところです。 デュアルコンバーション回路の恩恵で、短波の受信感度と選択度は素晴らしいです。 同調ランプも良く灯ります。(赤色) 付属してくるコンパクトアンテナ「AN-71」をロッドアンテナに接続しても、混変調・イメージ受信等の障害は起きにくいです。 短波・中波ともに帯域を絞っているようで若干こもり気味の音質ですが、明瞭度は良く、隣接局との混信によるビート音はほとんど聞こえません。 HOLDスイッチをONにすると、オレンジ色のインジケーターが表示されるようになっています。 電源OFFボタンとバンド切替ボタンがロックされます。 バンド切替ボタンは電源ONスイッチを兼用していて、OFF状態でいずれかのバンドのボタンを押すと電源が入り対象のバンドが受信されます。 ボタン左上にはインジケーターがあって、受信しているバンドに合わせて赤色に点灯します。 中波バンドは「AM」表示ではなく、「MW」表示です。 (短波も中波も"AM"なので。) ソニーの短波ラジオは「MW」表記にしていますね。 いずれのボタンも電子式ですが、オートオフタイマー機能が無いのが残念です。 コストの面からも致し方ないのでしょうけど、この機能はあってほしかったです。 上面です。 「SW DUAL CONVERSION FM/SW/MW RECEIVER ICF-SW22」の印字と短波バンド切替スイッチ、ロッドアンテナがあります。 バンド切替スイッチは適度なクリック感があり、出っ張りも少ないので不用意に触れて切り替わる事象は少ないです。 ロッドアンテナはFM・短波兼用です。 全長は約46cmで少し物足りなさを感じますが、付属のコンパクトアンテナ「AN-71」があるので大した問題ではないです。 左側面です。 音量ダイヤル、トーン切替えスイッチ、イヤホンジャックがあります。 音量ダイヤルはアナログ式。 以前所有していた同機種ICF-SW22は長年の使用でガリオームのような症状が出て、音量調節が不調になってしまいました。 本機ではまだそのような症状は発生していませんが、経年劣化とともに現れてくる可能性があります。 トーン切替え(音質調整)スイッチは、「MUSIC」/「NEWS」の2段階切替式です。 「NEWS」側にするとややこもった音になりますが、雑音が抑えられるため聴きやすくなります。 イヤホンジャックはΦ3.5mmの仕様ですので、汎用品が使いやすいです。 片耳モノラル専用のため、ステレオイヤホンをつないでも左側(L)しか音が出ません。 また、ホワイトノイズはやや大きめです。 インピーダンスの大きいものを使用するか、スライドボリューム付きのイヤホンを使ったほうがいいです。 音質も中音域寄りで低音はあまり期待出来ません。 あくまでもラジオとしての聴きやすさを追求した音づくりになっています。 右側面です。 同調ダイヤルとストラップが付いています。 同調ダイヤルは遊びが少なく適度な硬さがあるので選局はスムーズに出来ます。 ストラップは本体直付けのため取り外しは出来ません。 裏側です。 電池ボックスがあります。 電池蓋は外れるタイプ。 蓋についているスポンジが劣化してべたついています。 電池は単3型を2本使用します。 電池持続時間は、マンガン乾電池&スピーカー使用時約22時間と取扱説明書に書かれています。 アルカリ電池使用時の記載はありませんが、この倍ぐらいは持つと思われます。 いずれにしてもデュアルコンバーション回路の影響なのか、アナログ式ラジオにもかかわらず稼働時間が短くなっています。 なので普段は充電池で使っています。 電圧はやや低めとなりますが、充電式電池(エネループ)使用でも問題なく使えます。 ロッドアンテナ付け根部分。 長年使用しているとこの付け根部分が劣化してきます。 前に使用していたものはこの付け根のプラスチックの部分が割れてしまいました。 長く使うにはロッドアンテナの伸縮はなるべく抑えて、付属のコンパクトアンテナをつないで使ったほうがいいです。 「MADE IN JAPAN」の記載があります。 世界的に短波放送は縮小傾向が続いており受信できる局が少なくなっていること、電子ノイズの増大により短波帯の受信がしにくくなっていることもあり、このラジオは最近は中波(MW)中心に使うことが多くなりました。 せっかく1万円以上のお金を払って購入した高性能ラジオなのになんだか勿体ない使い方のような気もします。 暖かい時期になったら雑音の少ない郊外へ出かけて短波放送をザッピングしながら聴いてみようかと思っています。
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最終更新日
2019.06.30 16:27:33
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