小高い丘陵にある町田えびね苑にはクリン(九輪)草の咲く湿地帯があるにはあったのですが、昨年迄はあまり数が多く無く目立たない存在でした。例年は数輪の濃いピンク色のクリン(九輪)草が観賞出来るだけだったのです。
しかし今年は一寸様子が違い、湿地帯付近のシャガ群生地を半分程削り、クリン(九輪)草畑を広げて綺麗に整備した工事が完成していました。
今迄見られた濃いピンク色のクリン(九輪)草に加え、今年は白色のクリン(九輪)草も植えられていて、なかなか壮観となっています。
まだ咲き出してから間もないのか、輪生する段数が二段ぐらいで少ない様な気もします。
今年新しく整備された畑には未だ数も少なく、来年は充実して数倍のクリン(九輪)草群落が出現するのではと推測されます。
クリン(九輪)草:サクラソウ科の多年草。山地の湿地に多く、観賞用に栽培。日本産のサクラソウの中で最も大形。根出葉は長楕円形。春の末、花茎を出し、白色または紅紫色の花を5~7段に多数輪生。
茎を取り囲んで、何段にも重なり花が咲く様子をお寺にある塔の先端の九輪に見立てて名付けられたとのことです。
例年4月末に見ていますが、残念ながら7段になったものは見たことがありません。