今日の紀南
今日は9月29日の空は、昨日一日中降り続いた雨の余韻の残る鬱陶しいまでの雨空だ。現在は雨は降ってないが、昨日は時には暴風の如くに荒れ狂い、大雨が一日中続いた。大雨警報が発令され、国道42号線の通行止めだ。夜になり、大雨警報から、注意報と変わっても雨は降り続け、鉄道も影響を受けて、最終便で帰る予定の人が、松坂で足止めとなりまだ帰らない。時に暴風の如くであったが、秋の長雨とはこのことかと納得する雨だった。幹線道路国道42号線が通行止めになっては、この地方は片足もぎ取られるようなものである。鉄道も止まっては陸の孤島を今更ながら実感して、工事も進まない高速道路に夢を掛ける。特に高速道路が必要とは思わないが、特に今年は高雨量で通行止めが多く、高速道路しかないような気がする。雨はまだ小ぶりながら続いている。川の葦や柳はなぎ倒され、大荒れの流れの模様を描いている。衰えぬ川の轟音獣の叫びにも似て、何時も煩いカラスも声を聴こえない。聴こえるのは耳鳴りかとも思える秋虫のさえずりで、雨の満ちる空は重く垂れ込め山は霧に塗りこめられている。今日は振りそうで降らない事件がそのまま流れていきそうだ。昨日は、秋の長雨を証明するかのように一日中雨は降り続けていた。秋の天気と女心は変わるものといわれたが、変わるがゆえに情緒も生まれ豊かな言葉も生まれる。9月中旬から10月上旬に降る長雨のことを秋雨と言い、秋の長雨と言う。秋霖とか、すすき梅雨とも言う。天気予報士は日本の情緒豊かな言葉を並べて悦に入り、更に雨が続くと予報する。秋雨は、秋の長雨は、秋雨前線は 梅雨前線と同じメカニズムと言う。メカニズム通りと説明されても、長雨を納得しないが、更に聞いてみると、前線を挟んで夏の空気と秋の空気とが押し合い、上空を南へ北上へと移動し秋の長雨が続くと言う。南に北に移動するから天気が変わるなら、女心はどんな移動をするだろうなどと考えても見る。成る程、成る程、分かっていると言いたいが、言ったところで雨は続いている。成る程、成る程、分かっていると言いたいが、言ったところで女心は分からない。霖雨ではあっても、秋雨は続き、川の轟音衰えはしない。奥の山でも秋雨が続いている。山を塗りこめた霧は次第に迫ってくる感じで秋雨は続きそうだ。