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カテゴリ:脳と自律神経=もう1人の自分
ダイエット=食べないこと、
と考えてはいませんか? 「いまダイエット中だから」といって、 食事をとらない人を見かけますが、 まるで自殺行為にも等しいことなのです。 でもわたしもそうでしたが みんな、よくわかっていないで 軽い気持ちでしていることだと思います。 食事を抜く、 極度の低カロリー食にするということは、 自分のすべての活動のエネルギー源を絶つということ。 人間はじっとしていても、 カラダの中では、 “もう1人の自分”が生きるために、 活発な活動をしているのです。 そのためのエネルギーまで奪っては、 生きてはいけません。 そこで “もう1人の自分”は、 まず、 自分の肉体を食べ、 しまいには脳みそを食べ、 臓器までも食べてしまうのです。 食べ物、とくに糖質のものが入ってこないと、 皮下脂肪からはブドウ糖は取れにくいので、 かわりにタンパク質が失われていくのです。 つまり、 食べないでいると、 人間の体は、 体の中のタンパク質を食べて ブドウ糖を作ろうとするのです。 そのため拒食症で亡くなった方の腎臓は、 正常な人の3分の1くらいだっという報告があります。 拒食症というのは、 ダイエットの過程で、 極度の摂食障害に陥った症状ですが、 その怖いところは、 あなたの生命を維持している、 “もう1人の自分”を 破壊してしまうことです。 お腹が減ったら、食べ物を食べたくなる、 このごく自然な欲求も、 実は、 “もう1人の自分”の仕事。 そして、 食べ物からいろいろな栄養を分別して、 カラダの各器官に送り、 さらに、汚れた水分、老廃物やカスを 便として排出するのも、 すべてもう1人の自分の仕事。 もちろんその仕事にも エネルギーが必要なのです。 脳は、 体重の2パーセントくらいの大きさですが、 消費するエネルギーは 18パーセントという大食漢です。 それは、 1個のカラダの複雑な機能を、 コントロールするために使われています。 ダイエットによって、 カロリーが足りなくなると、 やがてエネルギー不足から その脳の機能に変調が起こり、 コントロールできなくなる、 これが拒食症の原因です。 もちろん、 それ以前に、 脳はさまざまな異常を訴えるサインを送ります。 貧血 不眠 無生理 肌あれ 抜け毛 などなど。 これらの諸症状はまさに赤信号なのです。 そして その次の段階から拒食が始まり、 並行して過食も起こってきます。 そうなると もう自分の意志ではコントロールできません。 異常をきたした、 “もう1人の自分”には、 空腹や満腹のコントロールができず、 ドカ喰い、食べ吐きという 凄惨な行為を命じるようになるのです。 もともと美しくなりたいと 始めたはずのダイエットが、 もっとも醜い姿に変えてしまうのです。 そうなったら、 どんな名医も、高価な薬も役に立ちません。 食生活がもたらした異状は、 食生活でしか治らないのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月25日 13時25分10秒
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