映画の話 エルヴィス(映画館)
伝説のロックスター、エルビス・プレスリーの映画です。メンフィスの黒人居住地で育ったエルヴィスは、ゴスペルやブラックミュージックから影響を受け、独自の音楽、ステージパフォーマンスで、女性たちをはじめ、若者の間で瞬く間に熱狂的な人気を博していた。彼のパフォーマンスを観た大佐と呼ばれるトム・パーカーはいち早く彼の才能に気づきマネージャーとして彼の全てを支配していく。ロックスターとして数々の栄光を残しながら謎の死を遂げたエルヴィス。斬新なスタイルで当局からマークされたこと、家族の問題や利権に群がる人たちなど、彼を蝕んでいったものとは一体なんだったのか。まずは、音楽ですね。そういえばこの曲もエルヴィスかー、って感じで耳馴染みのある曲が盛り沢山です。パフォーマンス映像もバズ・ラーマン監督らしく華やかで素晴らしかった。オープニングから煌びやかで、観客の期待を煽るものでした。キャストも良かったです。エルヴィス役に抜擢されたオースティン・バトラー君はかなりハマり役だと思います。中性的なルックスもバッチリだったし、たぶん意識したんでしょうけど、流し目がかなり魅力的でした。なにより、ステージパフォーマンスはエルヴィスが乗り移ったかのようでしたね。いや、エルヴィスのステージ知らんけど。それでもそう思わせてくれるくらい「っぽかった」です。歌も低音や鼻にかかる声など拍手ものでしたね。トム・ハンクスもさすがでした。もう憎たらしい、悪巧みの狸ジジィにしか見えなかったです。最初から最期まで悪いんですよ、このジジィ。マネージメントもトンチンカンな安売りしてるとしか思えないし。人材発掘の才能とマネージメントの才能は別なんでしょうか。この映画はエルヴィスとトム・パーカーとの関係を描いたものだと思います。いかに搾取されてたかがわかる。ただ、ブラックミュージックやゴスペルがルーツなんて全然知らなかったし、リアルタイムでエルヴィスを知らない世代には発見がいっぱいの内容でしたねー。かなり魅力満載の映画なので、ちょっと長いけど充分楽しめると思います。★★★★☆ムーラン・ルージュ 【Blu-ray】 [ ニコール・キッドマン ]価格:1100円(税込、送料無料) (2022/7/7時点)楽天で購入