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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2006年08月11日
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カテゴリ:第一章 061 ~ 122 話
.


 翌朝の新聞の一面は、前夜に起きた奇奇怪怪事件がトップ記事だった。

 『拘留所から脱走した男が行方不明っ!! 』

                    『逃亡先で警官と乱闘か !?』

      『謎の3人組に襲われ、ジャガー剣崎死亡 !! 』

             『奇襲の3人組と脱走者は同一グループか !? 』


 バサっと新聞を置く和恵。


和恵姉さん
  「デカデカと新聞に載っちゃったわね・・・」

 土曜日の朝、コーヒーを飲みながらくつろぐ和恵とこういち。

こういち
  「やつら、どんどん人数が増えてきている。
   このまま量産されると被害に遭う人が増えるね。」

和恵姉さん
  「今回が初めてかな? プロの格闘技家が狙われたのって・・・・
   マスコミが食いつく訳よね。」

こういち
  「やつらのレベルはプロの域をも超えている。
   このままじゃ・・・・
   姉ちゃんがうまくやつらと接触できるといいんだけど。」

和恵姉さん
  「まっ、慌てないことね。
   ルートはあるみたいだから、近くなんらかの形でコンタクト出来ると思うわ。
   標的がアマチュアレベルからプロに移行始めたってことかな。
   たぶん、格闘レベルがどこまであるかとか試しているのかも・・・・。
   高校生レベルでは十分と踏んで、次のステップ・・・・みたいな。」

こういち
  「あの強さを量産できるってことは、そのレベルすら改良加えられる可能性もあるよね。

   やつらの目的、ゆうすけもまだ読めないらしい・・・・。
   この状態のまま、おいらは中華皇国に行ってもいいのかなぁ・・・・」

和恵姉さん
  「しょうがないわ、今のこっちはまだ手探りだし、ようやくマスコミに触れ出したから、
   公安も各武道家も注意し始めるでしょ。
   それに、我が家の中華皇国でのことは代々からの決まりごと。 こちらの方が大事よ。」

こういち
  「うん、確かに大事。
   でもこっちもなにか嫌な予感がするな・・・・。」


~~~
  ~~~
    ~~~


 同じころ、ゆうすけは利江の自宅前にいた。

利江
  「おはよう。。。」

ゆうすけ
  「おはよう。」

利江
  「朝早くからどうしたの?」

ゆうすけ
  「あぁ、ちょっと気になってね。」

利江の母
  「ゆうすけ君、おはよう。 いつも利江がお世話になって、ありがとうね。」

ゆうすけ
  「おばさん、おはようございます。
   朝からすいません。」

利江の母
  「いいのよ、利江、気をつけていってらっしゃいね。」

利江
  「はぁ~い♪」

ゆうすけ
  「ではまた。。。」

 それとなく歩き出す二人。

利江
  「いつもは私から呼び出すのに、珍しいじゃない。」

ゆうすけ
  「昨日のやつの言葉が気になってね・・・・」

利江
  「なんだっけ?」

ゆうすけ
  「利江ちゃんがジャガー剣崎のところにいたから聞こえなかっただろうけど、
   あのザウバーが利江ちゃんを人質に狙われるかもしれないから気をつけろって。」

利江
  「だれが人質に狙うの?」

ゆうすけ
  「ザウバーらがいる組織だよ。
   こういちになにかの条件をぶつけるためのだろうぜ。
   今のあいつらに対抗できる唯一の人物になってくると、あいつだけ目立つ存在に
   なるだろう。

   今のこういち、唯一の弱点は利江ちゃんだからさ。」

利江
  「私がこういち君の弱点?」

 急に立ち止まって話す利江。

ゆうすけ
  「うん、おれならそう考えるな。
   こういち本人をどうこうすることが出来ない。
   だから人質を取ってこういちに対抗する・・・と。
   つまり、ザウバーもそう考えてたってことさ。」

 再びゆっくりと歩き出す二人。

利江
  「それで珍しく今日はゆうすけ君から迎えに来たってことか。」

ゆうすけ
  「まぁ・・・それもあるけど・・・・
   不思議なことに、『やつらが気が付くと・・・』って言ってた。
   つまりこうだ、
   ザウバー自身は弱点と考えているが、
   『やつら』と言っている組織にはその話をきっとまだしてないんだ。
   いずれ気がつかれると・・・っていう警告を促した。

   不思議なのはそこだよ。
   ザウバーはやつらの組織の一員だろ?
   なのに忠実って感じじゃないんだよね。

   そこが変に冷静で行け行けじゃないところなのかもしれないし、
   こういちが野放しにしているところでもあるんじゃないかな。」

利江
  「そうね、よく分からないけど、他の人、例の 謎の空手家謎のボクサー
   鎖付けてたクラウスって人達は、何が何でもって感じで押してくるタイプだったわ。
   でも、ザウバー、彼だけがなんか違って見えた・・・。」

ゆうすけ
  「そして更に昨夜は、例の裏柔道界の 謎の裏柔道家 と初めて出会ったわけだ。
   ところが、どうもやつらの一味らしい。
   すなわち、作られた強さって可能性が高いでしょ。」

利江
  「うん、私の探す謎の[ちび少年]、その可能性が高い一人って話よね。」

ゆうすけ
  「そう、その作られた・・・かもしれない 謎の裏柔道家
   作られたとしたら、
     ・小さいときから作って鍛える。
     ・作って突然強くなる。
   の二通りが考えられる。

   もしもだ、小さいときからという時間が必要なら、その謎の[ちび少年]かもという
   可能性が大きく広がるけど、後者の突然・・・・だとしたら・・・・」

利江
  「その人は子供の時には強くなかった・・・ってことか。
   そんなおチビちゃん、限りなく出会える可能性が少ない・・・のかもね。」

ゆうすけ
  「そういうことだ。
   おれはそんなやつが居るのか? って今ではそう思うようになってる。」

利江
  「その話、一端忘れましょう♪」

ゆうすけ
  「でも・・・・」

 歩く足を止め ゆうすけを見つめて話し出す利江。
 利江が立ち止まるのを見て、ゆうすけも立ち止まり、行き過ぎた分を振り返るように
 利江を見るゆうすけ。

利江
  「私は忘れないわ。 決してね。
   でもね、ゆうすけ君が今言ったようなこと、私も考えていたの。
   もし、
   もし縁があるならば、きっとまた[ちび少年]に出会えるわよね
   って思うことにして。。。
   そしたら、胸のつっかえが取れてとっても楽になったわ♪」

ゆうすけ
  「強いね、利江ちゃん。 心の整理ができるなんて。。。」

利江
  「それはね、昨日も話したけど、あなた達二人のおかげよ♪」

 そのとき、道脇の公園から、バスケットボールバスケットボールが転がってきた。

少年
  「ボール取って下さ~い♪」

 利江はそのボールを拾い上げると、公園の低い柵と植栽を飛び越え、

利江
  「よぉ~し少年、お姉ちゃんもやっちゃうわよ~☆」

 そういうと、ドリブルをはじめ、ミニバスケットサイズの低いゴールを目指した。
 少年4人が奪いに行くも、
 利江は巧みなドリブルの後、ジャンプ一番っ!

利江
  「バスケットボールゴーーール♪」

 その4人をきれいに抜いて、ボードに当ててゴールを決めて見せた。
 ゆうすけの目にその姿は、とても きらきら☆キラ☆キラ☆きらきら と輝いて見えていた。



                               -つづく-




第86話  和恵の初仕事 へ
 (今日はコンパニオン付きだな)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2021年06月22日 15時20分20秒
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