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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2006年08月09日
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カテゴリ:第一章 061 ~ 122 話
.

 謎のボクサー が左右に鋭いフットワークでこういちに近づく。
 続いてザウバーも 謎のボクサー の右後方から追従するっ
 こういちはチラっと横目で右後方のクラウスの位置を確認して、
 なんと右に身をひるがえしたっ

 そこでクラウスは待ってましたとばかりにこういちを羽交い絞めにと両手でこういちを
 抱きかかえにいくっ
 こういちはその抱きかかえにくる手をしっかりと見つめた後、
 謎のボクサー の強烈な右フックの軌道、
 さらにその右後方のザウバーの足の動きをしっかりと目視していた。

 ガシっ   クラウスが、ガッチリとこういちを両腕ごと胸元で羽交い絞めにすると、
 謎のボクサー がこういちの顔面に右フックを決めたっ
                  ムカッズコっ
 続けて一瞬にして ザウバーの左回し蹴りが肋骨の下辺りに決まりっ 
 (打撃後、瞬時に後ろに飛んだ)

             ムカッズボッ

 更に 謎のボクサー の軌道が見えないほどの素早いボディーへの連打っ
           ドスドスドスっ 

 極めつけは、羽交い絞めしていたクラウスが、そのまま自分のへそにこういちを乗せたまま
 後方へエビ反って両腕を締めたまま全体重を乗せて、なんとプロレスでいうスープレックス
 を脳天からアスファルトの地面にこういちを叩きつけたっ!

                     ZzズシーーーンzZ



謎の裏柔道家
  「ぐわっ

 思わず後ろに倒れ込み、身を屈めて立ち上がり苦痛の表情で向き直る 謎の裏柔道家

謎の裏柔道家
  「きさま素早いな・・・・
   おれが打撃系の技を食らったのは初めてだよ。
   その流れるような身のこなし、
   一つ一つをきっちりと決めるという裏柔道の動きには無い。」
椿
  「そうか、ならば新裏柔道とでも呼ばせてもらおうか。。
   実践では初めて使用してみたのだ。」

 と、言い終わると、突然お腹を押さえてうずくまる椿。

椿
  (くそっ、先ほどの不意打ちのが今頃効いてきたか・・・・
   それに左肩のスジをやってしまったようだ、思うように動かん・・・・)

謎の裏柔道家
  「こんなに腕を上げていたとはな・・・・。
   こ、このおれが攻撃を受けるとは・・・・ 油断したか・・・・」

 突然、 謎の裏柔道家 もうずくまり、バッタリとうつ伏せ姿勢で倒れていった・・・。



 こういちを叩きつけたクラウス、すっくと立ち上がりニヤつきながら数歩後ろに下がる。
 こういちは冷たいアスファルトの路上に仰向けに倒れたまま、微動だにしない。
 そんなこういちを見て 謎のボクサー も満足そうにニコニコしながら立っていた。

ゆうすけ
  「おぃおぃ・・・・」
利江
  「えっ、こ、こういち君・・・・・」

 だがそんな中ザウバーはただ一人、仰向けに倒れ微動だにしないこういちに向かって、
 冷や汗をかいてこう言った。

ザウバー
  「おぃ、おまえさんの演技力を審査している訳けじゃねーぞ・・・・・
   いつまで調子こいて寝た振りしてやがる。」

 それを聞いたクラウスと 謎のボクサー は、

謎のボクサー ・ クラウス
  『なにっ !?

 驚いて、そしてザウバーのその言葉を疑うようにおそるおそるこういちを見た。
 3人とプラス2人が見つめる中なんと、こういちは閉じていた目をパッチっと開き
 蹴上がりのように体を ピョン♪ と起こして立ち上がった。

謎のボクサー ・ クラウス
  『うっ !?

 当然仰天して驚く謎のボクサー と クラウス。

ゆうすけ
  「ばれたか (^ ^;;; 」
利江
  「。。。。♪」

 こういちは何事もなかったように平然としていた。

こういち
  「ザウバー、いつもながら冷静なんだな。」

ザウバー
  「けっ、おまえさんに言われたくないぜ。
   一連の動作の全てを目で追っていたくせに。。。
   それを知っててオレは全力の蹴りをお見舞いしたんだよ。
   どれくらい効いてくれるか確かめたくてな。

   ところがどうだよ、
   おまえさんはそれを食らった後も目線はしっかりと次の攻撃を探り、確かめていた。

   効いてねぇってことだぜ。
   おまえさんもオレ達の力を探っていたのだろうが、オレの全力の蹴り食らって
   平然としているやつはおまえさん以外見たことねぇ。

   それに・・・・」

 と、突然、謎のボクサー が血反吐を吐いて ドサっ と倒れ、
                             チャリチャリン
 クラウスも両膝をついてうずくまりだしたっ

ザウバー
  「恐ろしいねぇ・・・・、こいつら本人も気が付いてねぇんだからよ、
   蹴り食らっていたなんてな。」
こういち
  「回避したのはあんただけだ。」
ザウバー
  「残念ながら、見えちゃいねぇー。
   殺気を感じただけだ。

   それに見ろ、おまえさんが受けるはずのダメージをこのアスファルトが
   みんな受け継いじまってるじゃないか。
   どうやったらこんな穴ができると思うよ・・・・まったく・・・・。」

 話し終えるとザウバーは、クラウスを横から小突き、

ザウバー
  「おぃ、二人担いで帰るぞっ 早く起きろっ」

 くぅ・・・・

 クラウスは、お腹を押さえながら立ち上がった。
 チャリン、チャリン

ザウバー
  「こいつはダメだ、オレが運ぶ。 お前は若造を頼む。」

 すると、夜の街を騒がしていたサイレンの音 が、ドンドンこちらに近づいてきて、
 一台、また一台とこういち達のいる道路を両側から塞ぎ始めた。

 遠くから、

北見刑事
  「おぉーーいっ
ゆうすけ
  「おっ、おやじだっ」

ザウバー
  「そう言えばクラウス、おまえ逃亡してたんだっけな。」
クラウス
  「・・・・そうだった。」
ザウバー
  「このボクサー上がりは逝っちまってるが、屍(しかばね)は残す訳にはいかん。」
こういち
  「逃げきれるか?」
ザウバー
  「おまえさんが相手じゃなければなんとかなるさ。」
こういち
  「そうか。」

ザウバー
  「いつもすまんな。 ところで今日も見逃してくれるのか?」
こういち
  「いつでも逢えそうだからね。
   それにその人は警察の手に負える人じゃないからまた逃げるさ。」
ゆうすけ
  「税金の無駄遣いになっちまうってとこかな。」
ザウバー
  「けっ、つくづくおまえら変なやつだな。
   お前、名は?」

ゆうすけ
  「ゆうすけだ。」

ザウバー
  「覚えておこう。 じゃ、またな。
   そうそうあのお嬢ちゃん、やつらが感付くと人質に狙われかねないからな、気をつけ
   ろよ。」

 そう告げるとザウバー、クラウスは、一人ずつ担ぐと、北見刑事の来た方向とは逆の
  パトカー軍団 が待ち受ける方に歩き出した。
 そして警察官の制止を振り切り、ザウバーは集ってきた警官を次々と蹴り倒し、
 さらにクラウスは パトカー に体当たりして大破させ、炎炎上するパトカーの脇から警察
 の包囲を突き破り、夜の街へと姿を消した。


北見刑事
  「君達も一緒だったのか・・・・」

 倒れて動けないジャガー剣崎の元に駆け寄り、声をかける利江。

利江
  「大丈夫ですか? しっかり・・・・」
北見刑事
  「連絡では、例の生存者が逃亡したって・・・・
   この近所方面にってことで私も駆けつけたのだが・・・・

   !!

   つ、椿君っ ど、どうした、大丈夫か?」

ゆうすけ
  「ジャガー剣崎ってプロボクサーが狙われて・・・・」

椿
  「す、すいません・・・・この様さらけてしまい・・・・」
北見刑事
  「話しが繋がらん、ゆっくり説明してくれ。」
こういち
  「話は後だ、救急車を大至急っ」
北見刑事
  「お、おぉ、そうだったな・・・・」




                          -つづく-




第85話  闇夜の戦慄 その5 へ
 (ゴーーール♪)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月14日 14時50分01秒
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