273480 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

■ ドラマ 永久の彼方へ

■ ドラマ 永久の彼方へ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2006年10月10日
XML
カテゴリ:第一章 061 ~ 122 話
.
 その晩、夕食を終えてひと段落。
 シャワーを浴びて通路でゆうすけと逢う利江。

利江
  「あれ? こういち君は・・・?」
ゆうすけ
  「部屋に居ねーんだよ。」
利江
  「じゃぁ、どこかの房で誰かと一緒とか・・・?」
ゆうすけ
  「ここでは、夕食後は練習はしていない。
   だが、個人で・・・・ならあるのかもしれない・・・・。」

スウラン
  「利江、ゆうすけ。」
利江
  「スウランさん。」

 部屋から出てきたスウラン、二人に出くわす。

スウラン
  「どうかしたか?」
利江
  「えぇ、こういち君の姿が見えなくて・・・・。」

 すると、部屋の奥から、

チュウラン
  「こういちなら外だ。」
ゆうすけ
  「外? 門の外ってことか?」

 部屋から出てきたチュウラン。

チュウラン
  「たぶん。」
利江
  「たぶんって・・・・」
チュウラン
  「恐らく当たりだ。
   こういちが来ている朝晩、門外から音聞こえてくる。
   今も微かに聞こえている。」

利江
  「聞こえないわ・・・・・」

スウラン
  「微かにだが・・・・聞こえる。」
チュウラン
  「チュウラン、見に行くとこ。」
スウラン
  「スウランもいく。」
ゆうすけ
  「なら、俺たちもいってみようぜ。」
利江
  「うん♪」



chi_004





 4人は、建屋を出て、最初の門の付近に来た。 すると、

            ドン ドーン ドンドン

 と、重いトーンの音が聞こえてきた。

利江
  「あの音がそうなのね。」
ゆうすけ
  「ここまで来て、おれもやっと聞こえたよ。」

 突然、門の横から人の声がっ

クンナ
  「おまえらも見に行くのか?」
スンチャ
  「音が聞こえたんだな。。。」

チュンラン
  「クンナ、スンチャ !?
ゆうすけ
  「お前ら・・・・」

クンナ
  「みんな考えは同じようだ。。。」

               ドーン ドンドンドン


ゆうすけ
  「うん、分った♪ ありゃこういちの練習している音だ♪」
クンナ
  「やはりそうか。」
スンチャ
  「今日の朝も聞こえてたから・・・・今も気になってな。」
ゆうすけ
  「んじゃ行ってみようぜ。 たまげるなよ♪」
クンナ
  「いつも驚きっ放しだから今更。。。」

 6人は夜道の中、音のする場所へと足を運んだ。



          ドン ドーン ドンドン

スウラン
  「そろそろ見えてきても・・・・」

 6人は森を抜け、岩場に風景が変わる位置に到着する。
 月明かりが光々と辺りを照らし、目が慣れると開けた場所ではそれで十分に感じる。
 背の森からは、虫の合唱が聞こえてくる中、前方の岩場からは物音がしない。
 6人は息を潜めて岩場を見つめている。

 すると、

 ドゴっ と岩場から何か割れるような音がしたかと思うと、
 ヒョイ~♪  突然、2m くらいの岩が空中に向かって高々と飛び出したっ
 そして、

       ドーン ドンドンドン

クンナ
  「うわっ !!
スンチャ
  「んなっ !!
チュウラン
  「うっ・・・・・」

 空中に高々と舞い上がった岩が、突然音と共に弾け、弾けた塊が続いて音を立てて
 弾けたのであった。

スウラン
  「な、なにっ !!
利江
  「 !!

 みな、唖然とする。
 そんな中、遠くの岩の陰からこういちの声が聞こえた。

こういち
  「ゆうすけも一緒か。」
ゆうすけ
  「相変わらずだな。音がうるさくてみんなで来ちまったぜ。」
スウラン
  「嘘付く、良くない。建屋の中では分らなかったくせに。」
ゆうすけ
  「バ、バラすなよ・・・・ (^ ^||| 」
クンナ
  「凄い技だ。
   い、今のは[気]で・・・・なのか?」
こういち
  「いや、違う。 空気を当てているんだ。」
スンチャ
  「空気を?」
チュウラン
  「・・・・・」

 岩の上をピョンピョンと跳ねてこういちが6人のところにやって来た。

こういち
  「 これは、南流 空 撃 波 だ。」

ゆうすけ
  「空気の弾を撃ち込んでいるのさ。」
スウラン
  「弾・・・・ど、どうやって・・・・・」

こういち
  「簡単さ、こうだよ。」

 ゆうすけが、足元にあった手ごろな石を空中に投げたっ
 すると、こういちは左手を右わき腹の辺りに水平に出し、少し指先を丸め、
 続いて右手拳をその下を素早く通過させ、空中の石に向かって拳を打ちぬいたっ
 すると、

         スパーン ムカッ

 空中で石が弾け飛んだっ

利江
  「す、凄いっ」
クンナ
  「か、簡単って・・・・・^ ^;;; 」
こういち
  「見世物ではないんだがな。。。」


チーラン
  「修行すれば、チーランにも出来るか?」

 右の岩影から姿を見せ、話しかけるチーラン。

 『チーラン !?
 チーランを見て、6人が口を揃えて驚く。

こういち
  「みんなより、20分ぐらい早く来ていたな。」
チーラン
  「知っていたのか。」

スウラン
  「チーラン、来てたのか。」
チュウラン
  「こういちのように強くなりたいらしい。
   ( ・・・だが、それよりもこういちの側に少しでも居たい・・・ )
   それ、チーランの望み。」

 利江は、チーランがこういちを見つめる瞳に、何か共通のものがあることを感じた。

ゆうすけ
  「チーラン、そりゃ無理だ。
   同じようには使えないし、同じように強くはなれないよ。」
チーラン
  「それ、分ってる・・・・」

こういち
  「チーラン。 同じは無理でも、今よりも少しでも近づくことは出来るさ。」
クンナ
  「チーラン、焦るな。」
   我らとて気持ちは同じだ。だが、短期間では到底無理だ。
   今まで身に着けたことがら全てに磨きをかけていかなくてはならない。」

チーラン
  「チーラン・・・・チーラン・・・・」

チュウラン
  「さ、今日はもう帰ろう。
   明日を控えている。」
スンチャ
  「そうだな、明日はいよいよだぜ。」
クンナ
  「あぁ、いよいよだな。」




                           -つづく-




第109話  総本山へ へ
 (ちょっと待って~♪)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020年09月14日 15時49分18秒
コメント(0) | コメントを書く
[第一章 061 ~ 122 話] カテゴリの最新記事


PR

カレンダー

フリーページ

カテゴリ

日記/記事の投稿

コメント新着

謎のドラマ作者@ Re:第242話 番号+1 番号振りがダブリました・・・ (^^|||
★ 謎のドラマ作者 ★@ Re:第4-490話 番号+1 番号振りがダブリました・・・ (^^|||
★ 謎のドラマ作者 ★@ 和恵よ。 和恵姉さん 「こういち! なんか言った?…

バックナンバー

2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月

お気に入りブログ

もうひとつのBMW E4… non☆☆★さん

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.