|
テーマ:★留学生活★(629)
カテゴリ:世界の国々
イギリスシリーズ第3話(?)。(発音の話はいったいどこへ??)
クラスメートの1人に、アルゼンチン人のキャリア系お姉さまがいた。 歳は私より10歳くらい上。日本に行ったことはないが、日本人の幼なじみがいるそうで、私にもとても親切にしてくれた。 アルゼンチンはスペイン語圏の国である。 ある週末、彼女が友人たちとドライブ旅行に出かけるが、一緒に行かないかと誘われた。 彼女の「友人たち」とは、全員がスペイン語話者。メキシコ人の女の子二人(前々回の日記でクラスメートと書いたが、よく考えてみたら、クラスは同じじゃなかった。この旅行で仲良しになった、可愛い女子大生コンビ)と、どこだったか忘れたが南米のどこかの国出身の気のいいおじさん(前回の日記と区別するため、呼び方を変えました。タイプも違うし^^;)。 ちょっと不安だったが、アルゼンチン人のお姉さま(マリアさんとしておく)がかなり強引に同行を決めてしまった…。 さて、旅行は小さなレンタカーにぎゅうぎゅう詰めで出発! マリアさんは英語が堪能だが、他の人たちはあまり上手ではなかったので、車内はスペイン語の嵐!であった。 でもその都度マリアさんが通訳してくれるし、とにかく陽気な人たちで、みんな私にもすごく優しくしてくれたので、疎外感を感じることは全くなかった。 イギリスの田舎は本当に美しい。 牧草地がどこまでも続き、羊がのんびりと群れをつくって草を食べている。 そこに可愛らしい民家が点在していて、まるで葉祥明さんの絵の中を走っているかのよう。 ![]() 最初に立ち寄ったのは、シェイクスピアの故郷であるストラトフォード・アポン・エイボン。美しいエイボン川のほとりにあるこの小さな町は、おとぎ話に出てくるように可愛らしい。 シェイクスピアの生家を見学したり、お土産屋さんをひやかしたりして、楽しい時間を過ごしてからまた出発した。 そのあと、どんな順番で訪れたのかは覚えていないが、お風呂(bath)の語源になった、ローマ時代の浴場がある町バースや、ケンブリッジと並ぶ古い大学町のオックスフォードなどを訪れた。 (オックスフォードは重厚な石造りの町というイメージで、緑が豊かで素朴な感じのケンブリッジのほうが私は好き…) だんだん外が暗くなり、そろそろ泊まるところを探さなくては…という話をし始めた頃(事前の予約など全くなく、着いたところで探そうというアバウトな旅だった)、車内のみんなが突然「ラポリジヤ!ラポリジヤ!」とわめき始めた。 騒然とした雰囲気に不安になって「何?何?」と聞いた私に、マリアさんが「警察よ!」と教えてくれた。 「ラ・ポリジヤ」=「the police」ということらしい。 別に悪いことをしていたわけではないのだが、どうもかなり制限速度をオーバーしたスピードを出していたらしく、みんなあわててしまったようだ。 結局警察の車はすーっと通り過ぎていってしまい、何のおとがめもなかったが、「ラポリジヤ」=「警察」はしっかりと私の脳にきざまれた。 その夜は通り道で見つけたB&B(Bed and Breakfast:1泊朝食付きの民宿のような宿)に泊まることになった。 行き当たりバッタリで飛び込んだ宿にしてはとても素敵なところで、花模様の壁紙は一部屋ずつ違い、ベッドもクローゼットも、アンティーク風ですごくくつろげた。 私はマリアさんと同室で、夜遅くまでおしゃべりした。 翌朝の朝食は、ぴかぴかに磨かれた銀食器が使われていて、コンチネンタルではない心のこもった卵料理もすごくおいしかった! その日はお城などを巡ってからケンブリッジに帰ってきたが、行く前の不安はどこへやら、楽しくて楽しくて、ずっと続いてほしいような旅になった。 マリアさんとは日本に帰ってきてからもかなり長い間文通をしていたが、やはり私の筆不精が災いしてしまい、今はどこでどんな風に暮らしているのか、全くわからない。 ケンブリッジでさよならするとき、マリアさんは道のど真ん中でアルゼンチン式に私をぎゅっと抱きしめてキスをした。そういう挨拶の仕方に全然慣れていなかった私は固まってしまい、どうしてよいかわからなかったが、もう会えないのかな、と思ったら涙がぽろぽろとこぼれてしまった。 マリアさん、幸せな人生を送ってくれているといいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[世界の国々] カテゴリの最新記事
私も、初めて語学学校に入学した頃に知り合ったお友達には、特別の気持ちがあります。
スペイン語ばかり喋る人たちと行動をしたとか、私はポルトガル語ばかり喋る人たちと行動をともにしたことがあって、その頃を思い出しました。言っていることは全然分からなくても、笑っているところとか適当に相槌をうっていると、向こうも違和感なく仲間に入れてくれますよね~。時々ポルトガル語で普通に話しかけられちゃったりして、あは、間違えちゃった、みたいな。 イギリスの田舎って、素敵なんでしょうね~。 私も行ってみたいなー。 それに、もっとメーベルさんの若い頃の冒険の話を聞きたいですねー。うきうき。 (Oct 13, 2004 08:45:56 PM)
イギリスは実は私が中学・高校の頃は憧れの場所でした。何をどう間違ったかアメリカ人と結婚しましたがメーベルさんのお話を聞いていると行きたい!行きたい!病になります。
あぁ~行きたい! (Oct 13, 2004 09:29:48 PM)
ポワ~ン~
夢を見ているかのようです~(*^_^*) メーベルさん、素敵な想い出がいっぱいで、本当に羨ましい限りです。 まだまだ沢山お聞きしたいです~。 ポワ~ン(口も半開き・・) (Oct 13, 2004 11:18:55 PM)
何かその旅の様子が浮かんできました~。いいですね、こんな楽しい旅!
海外にいた時のお友達って疎遠になってしまう人もいるけれど、「出会いもあれば別れもある」っていうことで、でも思い出だけは永遠なので、寂しいながらもそれだけは大切にって感じです。 ちなみに、「ラ・ポリジヤ」覚えておこ~っと。いつか何があるか分かりませんもんね!(笑) (Oct 14, 2004 12:42:10 AM)
naked fishさん
>私も、初めて語学学校に入学した頃に知り合ったお友達には、特別の気持ちがあります。 >スペイン語ばかり喋る人たちと行動をしたとか、私はポルトガル語ばかり喋る人たちと行動をともにしたことがあって、その頃を思い出しました。言っていることは全然分からなくても、笑っているところとか適当に相槌をうっていると、向こうも違和感なく仲間に入れてくれますよね~。時々ポルトガル語で普通に話しかけられちゃったりして、あは、間違えちゃった、みたいな。 ポルトガル語の人たちというと、ポルトガル人?ブラジル人? ポルトガル語もスペイン語もラテン系の人たちの言語なので、みんなすごく陽気でフレンドリーですよね~。 >イギリスの田舎って、素敵なんでしょうね~。 >私も行ってみたいなー。 >それに、もっとメーベルさんの若い頃の冒険の話を聞きたいですねー。うきうき。 だんだんネタ切れになりそうですが…(笑) 書いているうちにいろいろと思い出してくるので、自分でも結構楽しいです♪ ----- (Oct 14, 2004 12:42:34 AM)
さーもんぴんくちゃんさん
>イギリスは実は私が中学・高校の頃は憧れの場所でした。何をどう間違ったかアメリカ人と結婚しましたがメーベルさんのお話を聞いていると行きたい!行きたい!病になります。 私も、それ以来ケンブリッジには一度も行っていないんです~(涙)。(仕事でロンドンには何度も行ったのに…) こうやっていろいろ書いていたら、自分でもすごく行きたくなってしまいました! ----- (Oct 14, 2004 12:46:39 AM)
すかいチャンさん
>ポワ~ン~ >夢を見ているかのようです~(*^_^*) > >メーベルさん、素敵な想い出がいっぱいで、本当に羨ましい限りです。 こうやって日記に書くまでは、ほとんど忘れていた話ばかりなんです~。 記憶をたどるといろいろ出てくるな~なんて、自分でも感心しているくらいで…^^; すかいチャンさんもきっといろいろ素敵な思い出がおありなのでは? ----- (Oct 14, 2004 12:49:54 AM)
cafe_Englishさん
>海外にいた時のお友達って疎遠になってしまう人もいるけれど、「出会いもあれば別れもある」っていうことで、でも思い出だけは永遠なので、寂しいながらもそれだけは大切にって感じです。 「思い出だけは永遠」…そうですね(*^o^*)! 大切にしていきたいと思います。 >ちなみに、「ラ・ポリジヤ」覚えておこ~っと。いつか何があるか分かりませんもんね!(笑) 遠い昔の話なので、間違えて覚えているかもしれません~(汗;)。 お使いになるときは、確認してくださいね~。 ----- (Oct 14, 2004 12:57:39 AM)
わたしもB&Bに何度か泊まりました。ほのぼのとしていているし、お部屋もお洒落でかわい~い。
スコットランドもよかったです。もちろん、ネッシー探しもしましたぁ~。 (Oct 14, 2004 10:13:10 AM)
りんりんこちゃんさん
>わたしもB&Bに何度か泊まりました。ほのぼのとしていているし、お部屋もお洒落でかわい~い。 お薦めがあったら、教えていただきたいです! (日記に書いたB&Bがいったいどこにあるのか、全然わからないんです~(涙))。 >スコットランドもよかったです。もちろん、ネッシー探しもしましたぁ~。 スコットランドは行ったことないんです。 『ファーザー・クリスマス』という子供向けのビデオの中で、雨ばかり降っていて、夏でも寒くて…なんてサンタさんが文句を言っていたので、イメージ悪くて^^;。 でも本当はきれいなところなんですよね。 そのうちぜひ行ってみたいです! ネッシーって、どこかのおじさんがハリボテを撮影したんじゃありませんでしたっけ? あとわずかの命と思ったときに白状したとか…? (ミステリーサークルの話だったかもしれません^^;) ----- (Oct 14, 2004 11:51:31 AM)
メーベルさん
>お薦めがあったら、教えていただきたいです! >(日記に書いたB&Bがいったいどこにあるのか、全然わからないんです~(涙))。 私も覚えてないですよ~。なにしろ行き当たりばったり。当時はネットもないし・・・。日記帳にでも書いたかな~。 >ネッシーって、どこかのおじさんがハリボテを撮影したんじゃありませんでしたっけ? >あとわずかの命と思ったときに白状したとか…? >(ミステリーサークルの話だったかもしれません^^;) そうですよね。嘘だったみたい。でも、いるかも・・・。 (Oct 18, 2004 11:22:45 PM)
りんりんこちゃんさん
>私も覚えてないですよ~。なにしろ行き当たりばったり。当時はネットもないし・・・。日記帳にでも書いたかな~。 もし手掛かりが見つかったら、ぜひ教えてくださいね~。 昔の日記って、きっと忘れていたいろんなことを思い出させてくれるんでしょうね♪ 私はずぼらなので、日記らしい日記が続いたためしがありません~(涙)。 私、UFOなら見たことがあります!(きっぱり) ネッシーもいるといいですね♪ ----- (Oct 19, 2004 12:15:16 AM) |