土曜日は、ボストン日本人研究者交流会で発表をさせていただく機会を頂きました。
50人強のボストン近郊在住の、研究者さん、お医者さん、ビジネスパーソン、学生さんなど、いろんな方が来ていただいて、アフリカについてのお話(昨年夏のモザンビークでのインターンの話を中心に)をさせて頂きました。
お題はこんな感じ:
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「投資銀行マンのモザンビーク戦記」
「今アフリカでビジネスが熱いんですよ!」と言われたら、どう思われますか?
「えー、そんなのうまくいくの?ちゃんと儲かるの?」と感じられる方が大半かもしれません。
でも、実は、アフリカのような発展途上の国々でも、ビジネスの種はたくさん転がっているんです。
そして、ビジネスを通じて、発展途上国の貧困削減に取り組んでいこう、とする動きが、ビジネス界や開発援助業界で注目を集めつつあります。世界銀行などの開発援助機関も、「貧しい人々が貧困から抜け出すためには、お金儲けの手段が必要だ。途上国の経済発展と貧困削減のためにはもっとビジネスを育てないと!」ということを言いはじめています。
本発表では、途上国開発についてド素人だった元投資銀行マンの発表者が、去年の夏、モザンビークというアフリカの国に飛び込んで、農業ビジネスの事業戦略構築に携わる中で、見たこと、感じたことをお話ししたいと思っています。
その上で、アフリカ、アジア、ラテンアメリカなどの発展途上国の貧困削減のためにどんなことが起きなきゃいけないか、私たち一人一人がどのように関わっていけるか等をディスカッションできればいいなあと思っています。
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生まれつきの口下手っぷりが遺憾なく発揮され、いまいち上手なプレゼンではなかったので、反省しきりなのですが、
いろんな方から、「おもしろかった」とか「熱かった」とかポジティブな反応をいただけたのでよかったです。
でも、さすが、理系・医学系の研究者の方々中心に集まっていただいた方々は、超熱心に聴いてくださいました。
途中、みなさんすごい怖い顔で聞いていらっしゃるので、僕の話がつまんないのかなあ、とややあせりましたが、
実は、プレゼンテーションのスライドの内容を、とても細かく見てくださっていたわけで、
プレゼンのあとのQ&Aセッションと、その後の懇親会で、ものすごい新鮮で鋭い質問を山のように頂きました。
例えば、あるお医者様から聞かれた
「ボツワナはアフリカの経済発展の成功事例というスライドについてだが、ボツワナの一人当たりGDPは素晴らしい数値が出ているが、乳幼児死亡率のような健康指標はあまり改善していない。
これは、経済発展の恩恵が、医療分野にうまく流れなかったということなのか?だとしたら、その要因は何か?」
という質問。
ものすごい鋭いポイントなのですが、残念ながら僕はボツワナの医療分野の現状についての理解がほとんどなく、答えられませんでした。
もっともっと、勉強しなきゃです!
また、ビジネス関係者の方々からも、「将来一緒に途上国ビジネスでコラボしましょう!」みたいなお声がけも頂けて、とてもうれしかったです。
途上国向け投資をやる以外に、アフリカの(特にビジネスに関する)ポジティブな面を伝えていこう(特に日本の人たちに)というスポークスマン的役割も果たしたいと思っている僕には、異業種の方々にお話をできた今回は、大変いい勉強になったのでした。
僕と一緒に発表されたお医者様による、3D-CTスキャンを使った画期的な大腸がん検診についてのプレゼンもかなりおもしろかったです!
動画などを交えて説明してくださったので、CTのすごさを体感できました。
内視鏡だとか胃カメラ系は想像しただけで気絶しそうなのですが、これなら安心して検査にいけそう。
やっぱりイノベーションに関する話を聞くと元気がでますね!
会場の手配等いろいろご準備頂いた研究会幹事の皆様、快晴で全く勉強会日和ではないなか聞きにきてくださった皆様、改めてありがとうございました!