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カテゴリ:わたしの台所
最近繰り返し読み返しているのは、山本ふみこさんのエッセイ。
なんでもないときにふと読み返したくなる本。 子どもとの生活を丁寧に送りながら、かといって気取りはなくて、「かあちゃん」って感じ。ご本人の写真を見る限り、「かあちゃん」と呼ぶには失礼に思えるくらい、美しくてチャーミングな人だけど。 レシピのあるページもあり、読みながら出来上りを想像する。おいしそう。 そして、台所のこと、家族と囲む食卓のこと、たくさんヒントをもらう。 先週はじめからカワウソさんが風邪気味。ひどくはないがなかなかしゃんとしない感じ。 山本さんの本「食卓の力 「くり返し」を楽しむ暮らし」から、「風邪退治鍋」というレシピを再現してみた。 にんにくと生姜をたっぷり使う、白菜と豚肉がメインのシンプルな鍋。食べ終わると、汗をうっすらかくくらい、体がほかほかした。 料理はネーミングも大事、という山本さんの文章が添えられていて、なるほどなぁ、と思った。 名前を見て、レシピが想像できないような料理を敬遠するところがあった。 単にそれは、洋風の気取った名前を考えたからかもしれない。 そうではなくて、もっと素朴な、その料理がのった食卓を家族が喜ぶような、そういう名前をつけることは、なんだか素敵だなぁ。いつかきっと家族の思い出になる。 「風邪退治鍋」は、カワウソさんの風邪を退治しきったかどうかわからないけど(夜更かししたり、宿直の仕事があったりでなんだかんだ今週も引き摺っているみたいだ)、私の気持ちをしゃんとさせた。 つわり以降、その時その時にやれることを考えるだけで精一杯だった。 品数が少ないなぁ、とか、もっとバリエーションはないのかな、とか。 それでもやっぱり、食卓を預かるということはやりがいあるなぁ、と。そして毎日当たり前に繰り返しながら過ごせることは、やっぱり幸せだなぁ、と。時には繰り返しに疲れることもあるけれど。 しょげた気分をしゃんとさせる、最近気に入っているもの。 その1、SWISSMISSのホットココア 一番気に入っているのは、マシュマロ入りの。 妊娠してから、コーヒーがあまりおいしくなくなった。お茶も、香りが駄目なものもある。 スイスミスのココアはこのところ我が家の冬の常備品になっている。 久しぶりに飲んでみたら、つわりの気分の悪さを忘れさせ、ちょっとした空腹感はなくなる。それに体を温める。 甘いので体重管理が気にはなるけど、これを飲むとおやつは欲しくなくなるし、それに、時々1人でくつろぎたい時にはありかな、と自分を許している。 楽天で、エコノミーサイズの75袋入りを発見はしたけど、さすがにそれは飲み過ぎそうなので、輸入食材を扱うお店に行った時に10袋入りの箱を買うことにしている。 その2、カラメルりんご りんごの季節になった。 娘のおやつに、生のりんごもあげるけど、思いついて、カラメルりんごをつくった。 薄めのくし型に切ったりんごをバターでソテーして、振りかけた砂糖をカラメルっぽくしていただくおやつ。 ほんの少し、ホイップクリームを絞ってあげる。 ホイップクリーム、メグレとか、シャンビテックとか、スプレータイプのクリームを何度か試した後、結局落ち着いたのは近所のスーパーマーケットで200円程度で手に入る、絞り袋入りのになった。今うちの冷蔵庫にあるのはホクオーというメーカーのもの。 本物の生クリームには適わないけど、普段のおやつにちょっぴり添えるだけでもいい演出になるし、あっさりしているのでお腹にもたえれないのもいい。 娘はこれをつくってあげると、「りんご、おいしーっ!」と喜び、最後はお皿を舐めるようにして食べる。笑 私も一緒に食べる。甘いものを、一緒に食べると気分が変わる。 晩ご飯の支度にかかる前のひと時、また娘の喜ぶ顔を見れるようにがんばろっか、という気持ちになれる。 あと、残りごはんでつくった焼き海苔をまいただけの塩むすび。 それだけでお腹が満たされて、体がしゃんとなる。 ごはんと海苔、軽く塩、たったそれだけの食物なのに、どんな贅沢な料理より体に訴える時がある。それだけのことに、最近ようやく気づいた。 もっと切実に、しょげた気分を立て直したい時、猫のラッキーを抱き上げる。 体調が自覚するよりよくないという時、娘をちょっと叱りすぎた時。 ラッキーの柔らかい体を抱き締めると伝わってくる温もり、なめらかな毛触り、無条件に愛しいものに触れると、なんとなく気が済む。まあ、そういうこともあるかな、と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月30日 16時28分24秒
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