ことりのそら

職場にて。
お茶を飲もうとポットのところへ行ったら、
他の人（男性）がお急須の中を洗っていた。
どうなさいましたか、と聞いたら、汚れてるんだもんとのお返事。
こないだ私も洗いはしたんだけれども、かなーりの年代ものでもあるし、
まあ、たいていの人は私よりきれい好きです、はい。
（いや、私だってきれいなのが好きだけど、自分ではあんまり動かないという……をい）

この人も、確かに私よりはよほどまめに家事をなさいそうだ、と内心苦笑していたら、
『たまには洗ってよ、女の子でしょー』とか言われてしまった。
きゃー、おんなのこだなんて、照れちゃうわー、とか、
訳のわからない喜び方をしつつ、お口はすかさず言い訳をしている、
だぁってお茶飲まないんですもんー、なんて。

……いや、私飲まないから洗う必要ないわ、という意味ではなくって、
めったにここに来ないしお急須のふたも開けないから気がつかなかった……と
いうことなんだけれども（しかも私は部屋の反対側の端、入口側にいるし）、
まあ、こんなこと言うと当然たしなめられますわな、そりゃ。
それじゃダメでしょ、と、やわらかく『めっ』されたあとで、続けて
『他の人のために働きなさいって、イエズス様だっておっしゃったでしょー？』。
あいたたたた。それを言われると、ぐうの音も出ない。

それにしても、イエズス様って、イエズス様って、いつの時代の話ですかー、なんて
また妙なところへ反応してしまった。
え、イエズス様っていうんじゃないの、と問い返されたので、
最近はカトリックでもあんまり使わないと思いますよー、と返事。
えー、だって、九州ではそういってたぞ、と反論されたので、
ああ、九州だとそうかもしれませんねー、なんて納得した。
（子どもさんが小さいころ、九州のカトリック幼稚園に通ってらしたそうな）

それにしても。もちろん（？）、この人はクリスチャンではない。
教会へ行ったりも、なさってないはず。
……いや別に、だからどうということもないけれども、
情けないぞっっっ、仮にもクリスチャンっ！

いやまあもう、常々面汚しクリスチャンで申し訳ないことですとは思ってるし、
それに関して私が言えることがあるとすれば、
神様はこんな奴でも愛して救ってくださる、そのためにご自分の命を捨ててくださる、
そんな、とんでもなくすごいお方なんですぅ、くらいだとは思ってるけど。

でも。あああああ。
ちょっぴり頭抱え込んでしまいましたとさ。
神様ごめんなさいー。