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「起きていることはすべて正しい」 勝間和代著 去年の暮れに出た勝間氏の新作です。 にわかにビジネス書の分野の一大人物となり、昨日のアタック25の最後のクイズの回答にもなっていた勝間氏ですが、 年末年始は忙しくてなかなか読めませんでしたが、やっと読むことができました。 これまでの著者の作品は、きわめて実際的で実践のための具体的な行動法やツールを紹介してくれるものだったこれまでの作品とは若干風合いが異なり、精神論的なところに論点が置かれているものに感じられました。 メンタル筋力たるものを鍛えることにより、どんな状態にあっても思わぬところから幸運を見つける力、すなわち「セレンディピティの力」が手に入る、という内容から始まり、その論拠を自分の経験に基づいて理論的に説明してくれています。 大成功している勝間氏の言葉だけに、なかなか説得力があります。 詳細な内容については概念的なものとなってしまし、日記上にすべてを書くにはちょっと難しいのですが、 過去の著書にも書かれており、今回の作品でもやはり強調されていたことで、自分も強く同感できることとして、「読書」に対する著者の考え方があげられます。 以下その箇所を抜粋させていただきます。 「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」。 よって、徹底して量を体験すべきです。 「量を体験する」とは、本であれば乱読といわれるくらい、大量の本を読むことで、人であれば徹底的に会うことです。 本だと、著者が持っているものを100とした場合に、だいたい本で伝えられることは40がいいところです。 どうしても、言葉に落とすことには限りがあるからです。 だからこそ、40の内容を熟読して何とかそれを60に持っていこう、という努力をするよりは、それを40を割り切って、たくさんの本を読むことで、量を質に転じさせることをお勧めします。 私は、本は触媒だと思っています。 他者の体験・歴史を私たちに伝えてくれる触媒です。 しかし、すべてを伝えらられるわけではありませんから、他者の体験をもとに、自分の経験を積み重ねていく必要があります。 いずれの言葉も今の僕の読書観のすべてを作ってくれた言葉であると言っても過言ではありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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