KIK家の気張らない主婦業☆

あ～！家ってスバラシイ！やっぱり自分の家がサイコ～！家ブラボー！略して家ブラ！

何でこんな事書くかっつーと、今回の里帰り、地獄だったんです。いや、里帰りはいつも通り。今回泊まったホテルの部屋がサイテーサイアク、地獄のような部屋だったんです。こりゃぁネタにしなきゃもったいない！ってなワケで、あの部屋の恐怖が薄れるまえに書いちゃいますよ～！！！

何故里帰りしたのにホテルかと言うと、お祝い事と法事で里帰りする事になったものの、実家に泊まる父の兄弟の人数が多いのと 荷物もクロネコやらペリカンやらがわんさか舞い込むのとで、パンパンになってしまうのと、飛行機代だけよりもホテル代込みのツアーの方が安かったので、『安くついたし、実家でおとーちゃんがあたしの両親やら親戚やらに気ぃ使うと肩こるし、良かったかも～♪』なんて思っていたのに・・・ああ、それなのに・・・。

ホテルの入り口から哀愁を感じてしまったんです。レンガで出来た階段。ヒビ割れてます。レンガの間からコケが生えてます。ロビーのインテリアも無理矢理ゴージャスちっくなヨーロピアンスタイルと、青を基調にしたラッセンちっくなクール＆シンプルな絵の数々と、韓国の螺鈿細工(アワビの貝殻の裏側のキラキラした部分を使って装飾したもの)のソファー、テーブル。カーペットは無理矢理ゴージャスなヨーロッパ調の模様とラーメン丼にある様な模様がコラボった、ナンとも悲しい図柄。挙句の果てにでっかい犬のぬいぐるみが疲れ切った様に首をうなだれて、ロビーの隅に座っています。ああ・・・。

キーを受け取りました。



アクリルの棒にキーがぶら下がっているタイプです。部屋番号は818。エレベーターに乗りました。部屋に入りました。イヤな予感は見事的中しました。狭い、狭すぎます。風呂も含めた部屋の全体面積で、ウチのリビングの半分しかありません。壁紙は煮しめた黄色、カーペットはベージュだったらしいのですが、シミが目立ち、照明はウチの和室にある白い和紙の丸いランプカバーの小さい版。荷物を置くクローゼットなんてありません、壁に打ち付けてあるコート掛けみたいなモンにかけるしかありません。テーブルもありません。手作りらしき悲しいストライプのイスに荷物を置き、トランクは床に置きました。もう、歩けるスペースは残っていません・・・。

なのに、ポットは2つ(湯沸しポットと保温ポット)、空気清浄器と冷蔵庫(ウチにある宴会用チビ冷蔵庫のもっと古いタイプ)、ドライヤーはあります。狭い部屋が更に狭く感じられます。ティッシュはポケットティッシュです。ディスペンサーに入ってなんかいません。雀荘のティッシュがそのまま恥ずかし気も無く置いてあります。

風呂はユニットです。手を思いっきり広げると、壁に激突します。痛いです。アメニティー・・・と言っていいのか？ 歯ブラシ、T字かみそり。以上です。シャンプーとボディーソープのディスペンサーは壁に貼り付いています。スペアのトイレットペーパーも置いてあります。その下にある赤い物体を見ると、なんと、シミのついた悲しい灰皿です。こんな場所で誰がタバコなんて吸うと言うのでしょう？所々にカビも見つけました。お湯を出そうと、水とお湯が別々になった蛇口をひねります。お湯が熱すぎます。熱湯です。湯加減がこんなに難しいとこは初めてです。トイレに座ってドアを閉じると、ヒザがぶつかりそうです。ここ、日本じゃなかったっけ？メキシコで泊まったホテルはこのウン十倍マシだった。LAのボロモーテルだってここよかマシ！あ～もぉ帰りたい～！！！

気を取り直して出かけました。美味しいモンを食べて、力いっぱい飲んで、818に戻りました。風呂はとても入る気になれないのでシャワーにしました。何とかいい湯加減にするのに3分以上かかりました。シャワーに切り替えると、せっかく調整した湯加減が、えらく冷たくなっていました。水です。また湯加減調整に3分以上がんばりました。しばらくするとまた冷たくなってきました。これ以上入ると健康を害するので、最低限洗っておしまい。タオルも洗剤をケチっているせいか、ビミョーに臭い。フテ寝しました。

しかーし！ベッドのマットレスは、果てしなく柔らかく、寝返りが打てません。しかもシーツとベッドカバーの間のブランケットが無いので寒い！枕は果てしなく硬く、折り曲げでもウンともスンとも言いません。気のせいか『じゃりっ』なんて音も聞こえます。1分も横になっていると、首筋から肩にかけてどんどん血の気が引いて行くのがわかります。枕を外して横に置いておくと、狭いベッドがますます狭くなります。アタマに来たので、床に投げ捨てました。

翌朝、夫婦で頭痛を抱えながら起きました。

支配人らしき人をつかまえモンクを言うと、『只今満室ですので、ご辛抱いただくしか・・・』としか返事が返って来ない。このヘタレホテルが満室だと～！？ふざけんな～！と、いつもなら闘志剥き出しで戦うあたしなのに、寝不足と極度の披露と残りの予定も考えると、長期戦は無理。枕は変えてもらう事にして朝ゴハンにしました。考えてみたら『長崎さるく博』なんてやってるので、どのホテルもパンパンらしい。やな時に帰って来たもんだ。

そして朝ゴハン。ああ・・・また狭い、駐車場に面した暗い窓しか無い食堂です。オムレツかと思ったら、厚めの薄焼き玉子を半分にカットして、3つ折りにしたものでした。ケチャップは小さじ半分程度。ハムは焼いただけ。調味料なんてかかってません。サラダはキャベツの千切りにトマト1切れ。缶詰のモモが1切れ。全て同じ皿に盛ってあります。パンはバターロール2つにマーガリンとジャムが添えてあります。パンはコゲも混じってます。しかも袋に雑多に突っ込んであったパンを取り出して焼いたのか、他のパンのカスまでこびりついてました。料理を運んでいるオバちゃんのスリッパの音だけが響く中、無言で食べました。切なくなりました。エレベーターの中で、朝食のチラシを見かけました。『一度○○の朝食を食べてみては？ (^○^)』顔文字付きで勧めています。ケンカ売ってんのか、このやろー！破り捨てたくなりました。でも破れない。ラミネート加工が悔しい、3○歳の朝でした。

その日の晩、友達がやってる店で飲んでると、友達の姉ちゃんがやって来ました。姉ちゃんとも仲良しのアタシは『も～！あのホテル、ありえんけん！ひどすぎって！(あのホテルありえねー、ひどすぎだって！)』とグチったら『あそこ一回潰れたっばい！お化けも出るとって！(一回潰れたんだよ、お化けも出るんだって！)は～っはっはっは！！！』と高笑いしていました。

その晩、お化けの恐怖に一瞬怯えたものの、霊感無いし見えないからいいや！と、とっとと寝ました。が、変えてもらったはずの枕はまた硬く、しかも臭かったので、また床に投げ捨てました。そしてまた翌日は夫婦で頭痛でした。2晩も疲れが蓄積すると、ホテルの従業員も鬼に見えて来ます。支配人らしき人の首根っこつかまえて『テメー１晩寝てみやがれ！気ぃ狂うぞコノヤロー！』なんて言いたくなります。いつも穏やかなおとーちゃんもカリカリしています。夫婦仲まで悪化させる、恐ろしいホテルです。

長崎を出て20年近く経ちます。里帰りをして、ただの1度も長崎に居たくないと思った事はありませんが、このホテルに居る間、夫婦揃って『帰りたい』の連発でした。お陰で疲労困憊、買い物もロクに出来ず、PCも見れず、ケータイメールにすら返信する体力も残っていませんでした。この場を借りて、お土産を買い忘れた方々、買うと言っていたものも買えず、ミョーなモンを受け取るハメになった方々に深くお詫びします。会社のお土産すら買えませんでした。ああ、どぉしよう・・・。

そして命からがら、家に着きました。


今日はあたしは会社を休んで家でウダウダしています。やっぱ家っていいな～♪グチは済んだので、今日も気持ち良く飲みますよ～♪次は楽しい報告しまぁす♪