テーマ:結婚(622)
カテゴリ:ヒトコトモノ
7年前の今日は、真夏のような太陽が照り付ける猛暑の1日だった。
あの日の青空、あの日の空気、あの日の2人、そして誰も居ない区役所の片隅の守衛室のおじさんとのやり取り…どれも全て鮮明に覚えてる。付き合ってた頃の細かいことは、主に辛い想い出が多くを占めていたから、私は結構忘れてしまったけれど、彼はどれだけのことを覚えてるんだろう? 時々突然「あの時、びー。はこう言ったんだよね」とか、私が気にもしなかったような場面を掘り起こすから、かなり焦る。 今日たまたま婦人科の癌検査の結果を聞きに再びあの町を訪れたから、これも何かの縁といい方に捉え、私の中でのケジメの意味も込めて、2人の暮らしが始まった場所へ病院帰りに行ってみた。 何ヶ月前だったかやっぱり病院帰りに寄ったことがあるから、そんなに変わった気もしないけど、 何となくあの頃とは違う場所になっているような。私達がこっそりと愛を注いだ猫の家族の姿も、今はもう、どこにもない。 懐かしい集合ポストの、あの番号を見つけた。1年くらいついてなかった表札が付いてる。最近になって新しい住人が入居したらしい。私達2人が始まったあの家で、今は誰かの新しい人生が始まっている。そう思うと余計吹っ切れた。この町に未練はもう何ひとつ…。 入籍の少し前から住み始めたその家は、とても狭い家だったけど、あの頃の2人には十分だった。 当時抱えてる問題の多さに、何度も2人して泣いたし、頭を抱えて眠れない日も続いた。もちろん楽しい想い出もあるにはあったが、今日そこを訪れても、真っ先に想い出すのは泣いた出来事ばかり。あの町にも縁があって住むことになったとは思うんだけど、今離れてみて改めて、私達夫婦とあの場所は「合わなかった」んだと、そう思う。 結婚が相手との相性で成り立つように、町との相性も人生に大きな影響を与えると感じている。 それでもあの町で結婚したてのもう若くもなかった2人が、次々起こる問題に共に立ち向かい、何とか乗り越えていけたからこそ、今の平穏な暮らしと笑顔の私達があるのだと。2人が出逢った頃から色々と苦労は絶えなかったけれど、立ち向かえるパワーのあるうちに頑張れて良かった。だからそこで2人の新しい人生が始まったことにも、深い意味があったのだと思える。 そんなことをぼんやり考えながら、その町を後にして、横浜そごうへ。 例えどんなに忙しくても、1年毎きちんと感謝したいと思う。2人が無事にココまで一緒に歩いて来れたことに。豪華なディナーとかプレゼントとか、そんなものは要らないし庶民な私達には似合わないからササヤカな食事とケーキと大好きなワイン、これで互いを労うのが我が家流。 今回のワインは連休中に2人で選んだ激安のキャンティの赤。このラベルのは初めて買うけど、美味しいと良いな。不味いとそれだけでテンション下がって困るもんね。 そごうの地下ではローストビーフを先ずはゲットして、ケーキショップのコーナーで商品をチェックしながら二周り。結局最初に狙いをつけたアンテノールで買うことに。お祝いだからパァーっと気前よくホールで買いたいとこだけど、ナマモノだし胃袋は2つだけなんで、食後のデザートでちょっと楽しめる2個でガマンだ。うーん、お上品な大きさ。もう1個買えば良かった 地元の食品売り場でも買い物を続け、取りあえず目当てのモノは全て揃った。 外はさっきよりも激しい雨。そう、今日は朝からとても涼しい1日。こんな天気の記念日も、今までなかったような気がする。これはこれで忘れられない日になるだろう。 あと1時間程でダンナの帰って来る時間。正確にはいつも記念日を1日過ぎてからのお祝いになってしまうのだが、おめでたいのでよし、とする。 さぁ明日からも。8周年目指して前進するぞー ★ ★ ★ ★ ★ 今日のひとこと。「本日のタイトルは私の大好きな歌(古内東子)より拝借。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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