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ところで、みなさまは ♪灯りをつけましょ ぼんぼりに と歌われる『うれしいひなまつり』の歌詞に ひな祭りには欠かせないはずの菜の花が出てこないのは、なぜだかご存知でしょうか? 菜の花からは“菜種油”が採れますが、 このことから、菜の花=お灯明(神仏に供える小さな灯り)と考えられ、 菜の花を飾るのは、故人をひな祭りの宴にお誘いすることを意味するのだそうです。 ですから、現世の女の子への祝いの宴向けの桃の花とは別に活け、 厳かに故人となった女性たちと向かいあう時間をもつのです。 昔の人は、節目節目に、命をつなげてくれた祖先への感謝を表していたんですね。 上の写真を見て 「あれ? お内裏さまとお雛様の位置が逆!」と思われた方もいらっしゃるかも。 日本では平安時代から左側を上位としていました。 舞台でも左側(客席から見て右)を上座としていますでしょう。 おひなさまも、本来は内裏様が上座にいらしたのです。 それが現在のように逆となったのは大正時代のこと。 大正天皇と皇后が、御大典のおりに洋装で宮城に立たれたため、 西洋礼式にならって天皇が皇后の右側に立たれたのがきっかけとされています。 なぁ~んて、以前に“しつらえ”の本を創ったことがあって、ちょっと知ったかぶりをしてみました。 それにしても、日本ならではの季節の行事って、なんて美しく心温まるものなのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月25日 15時58分25秒
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