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2005年10月15日
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さて、「民主党はこれからどうすべきか。」後編です。

後編の最初に言いたいのだけど、
民主党に対する批判としてポピュラーなものに

「党内がバラバラでまとまっていない」

というものがある。

それで、自民党が党内の
郵政民営化反対派を切ったように、
民主党も旧社会党から旧自民党までいる
党内を純化せよみたいな考え方がある。

私はそれは大きな間違いだと思う。

大体自民党だって、
確かに「公共事業原理主義者」みたいな
党内の極左は追い出したかもしれないが、
それは極々少数であって、
いまだいろんな考え方を持つ人が党内にいて、
決して一枚岩ではない。

今は「改革」と言っていたほうがいいから、
みんなそう言っているだけの話だ。
一皮向ければ利益誘導な政治家は
自民党にはまだまだたくさんいるわけだ。

では、なんで自民党に比べて民主党が
党内バラバラのイメージが強いかといえば、
それは、自民党は約50年前にバラバラだった
中道から保守の政党が一緒になったもので、
結党時の経緯なんてもう誰も覚えてないのに対し、
民主党は結党が96年だから、
左(旧社会党)から右(旧自由党)までが
一緒になっていく経緯を
みんながまだしっかり覚えているからだ。

それだけのことなのだ。

むしろ実態としては民主党が自民党より
党内がバラバラとはいえない。
私はここで指摘したいのだけれど、
昨年度の年金制度改革、
今年度の郵政民営化、
このどちらも党として
統一した行動ができていたのは、
民主党だったのだ。

民主党は年金制度一元化で党内は一本化、
郵政民営化も反対で党内から造反を出さなかった。

一方自民党は、
年金制度一元化は党内で意見が分かれ、
郵政民営化はあれほどの造反を出した。
(まあ、郵政に関しては小泉首相が意図的に
放置したからだと言えるかもしれないが。。。)

これは、自民党より民主党のほうが
国会への対応において、
党議拘束がしっかりと機能して
一枚岩で対応できていたことを
示しているのだ。

民主党は実はバラバラではなかった。
これは正当に評価されるべきである。

政党として大事なことは
党内が主義主張の一致した人だけで
構成されていることではない。
党内にいろんな主義主張があって、
派閥が形成されているのは
世界的に見てもそんなに
おかしなことではない。

例えば、英国であれば、
保守党にも労働党にも派閥がある。

保守党には
1.「大きな政府」を志向する保守主義、
元々上流階級をベースとして
「貧しきものには分け与えよ」
という伝統的は保守党の考え方。

2.「小さな政府」を志向する自由主義、
都市部の中産階級をベースとして
市場主義、競争主義を信奉する
昔の自由党の流れである考え方、

この2つの派閥がある。

労働党にも、
1.「大きな政府」を志向する左派、
労働者階級をベースとする、

2.「小さな政府」を志向するニューレイバー、
市場主義と個人の自立を促す形の
社会政策の実施という
「第3の道」を目指す、

やっぱり2つの派閥がある。
そんなもんなのである。

だから、政党は主義主張の同一性が高いかどうかで
評価されるべきではない。
党内規律がしっかりしているかどうかで
評価されるべきなのである。

党内にいろんな主義主張の人がいて、
議論が激しく行われたとしても、
最終的に国会対応の際、
党議拘束がしっかりと機能して、
党として一致して行動できることが
大切なのである。

その党内規律という点で、
民主党は自民党より
近代的な政党の要件を満たしており、
逆に自民党は今回の総選挙を通じて、
ようやく民主党に少し追いついたかな、
というところなのである。

それが民主党に対する正当な評価である。

更に言えば、
民主党が左から右まで
いろんな政党を吸収しながら
大きくなってきたことを
批判する人に聞きたいのだけど、
じゃあ、民主党は政権奪取の戦略として
他にどのような方法があったというのだろうか?

民主党が政権奪取のために
戦わなければならなかったのは
自民党だったのだ。

自民党というのは政治学的に見れば、
キャッチ・オール・パーティ(包括政党)といって、
世界的に同タイプの政党としては
ドイツのCDU(キリスト教民主同盟)や
消滅したけどかつて30年以上政権を担当した
イタリアのDC(キリスト教民主党)などがあるわけだが、
こういう政党の特徴というのは端的に言って、
政策的になんでもありということである。

政策的になんでもありとはどういうことかというと、
国民が望んでいて、それをやれば選挙に勝てるとなったら、
なんでもやるということだ。

例えば、1970年だったか
自民党が「福祉元年」と言い出して、
これまで社会党や共産党がやっていた
福祉政策に大々的に乗り出したわけだ。
選挙で票になると思ったから。

そうすると、社会党や共産党は
なんのためにいるのって話になったわけだ。

このように自民党は野党がやっていて
評判のいいことを節操なく
すぐに取り込んでしまう。

こんな自民党相手にだよ、
民主党がある1つの主義主張を掲げて
戦ったらどうなったか。

自民党がすぐに同じことを言い出して、
民主党の存在意義がかすんでしまって、
そのうち民主党の議員がいる選挙区には
金も仕事も出しませんよってやられて
民主党は干上がって終わりだっただろう。

自民党が相手である以上、
民主党が大きくなるための戦略は、
主義主張が一致する人間で固まることでは
ありえなかったわけであり、
とにかく右でも左でもなんでもいいから
「反自民」である勢力を集めて
数で対抗する以外になかったのだ。

要するに、民主党が反自民の勢力を
主義主張に関わらず集めてきたのは
政権奪取の戦略としてこれしかなかったのだし、
たとえ主義主張のバラバラな人たちの集まりでも、
党内手続きがしっかりして
党議拘束がきちんと機能するのだから、
政党として何も問題がないのだ。

繰り返すが、この点については、
民主党を正当に評価すべきだと
私は考える。

さて、ここまで私は民主党を
評価することを書いてきたけれども、
ここから先は民主党に対しての苦言となる。

というのは、
民主党は衆院選の総括が
正確にできていないし、
衆院選で浮き彫りになった
(少なくとも私の目には)
深刻な問題点を直視しているのかどうか
疑問だからだ。

民主党は総選挙の惨敗の敗因を、

「小泉マジックにやられた」

と総括しているのではないだろうか。
いわゆる「刺客」「踏み絵」戦略や
「郵政民営化一本槍」の争点化など、
自民党のセンセーショナルな
メディア戦略にやられたのだと
思っているのではないだろうか。

もしそうであれば、
それは大変な間違いである。

「その前に、労働党が政権を取るまで
18年かかったことを申し上げたい。
民主党が政権を取りたければ、
民主党が日本の文化として根付くことが必要」

これは、これまで何度も紹介したけれども、
1998年にブレア首相が来日した際、
当時の菅直人民主党代表が、

「政権交代の秘訣は何か?」

とブレア首相に質問した時の彼の答え。

これまで何度も言ってきているが、
私は民主党が政権を取るためにやるべきことは、
やっぱりこれに尽きると思っている。

今回の日本の総選挙で、なぜこれほどまでに
自民党の大勝利が起こったか。それは、

「自分は本来自民党に入れたいのだけど、
これまで自民党がだらしないから民主党に投票していた」

という人たちが、
今回は小泉自民党が明快に改革路線を打ち出したことで、
みんな一斉に自民党に投票したからなのである。

「自民党支持者『友情と打算の二重構造』」

で書いたように、
日本人として生きていると、
何らかの形でみんな自民党に関係してたりする。

町内会、商工会議所、農協、郵便局、青年会議所。。。

なんでもいいのだけれど。
それに、日本人ってのはどうしても

「寄らば大樹の陰」
「末端でもいいから権威につながっていたい」

そういう傾向があって、
個人として独立することより、
権威あるものに末端でもいいから関わっていることに
安心感を覚える人たちなのだ。

だから、日本人の多くの人は
なんだかんだ言って、
やっぱり巨人が好きだし、
自民党に愛着を持っているのである。(笑)

つまり、今回の選挙が示したのは、

「自民党さえしっかりしてくれれば、自民党に入れるんだけど」

と思っていたという人が、
日本には実はものすごく多かったということなのだ。

自民党のメディア戦略が当たったから、
「自民党がしっかりして見えた」
というのは事実なんだけど、
それ以上ではない。それよりも、

「自民党はやっぱり日本にしっかり根付いているんだ」

ということを痛感されられた
選挙だったと私は思うのだ。

逆に言えば、民主党が次の総選挙で
どんなにメディア戦略に成功しても、
今回の自民党ほどの大勝利は絶対に起こせないということ。

その前に民主党はやらなきゃいけないことがある。

英国は基本的に二大政党制なわけだが、
政権交代は時々あっても、
これほどの議席のスイングは起きない。

なぜなら、簡単に言えばこの二大政党は
労働党なら北部、保守党なら南部に
それぞれセーフティ・シートと呼ばれる
強い地盤をそれぞれ持っていて、
そこを確実に押さえた上で、
都市部の票を取り合うという
形になっているからだ。

だから、選挙に勝っても負けても
今回の日本のような大差になることはない。

民主党がまずやるべきことは、
こういうセーフティシートを作っていくことなのだ。
これがないからここまでの惨敗になってしまった、
だから、それをまずやらないといけない。

ブレア首相の言う

「文化として根付く」

とはこういうことなのだ。

英国労働党にイングランド北部労働者の文化が
根付いているようにね。

民主党でセーフティシートっていうと、
愛知県と北海道くらいだが、
それでさえ今回負けてしまった。

民主党は本当の意味での
セーフティシートを1つ1つコツコツ
作っていくことが大切だ。

今回落選した議員には実はいい機会かもしれない。
これまで以上に、愚直に、地道に
地元を回っていくことだ。

東京に出てTVで、
ぺらりんこぺらりんこと
しゃべってたり、
ましてや大学講師にならないでよ。
私の入る席がなくなるから。。。(苦笑)

そんな暇はないはずだ。
この機会に地元に張り付いてしっかりやらないと。

しかし、今回の総選挙の惨敗で、
民主党は政党助成金を削られ、
各選挙区の公認候補を食わしていくことも
大変になってしまった。

また、落選議員の秘書が大量に失業するなど、
スタッフを維持していくのも
大変になってしまった。

党の資金源をどうするか、
人材をどうやって確保していくか、
前原代表はこれらの深刻な問題も
正面から取り組んでいかねばならない。

前編で前原代表を高く評価したけれども、
これらは元気溌剌とやっていれば
なんとかなることではある。

しかし、資金と人材の確保は
非常に泥臭い作業である。
悪い奴らも近寄ってくる。
清濁併せ呑む器量が必要だ。

この泥臭いことからも逃げずに
正面から取り組むことができるかが、
前原誠司という政治家の
真価を決めるだろう。

それでは、またね。

P.S.まあ、あと公認候補の見直しは必要だね。
誰でも立候補させりゃいいってもんじゃない。
普通大学3年生は公認しないだろ。(失笑)
外国の大学ならいいってもんじゃない。
こんな明らかな泡沫候補を
立てることはやめないとね。





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最終更新日  2005年10月15日 10時18分06秒



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