浄法寺の馬頭観音
にほんブログ村 愛知県豊田市本新町4丁目の浄法寺。高見観音,鯖弘法の他にも、ここには珍しい石仏があります。次の石仏が何かおわかりでしょうか?そうです。1面ですが、この石仏は馬頭観音です。ただしこの馬頭観音には特徴があります。馬頭観音の頭部を上から見るとよくわかります。写真写りに難ありですが、頭部に馬ではなく牛がいます。牛になっている馬頭観音は時々あります。馬頭観音ではなく、「牛頭観音」と呼ぶ方もおられます。その由来を「牛頭天王(ごずてんのう)」に求める方もおられますが、道教まで関連付ける必要もないでしょう。以前、「豚」を供養した馬頭観音をご紹介しました。【馬頭観音の記事】 「豚を祀る馬頭観音」その馬頭観音は、大正時代の豚コレラの供養のための石仏でした。馬に限らず、牛でも豚でも、人と近い関係にある動物を馬頭観音は祀っています。その後、数百メートル離れた道沿いに、浄法寺の解説板を見つけました。解説板は浄法寺の南側にあります。(解説板は撮影していたのですが、見落としていました)弘法堂自体が、昭和10目㎜頃に本新町6丁目から移設されたとあります。弘法堂は光岡一統が建てたとあります。またその後、岡部一統の石仏とともに祀られたそうです。道標地蔵(みちしるべ)も今回の記事の1枚目の写真左側にあります。馬頭観音や鯖弘法は岡部一統が祀ったと思われます。この馬頭観音が浄法寺にあるのは、頭部が牛という珍しさが幸いだったのかもしれません。祀られる動物たち、そして祀った人の想いを偲べば、馬頭観音やその他の石仏が長く保護されることを願います。【 カステラプリン 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村