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カテゴリ:お取り寄せおいしいもの
赤飯のルーツ。野生稲にもっとも近く、日本最古の栽培種ともいわれる赤米。
この米が日本に伝わったのは、縄文時代のことだといいます。 邪馬台国や大和朝廷への献上米も、この赤米がメインでした。 「枕草子」の第二二七段にも「(八月の末日、太秦に行く途中で) 男どもの、いと赤き稲の本ぞ青きを持たりて刈る(のを見ました)」という 平安時代の赤米稲刈り風景の描写があります。 鎌倉時代には、中国から赤米の新品種が渡来。 現在でも各地の神社で「神饌(しんせん=神様に捧げるお食事)」として 大切に栽培され続けています。 いと赤き稲の本ぞ青き=真っ赤な稲穂、青々とした根元。美しい光景です。 その生命力の強さは、野生そのもの。 病気や害虫におかされることがほとんどない優良品種です。 この強さから、明治時代までは日本各地で連綿と栽培が続けられていました。 ◆・・・◆・・・◆ 過酷な条件でも栽培可能な赤米には、野生種に近いゆえの課題もありました。 収穫量が、白米の半分程度なのです。 富国強兵対策の一環として食料増産を目指した明治政府は、赤米を「雑草」と 位置づけ、赤米から収量の多い白米への栽培移行を推進しました。 それでも昭和30年代までは、全国各地で不作対策の自家用米として けっこう栽培されていたのですが、農業技術の向上もあり、 自家用米としての栽培もすたれていきました。 ◆・・・◆・・・◆ そして今。神饌として細々と栽培されていた赤米の産地や、 古くから稲作が行なわれていた地方、神話とゆかりの深い土地で、 再び赤米の栽培が活性化しています。 もちろん主題は町おこしですが、ただ珍しいから、だけではありません。 薬漬けの稲作への問題提起、伝統食の見直し、薬膳の再認識・・・。 特に着目したいのが、赤米の健康効果です。 赤米の赤は、ポリフェノール=プロアントシアニジンの赤です。 ポリフェノールと効いて「あ!」と思うあなたは、健康に興味がありますね(^^) 最近のブームでは、血液サラサラ&ガン予防の赤ワインポリフェノール。 ダイエットでブームになったカテキンの結合体も、プロアントシアニジン。 美肌と婦人病・血液サラサラに効果があるピクノジェノールの主成分も、 プロアントシアニジン・・・。 プロアントシアニジンは、現在知られている物質のなかで、 もっとも抗酸化作用の強い物質です。その効果は、ビタミンEの50倍とも。 血栓予防に効果があり、ヨーロッパでは古くから抗老薬として使われてきました。 東洋でも、もちろんその健康作用に、古代から注目が集まっています。 明の時代、1578年に完成した漢方薬学の名著「本草網目」にも、赤米などの 有色米には滋養強壮効果と造血作用がある、と明記されています。 ◆・・・◆・・・◆ 基本的な食べ方は、いたって簡単。白米に混ぜて炊くだけです。 玄米か五分づき程度までの精米が多いので、つけおき時間はちょっと長めに。 お赤飯の赤い色。そんな色のきれいでかわいらしいご飯になります。 黒米よりもあっさり・さっぱりした味ですので、おかずは選びません。 うるち米のなかでも、比較的さらさらタイプですので、 個人的に一番のおすすめは、カレーライスやチャーハン用。 インドのお米も、ちょっと前までは赤米が主流でした。 だから、アジアンエスニックとの相性は抜群です。 リゾットやパエリアにも、粘りけの少なさが生かせそう。 発芽玄米を自家製造しているお宅なら、ぜひ赤米の玄米を発芽玄米に。 白米の発芽玄米よりも、ずっと栄養成分が多いんですよ(^^)
◆・・・◆・・・◆ ところで、この赤米。ただ炊いて食べるだけじゃなくて、もっといろいろ アレンジして楽しみたい。 そんな思いの人たちが集まったのが「赤米プロジェクト」です。 本部は、生産者であり、近い将来私たちにおいしくて健康にいい 「お取り寄せ商品」を開発・販売してくれるはずの、みことイカさんのブログ。 第1支部は、主に赤米を使ったレシピについて「こんなのどうかなあ?」を 寄せ合うchobiepapaさんのブログ。 第2支部は、全国区商品としての定着と「手作り」の意味を考える、 手作り石鹸の制作者でもあるオスカル・フランソワさんのブログ。 そして、ここが第3支部。・・・歴史とウンチク編??? 気になるブログがあったら、どれか1つでもいいからのぞいてみてください。 そして、あなたのアイデアやメッセージを、カキコしていただけたらうれしいです。 ●山口県須佐町の、赤米プロジェクト進行状況はこちら(みことイカさんのブログ) http://plaza.rakuten.co.jp/susatown/ ●赤米を使ったレシピやネーミングのご提案はこちら(chobiepapaさんのブログ) http://plaza.rakuten.co.jp/takarajima/diary/200408060000/ ●須佐の赤米全国区を狙う戦略提案はこちら(オスカル・フランソワさんのブログ) http://plaza.rakuten.co.jp/ericthemarket/diary/200408060000/ ●ところで、山口県須佐町ってどんなとこ?(須佐町公式ホームページ) http://www.susa-town.net/ みことイカさん提供写真による、パッケージングイメージ(案)=8/8追加画像 ■今日の日記はどうでしたか? ■おもしろかったらクリックしてね♪ ■人気blogランキング
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