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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2006年10月16日
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カテゴリ:第一章 061 ~ 122 話
.
 こういち達3人は、再びチュウランら3人とは距離を置いて歩いていた。

ゆうすけ
  「デカかったなぁ・・・・・」
利江
  「に、逃げちゃったけど・・・・・」

ゆうすけ
  「あれと同じ理由で熊やいのししも襲ってこないって・・・・ことか?」
こういち
  「きっとね♪」

利江
  「きゃっ!」

 道端に倒れた人達を見て、

ゆうすけ
  「ここの組の人達は殺されている。」

 入山試合の壮絶な 戦いの末 の有様をまざまざと見せ付けられた利江。

利江
  「命を賭けてまでも・・・・戦う価値があるってことなのね・・・。」
こういち
  「命を賭けてはダメだよ。
   その前に降参しなきゃ・・・・。死んではなんにもならないよ。

   ただ、入山証を持っている側も真剣だからね・・・・。
   試合を申し込む方も全力でいかなきゃ倒せないさ。 みんなつぇーもん。
   その強さをなめていると、屍(しかばね)になってしまうこともあるだろうね。」

ゆうすけ
  「流派を超えた最強を目指して・・・・・」
利江
  「飽くなき願望というか、野望というか・・・・か。
   私には分らない世界かも・・・・」

ゆうすけ
  「でもさ、利江ちゃんだってバスケやってたでしょ。
   何かの大会で優勝めざしてやってた訳だし。」
利江
  「だって、あれはスポーツでしょ?
   ましてや流派じゃなくて学校名だもの。優勝は○○中学~みたいな。」

ゆうすけ
  「じゃさ、
   もし、高校にいってもバスケやったとするでしょ。
   するとさ、個人的には、中学の時に○○大会で優勝したメンバーでしたってなると。
   中学だって学校名が知れ渡ると、実力のある学生やそこそこ出来る学生が目指して
   入学してくるだろう。」

利江
  「あっ・・・・」
ゆうすけ
  「個人にも、団体にも、その恩恵が、名刺がわりの肩書きが付いてくるのさ。
   武道なら門下生の数によっては、利益が多く発生する。実益も付いてくるのさ。

   どこが強いのかと、実力の世界には逆にとても大切なことだってこと。。。」

利江
  「そっかぁ・・・・・」

 ゆうすけの説得力ある説明に、納得した利江であった。

利江
  「うっ、また・・・・」
ゆうすけ
  「こ、これはひどいっ!」

 横に転げる屍(しかばね)は、ものの見事に体を左右真っ二つにされていたっ

こういち
  「勝者は、ドデカい斧みたいな刃を持った武器の持ち主だ。
   地面に突き刺さった後が残っているよ。」
ゆうすけ
  「す、すっげ~ !!
   なんだこの刃渡りは・・・・・
   一刀両断、人間を薪(マキ)みたいに・・・・・」
こういち
  「楽しみになってきた。
   そんな武器、持っている人は過去参加していなかったからな。
   入れ替わったってことだ。」
利江
  「新しく、[入山証]を手に入れたってことね・・・・。」

ゆうすけ
  「この人、剣を抜いてないぜ。
   抜く前にやられたんだ・・・・・」

こういち
  「先に進もう。」


~~
   ~~
      ~~


 大少林寺総本山。
 それは、大少林寺より西7kmにある施設。
 周りは、二方を切立った険しい崖が、もう二方を森が囲み人目から閉ざされている。
 たどり着く道は1つしか無く、入山者はみな同じところを通る。

 大少林寺と同様高い木製の塀が周りを囲み、最初に構える門はその切れ間、
 道の正面にドーンと構えている。
 扉は無く、通路の両側には左に羽根の生えた虎、右には龍を形取った像が入山者をにらむ。

 そして、歩を進めると次なる門が待ち構えており、その上方には険しい目付きの鳥が
 飛びながらこちらをにらみつける姿があしらわれており、その門の左右には、まるで
 こちらをにらむかのような吊り目をした人の瞳だけが形取られていた。

 門の両脇には、修行僧とみられる数人、そして到着した立会人達がそこで待機している。
 その二つの門を入山者達は、刻を置いてチラホラとまばらに入っていく。
 [入山証]きらきら をかざしながら。。。

 無事、入山した者は、奥で待つ受付のようなところで、流派を名乗り、記帳を受けていた。

 受付を終えると、その先は、だだっ広い石畳の広場が待っている。
 その広場では、記帳を済ませた入山者達が、体をほぐしながら戦闘準備をしていた。



二十八房長
  「これで皆揃ったかの。。。」
修行僧
  「あ、いえ、陳南家の方がまだ・・・・」
二十八房長
  「あぁ、よいよい、じきに到着されるじゃろう。
   一番最後を歩いてこられるからの。
   今回は女の子も一緒じゃて、少しペースを落としておられるのじゃよ。」



ゆうすけ
  「ふぅ~、着いたぜ。。。」
利江
  「な、なんか怖い像ね・・・・こちらをにらみつけているわ・・・・」
ゆうすけ
  「次の門には、にらみつける目だけってのもある。」

 歩幅がみょうに小さくなる利江


こういち
  「さぁ、がんばって歩こう。 始まるころだぜ。」



 立会人を務めた修行僧達が、広場の中央上方に整列始めた。
 それを見て、入山者達も、その前にぞろぞろと集まり出した。

 二十八房長は、館長のところに歩みより、

二十八房長
  「館長様、陳南家様を除き準備整いましてございます。」
館長
  「うむ、そうか。 さて、もう少し待つかのぉ・・・・。」

 そこへ、修行僧が駆け込んできた。

修行僧
  「と、到着されましたっ」
館長
  「よし。」

 返事をすると、立ち上がる館長。
 修行僧が整列する後ろの壇上に歩を進めた。



利江
  「ねぇ、ここが総本山?」
ゆうすけ
  「おれも初めて来たときは同じことをこういちに質問したよ。
   ここは、言わば 闘技場 って感じらしい。
   普段はだれも居ないんだって。」
こういち
  「さてお二人さん、ここからはあそこから入って修行僧達と一緒に見てるといい。」

 こういちが指差す先には、観客席へと導く階段が見えた。

ゆうすけ
  「わかった。 利江ちゃん、行くよ。」



 壇上に立った館長、

館長
  「入山された選ばれし強者達よ、よく参られた。
   わしが大少林寺、そして総本山の館長である。

   本日は持ち前の技を存分に発揮され、更なる名誉を受け取られよ。
   これより、総本山対極試合 を始める。」

二十八房長
  「では、私から本日の進め方を説明する。
   入山者は12流派。
   先ほど記帳時に番号札を引いてもらったが、その番号が本日の組み合わせ枠番となる。」

 修行僧が枠番組み合わせ表を書き込んである木製の板を横に立てて示した。

   



 一、少林拳
 二、北方クンフー

 三、広東鋼刃道
 四、広州明冥道 候流

 五、四川争槍道
 六、我流

 七、我流拳
 八、武当拳

 九、峨眉拳
 十、外家形意拳 

十一、殺流拳
十二、甲賀忍術

   



 秦 岱明
 李 チュンスク

 析 角鷲
 侯 玉穂 候 玲訓 (他1名)

 紡 連逢
 王 極鵬

 樗 敬雲
 玄 高揚 (他14名)

 棲 陽江
 疎 云南

 Ryuichi
 影鬼





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 ┛




二十八房長
  「一と二、三と四というように戦って頂き、勝ち抜きで上位3組を選抜する。
   勝ち上がった上位3組は、陳南家 南流伝承者 と合間見えることになる。

   倒せた暁には、全領土にその流派の名が響き渡るであろう。

   尚、上位3組になるまでは、一流派一名にて戦って頂く。
   殺生は無用に願うが、相手が 「参った」 を発声するまでは攻撃は続けられよ。
   但し、完全に意識不明、または戦意喪失が明らかの場合はそこまでじゃ。
   故意で殺生した場合は即失格、入山証の剥奪に加え以後ここに出られんことが
   決まりごとじゃ。

   その他は反則なぞ存在せん。
   ご自信の好きな戦い方、武器、道具で御存分に。

   では現刻より30分の後に始める。」




                              -つづく-




第111話 総本山対極試合 師範vs李 へ
 (だから、おたくぢゃないって・・・・ ^ ^|||)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月14日 15時54分28秒
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