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カテゴリ:投資銀行
僕より3ヶ月前に会社をやめた同期とランチをした。
彼女は、やめる直前プロジェクトを5個以上抱えていて、まるで糸が切れたようにやめた。 そのときは、昔から興味があったファッション関連の仕事がしたい、といっていた。 とても仕事がはやくて頑張り屋だったから、絶対成功してほしかったし、同期として応援したいと思っていた。 それから3ヶ月たち、突然携帯にすごい長いメールがきた。「なかなか思ったように転職活動が進まないから、金融にもどろうかな。。。」 とりあえず飯でも食うことにした。 少しだけ、ブランドのプロモーション代理店で働いていたそうだ。一日15回、来客にお茶を出し、アナウンサーやタレント向けに衣装を貸し出す。給料は通常の会社の新入社員レベルよりも格段に安く、5年間やり続けてうまくいけばプレスとかバイヤーになれる可能性がちょっとある。家賃を節約するために都心の高級マンションから沿線の小さめのマンションに引っ越した。「追い炊きがなくてどんどん冷めていくお風呂に入りながら、本当にこれでいいのか考えちゃったんだよね。。。」 結局その代理店はすぐやめ、また転職活動をはじめたそうだ。 「追い炊き」で笑いそうになったが、まったく笑い事じゃない。彼女は夢に至る我慢期間の長さと金銭面において、「外資金融の禁断症状」にかかっていた。 僕も「開発とか環境問題に関わる仕事がしたい」とうそぶいて会社をやめたが、結局いろんなところで「禁断症状」が出て、金融が懐かしくなるかもしれない。大学院での勉学面の挫折、国際機関の官僚的な面でのフラストレーション(世界銀行で働いた小野節子さん(オノヨーコの妹)の本を読むとこのリスクはかなり高く思える)、焼け石に水状態の貧困問題との対峙。。。リスクを考えるとはかりしれない。 ただ、思えるのは今の会社にいたらいつまでもピーターパンのままだ、ということだ。アソシエイト・アナリストレベルでは、頑張って仕事をして成果を出せば多少の甘えがあっても社内からもお客さんからもかわいがってもらえた。そうじゃなくて、本当に逃げちゃいけない環境でどこまで自分の志/信念を追及し続けられるか。それにチャレンジしたい。 ここからが本番だ。 そして、また5年後くらいに、信念に従って走っている形で、同期みんなが再会できたらいい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 8, 2006 02:36:57 PM
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