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2004年08月22日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、今日は久しぶりに「英国政治ウォッチング」です。
今日のテーマは、

「英国政治の寝業師」

英国政治は、
政策を議論して真面目にやっているように見えるが、
しょせん政治は政治なわけで、
寝業師と呼ばれる人はいる。

ピーター・マンデルソン。

英国労働党の下院議員。
ブレア首相の側近として知られ、
ブレア政権では無任所相、産業貿易相、北アイルランド相を歴任。

また、ブレア政権では広報宣伝活動に手腕を発揮し、

「スピン・ドクター(報道担当として政治の演出を取り仕切る人)」

と呼ばれる。

1998年の総選挙で労働党が18年ぶりに政権を奪回した際、
彼の広報宣伝戦略は
ブレア党首と「ニュー・レイバー」の強烈なイメージ作りに
大いにその威力を発揮したと言われる。

しかしこのマンデルソン氏、
活躍しているのは
我々から表面的に見える部分だけではない。

マンデルソン氏は、労働党が政権を奪回する前、
ブレア氏とブラウン氏が労働党党首の座を争っている時、
非常に重要な役割を果たしたという。

要は、マンデルソン氏がブレア氏支持を表明したため、
ブラウン氏は党首争いから降りたと。。。

なにが起きたかしらないが、
このブレア・ブラウン両氏より若いマンデルソン氏には、
そういう政治力があったということらしい。

マンデルソン氏は、英国政界で
「悪の天才」とか「現代のラスプーチン」
とか言われているらしいが、
それだけに、スキャンダルも多い。

彼は、金銭授受にからむスキャンダルのために、
1998年に産業貿易相を、
2001年には北アイルランド相を
辞職している。

この2つのスキャンダルは
クロが証明されたというわけではなかったが、
限りなくクロに近い「灰色」であった。
少なくとも国民は「あやしいやつ。。。」と思っている。

マンデルソン氏は、
次の内閣改造でまた閣僚への復帰を画策していると言われ、
動向が注目されてきた。

しかし、今年7月、
マンデルソン議員は、
ブレア首相より欧州委員に指名され、
次いで8月12日、
ジョゼ・マヌエル・バローゾ次期欧州委員長から
世界貿易機関の交渉などに当たる
通商担当委員に指名された。

これは英国内で驚きをもって受けとめられた。
なぜなら、英国政治で2度閣僚を辞任して、
その後政治生命を復活させた政治家はいないからだという。

過去例のない3度目の復活を果たしたことによって、
その復活の背景はいろんな憶測を呼んだし、
彼の一挙手一投足が報じられた。

例えば、マンデルソン議員が欧州委員の職に就いて、
議員としての年収の約3倍の高級を得ており、
ロンドンのトラファルガー広場を見下ろす一等地に、
新築の高級フラットを 購入したとか。

彼は同性愛者で、
ブラジル人の彼氏の生活費をEUから手当てとしてもらうため、
彼氏との関係について公的な手続き(結婚ということか??)
を取るだろうとか。

なんだかな、な話も流れてきている。。。。

このマンデルソン氏の欧州委員指名の前には、
ブレア首相からの首相の座の禅譲を望む、
ブラウン蔵相に近い筋から

「ブラウン氏は、マンデルソン氏の閣僚復帰を強く懸念している」

という話も流れてきていたようだ。
なんかわかんないけど、
マンデルソン氏が入閣するのは、
ブラウン氏にとって、
都合が悪いというのはわかる。

英国内の政局の動きに強い影響力を与え続けてきた
マンデルソン氏。

彼が今後、英国内だけでなく、
欧州において、どんな寝技を見せてくれるのか。
そして、彼を使って
ブレアは対欧州外交をどう動かそうというのか。

あるいは、寝技を見せる前に
また金をポケットに入れた入れないで自滅するか。。。(苦笑)
目が離せない人物である。

しかし。。。。。

ここでこの話が終わったら、
別に普通というか、「かみぽこぽこ」的におもしろくない。
ということで、1つ付け加えの話を。(苦笑)

このマンデルソンという人、
かつて日英議員連盟かなんかの会長をやっていて、
日本に来たことがあるという。

その時の話をちょっと紹介したい。

ただ、今「。。。かなんかの会長」と書いたように、
実はこの話、聞いた話でしかない。
だから、細部が事実と違ってるかもしれません。

まあでも、ここは論文を書いているわけではなく、
ただの読み物であって、
その読み物は、細部の情報を教える目的ではないので、
細部の確認はしない。
もし細部が違っていても、お許し願いたい。

そんなの確認する時間もないことだし、
私が伝えたいことは、たぶんその細部が違っていても、
全然問題ないはずなので。

まあ、
「ほんとはこうでしたよ」
という情報をいただけるなら、
掲示板にでもどうぞ。

。。。。。ということで、
マンデルソン率いる
英国国会議員御一行様が
日本に会議のためにやってきたのである。

議員さんたちの宿泊先は、赤坂プリンスホテル。
ところが、ホテルに無事着いたころから
彼らの様子がなにかおかしい。

ただでさえ、
意味不明に難しい顔をした人が多い、
英国人だというのに、
その顔をもっと難しくして、無言。

チェックインで部屋のキーを受け取って、
難しい顔をしたまま、
エレベーターに乗っていく。。。

マンデルソン氏も含めて。

ただ、日本側の受け入れの方々は、
なぜに彼らがホテルに着いたとたんに静かになったか、
その時はわからなかったという。

わかったのは、翌朝になってから。

翌朝、赤プリ最上階のラウンジで
朝食を取りながらミーティングが行われることになっていた。
日本側のメンバーがラウンジに行ってみると。。。

数人の議員がぐったりした表情で座っているだけ、
ほとんどの議員がラウンジに来ていない。

それを見た日本側のメンバーは

「これは何か食中毒でも起こったか?」

と慌てて、各議員の部屋をノックした。
そこで見た光景は。。。

うううううううううううううううううう。
こわいいいいいいいいいいいいいいいい。

こ、こ、こんな高いところにいられない。。。。

と、なにやら恐怖におびえて部屋から出られない議員たち。

どうやら、赤プリのような高層ビルに入ったのが始めてだったらしく、
過去体験したことがない高層に脚がすくんで
部屋から出られなかった人がほとんどだったらしい。

まあ、ね。。。(苦笑)

ロンドンってほとんど高層ビルがないし、
国会議員ったって、
多くは田舎から出てきたような人だからね。

仕方がないと言えば、仕方がないけど、
それにしても国民の生命と安全を預かる国会議員としては、
なんとも情けない話というか。。。(苦笑)

ちなみに、マンデルソン氏自身が、
最上階のラウンジに上がって来れなくて

ううううううううううううううううううううううう

と部屋で怯えていたかどうかは未確認です。
本人の名誉のために一応言っておきます。
でもまあ、ぐったりとしていたのは変わりないんだろうな。

日本で政界の裏方というか、寝業師というと、
裏の世界とつながっていて、根回しが上手で
煮ても焼いても食えなくて、
楯突くとスキャンダルを流されて。。。。
という怖いイメージがあるが、
英国の寝業師は、
金をポケットに入れたらすぐバレるし、
高層ビルにぐったりしちゃったりして、
なんともなさけないというか、
苦笑せざるを得ないというか、
ほんとにこんなんで世界に強い影響力を与えている(はずの)
英国政治は大丈夫なのかと思いたくもなる。

表にはほとんど姿を現さず、
裏ではすごい力を持っている、
というような日本風の寝業師ではなくて、
表も裏も国民にわかっちゃうようにちょろちょろ動いているけど、
動いているうちに自分で勝手にこけちゃったりする、
そんな程度の寝業師が活躍できるようなレベルで、
英国の政治はとりあえずうまく回っているようだ。

これをどう見ようか。

根回しがどうのとかではなく、
表で正々堂々議論することで
政治がちゃんと回る国もあるんだよと。

日本の政治も、
もう表で公明正大に議論してやりましょうやと、
マンデルソン氏を見て思うことは、
こういうことなのかもしれない。

それでは、また。
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「英国政治ウォッチング」バックナンバーはこちら。





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最終更新日  2004年08月23日 05時48分39秒



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