ことりのそら

昨日いただいた、某異国のお土産。
実は私はスペシャルバージョンで、もう１つおまけをいただいていた。
ありがとうございますー♪
ちなみにオレンジティーというそうな。
といっても、紅茶に香りつけたりオレンジ入れたりしたのじゃなくて、
パッケージからするとホットオレンジドリンクといったほうが正確かな。

こいつぁ珍しいやと、今日作ってみて、ちょっぴり絶句。
それはもう、見るからに鮮やかでフルーティーな……
まさに今絞ったばかりのような、鮮やかなオレンジ色。
いや、今絞ったってこんなに鮮やかじゃないぞってくらい、かな^^;
これが自然な色ではないことは、疑いの余地もないという感じ。
においのほうも、うーんケミカルだねぇと、なんだかほとんど感心しちゃった。

普段だったら、これは頼まれてもお金もらっても飲まないなー。
でも、せっかくのお土産だし、珍しいから味見してみたい。
というわけで、ごっくん。
うきゅー、やっぱりケミカルなお味だ。確かにホットオレンジといわれれば
それはそうかもしれないけど‥‥‥
子どものころ口にした、解熱剤や薬と同じような感じの味付け‥‥。

ちなみに私は基本的に、出されたものは残さない主義。
だから、これも全部飲むつもりでいた。
でも、普段使いの大きなマグカップに作っちゃったせいもあるけれど、
途中でどうにも飲めなくなり、これ以上は無理、という判断のもと、
こっそり捨ててしまった。
だけど……思いっきり、お腹壊しちゃった。

（あ、ここからは、ちと『ううう』な内容なので、目立たない色で表記。
勇気のある方はマウスで反転させてお読みください。
ただし、お食事前後には特に、お勧めできません。はい）

飲むのをやめても、口の中が気持ち悪い。
いやーな香りと味がこびりついているという感じで、
きっとこれは舌がオレンジ色になってるぞ、と思いつつ、
我慢できなくてこっそり歯を磨きに行った。

もちろん口の中は立派なオレンジ色だった。
歯に加えて口の中の粘膜もごしごし。
おなかの中もこんな感じなのかなと頭抱えていたら、
お、なんだか気分が悪くなってきた。ラッキー♪

気持ちのよいものではないけれど、悪いものを身体に入れたときは
さっさと吐き出してしまうのが一番賢い。
だけど私はなかなか、この出すのができない体質で。
特に上からは出せないんだ、吐き出したがっているのと同じ体が徹底して抵抗して、
延々うぷうぷいいながら全然出せないということになる。
だから吐き出せるのは大変ありがたい。ちゃんと身体がいやだって言えるってことだから。

でもすぐには出てきそうもない感じだったので、ひとまず席に戻って、
毎度おなじみレメディーキットの中から１びん取り出して、口の中にぽいっ。
普通は前後２０分の飲食は避けることになっているけれど、そんな悠長なことを
言っている状態ではないので、１分も待たないで、ぬるい塩水をごくごく。
この相乗効果はてきめんで、めでたく出すことができた。
でも……なんだかまだ気分が悪いよう。喉の辺りの違和感が消えないよう。

そんなわけで、レメディーをもう１粒なめておいて、あとは水分をちょくちょく。
悪いものを吸い取ってくれないかねーと、黒炒りの玄米を粉にしたお茶。
できれば炭の粉末とでも言いたいところだけれど、さすがにそれは持ってなかった。
これ以上は吐き出せないのかなと諦めかけたころ、また身体のがんばる気配。
そうかいそうかい、ありがたいこってす。がんばれ私ー。

でも、出てきたものを見て、ちょいとびっくりした。
オレンジ色はほとんど目立たなくて、かわりに赤い塊がたくさん。
朝ごはんはりんごだけで、りんごの皮は赤かったけれど、どうもそれとは違いそう。
強いて言うならば、まるで身体の組織のような……って、おいおいおいおい！！！
一体どこの何の組織だよー、と、うぷうぷいいながら内心大騒ぎ。

でも、そのあとは、吐き気はおさまったけれど、
喉の辺りに『何かがはがれかけてぴらぴらしているような』違和感が残り
（何がはがれかけてるんだよーっ、と、泣きまね）、
ついでに何かを飲み込むと、その違和感のある辺りから先、胃と思しき辺りまで、
しみるのだ、これが。

……おいおいおい。確かにオレンジ色になった口の中を見て、
うえーっ、胃袋もこんな感じなんだ、とは思ったけど。
この私が吐き出すくらいだから、相当身体の嫌がるものだったんだろうけど。
まさか、本当に、粘膜一皮剥いてまで出しちゃったんだろうか？
レメディー使った後だから、そんなことも絶対ないとは言えないかもしれないけれど………。

さすがに病院へ行こうかと思ったけれど、出血している様子はなかったし、
強い痛みがあるわけでもないし、他の症状は落ち着いたし、
保険証は家だし、持っている母上様は留守。
お昼時だったけれど食欲は皆無、やたら眠い……ということは、治ろうとしてるな。
というわけで、本当に一皮はがれていた時のために傷のレメディーなめつつ、様子見。

喉はむしろ渇くのに飲むとしみるから切なかったけれど、それも夕方にはおちつき、
夜は映画を観にいく元気があった。
夜中に家に帰り着いたころには空腹を感じる状態だったので、
やわらかーいおかゆとお豆腐を少し。
ホメオパスさんに助言をいただき、レメディーを摂りつつ、おやすみなさーい。

いやはや、びっくりしたけれど、たいしたことにならなくてよかった。
それにしても。私が飲んだのは、一応、人間の飲み物。
なにせ成分表示は英語ですらないもので、何が入っているやら不明だけれど、
茶さじ３杯分をお湯に溶かして、お好みでお砂糖入れてどうぞ、って、
これは英語で書かれてあった。

にもかかわらず、この拒否反応。
成分表で唯一読み取れたのは黄色５号が添加されているということで、
人工的な着色料が入ってるだろうというのは一見してわかったけれど、
これ１つでも、ちょっと調べてうえーっという気分になった。
きっと、他にもいろいろ、『けみかる』なものが入ってただろうなぁ。

でもでも、一応、人間の飲み物なんだよなぁ。
現地の人が普通に飲んでいるのか、お土産用の怪しいものだったのかは謎だけれど、
でも人間の飲み物なんだよなぁ………。飲んでる人、いっぱいいるんだろうなぁ………。
確かに化学物質にはうるさいほうではあるけれども、過敏症レベルには及ばないのに。
はじき返した身体に思いっきり感謝しつつ、
なんだかとっても釈然としない気分になってしまった。

もっとも、職場の人たちの間では、昨日の魔除けにやられて
体調を崩したんだ、というのが共通認識だったけど（ひどい）
まあ、この飲み物の箱にも、ちゃんと目の模様が描きこまれてあって、
こんなとこにまで、と笑っちゃったものだ。
………ま、ある意味、魔除けにやられたのかも。