カテゴリ:第四章 4-481 ~ 560 話
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バンチューロー 「シュ シュ、ハッ ハッ! シュシュ シュシュシュ ハッハッハッ! シュシュシュ シュシュ ハッ ハッ! ハッハッハッ!」 そして、 『 ハィヤーーっ! 』 宙に体を浮かせ、気合の入った渾身の強烈な顔面へのハイキックがさく裂したっ! ズゴ★ だが、 ピシっ ぐわっ 妙な音と共に、蹴りぬいた姿勢のままリングに落下し、もんどり打って転げるバンチ ューローの姿が! 見るものすべてが、『な、何が起きた??』という顔で転げたバンチューローに視線 を送る。 バンチューローは蹴りぬいた足を、抱えて苦しそうだった。 まったく微動だにしていなかったこの男の口から、 ザウバー 「誰か、運び出してやってくれ。」 『えっ?』 と誰もが声の主を見つめたまま動けない。 バンチューロー 「お、折れた・・・みたいだ・・・」 そのこぼれた声を聴き、 ジム男 3 「誰か、担ぎ出してくれ。」 門下生に指示を出した後、ザウバーを睨む ジム男 3。 ザウバーは、『おりゃ、なんもしてねーぜ』と言わんばかりに、両手を下から上に向 けたポーズだ。 3人の門下生がバンチューローをリングから降ろすのを見て、 ジム男 3 「なんてヤローだ・・・。 階級の違いだけではなさそうだな・・・。」 ザウバー 「悪かったな、歩いて帰れないのがオレじゃなくなっちまってよ。」 ジム男 3 「ムエタイの体験、まだ物足りんだろ。」 ザウバー 「あぁ、見学と変わらねぇ。」 ジム男 3 「いいだろ。 おれが相手してやる。」 ザウバー 「だから最初っからそぅ言っただろうに。」 『ざわざわざわ』 その言葉を聞いて、ジム内の門下生がざわめきたった。 ジム男 3 「ちっ、おれがリングに上がるからには、それ相当な覚悟をしてくれ。」 ザウバー 「そいつぁ~楽しみだ。」 ジム男 3 がシャツを脱ぎ、リングに上がった。 ジム男 3 「現役は去った。だがチャンプのベルトを返還しまだ間もない身。 さっきの様に はいかないと思え。」 ザウバー 「脳書きはいい。 早くやろうぜ。」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「今回はこの人アルね。」 ゾルダ 「他にはいねーみたいだし。 こいつだろ。」 ジム男 3 「鳴らせ。」 カーーン ゴングの音がジムに鳴り響いた。 ~ ~ ~ スペック-3戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル、チキしょー! おいてけぼりとは・・・薄情なやつらだぜ・・・。 オレ様は何してたんだっけかよ。 こういちに会う前だ・・・」 独り、とぼとぼと肩を落として土手沿いを歩いていた・・・。 独りさまようキジュロ。 しばらく歩いた土手沿いに、岩が崩れた姿に続き巨大な洞穴のような入り口を見つ けた。 そして、 スペック-3戦闘員 キジュロ 「ん・・・? 慙愧(ざんき)と ゲルヴァンツ じゃねーか・・・。」 倒れている二人に近寄り、肩を掴んで体を仰向けにするも、 スペック-3戦闘員 キジュロ 「二人とも逝っちまってるか・・・。 そうだ、オレは洞穴に向かってたんだ。 あるじゃねーか、目の前によ。」 二人から手を離し、顔を向けていた洞穴に向かって立ち上がり歩を進め出した。 ~ ~ ~ [近衛軍長 補佐]スウラン 「なぁ・・・。」 [近衛軍長]チーラン 「どした?」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「ちょっと思ったあるけど、あの『エル』『ラニ』って、我らと同じ種族な。」 [近衛軍長]チーラン 「あぁ。 それがどうした?」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「なら、ここにいつでも入れるあるよね?」 [竹林総元帥]チュウラン 「そうだ。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「そしたら、急にここに現れても不思議ないある・・・」 ゆうすけ 「確かにな。 だが不思議な事に、風持ちに『早く開けろ』と言ってたぜ、 さっき・・・。」 [神霊巫女]利江 「変ね・・・」 ゆうすけ 「こういちだけは入れるかもしんねーけど、他の風持ちさん達はシュナイケルを除 いて入れないと思うんだ。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「そう、私も入り方なんて知りませんよ。」 ゆうすけ 「もしかしたら入り方を忘れてんぢゃねぇのかな・・・」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「忘れた・・・?」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「時間、月日というより年数が膨大に空いてますから・・・」 ゆうすけ 「それか、赤炎山の入り口しか知らなくて、今は現れてないから入れない・・・とか。 チュウラン、次の満月はいつ?」 チュウランが近衛兵に顔を向けた。 近衛兵 「あと12日後です。」 [竹林総元帥]チュウラン 「だそうだ。」 [近衛軍長]チーラン 「被るか・・・。」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「ミカールが攻め込むであろう予想の期間ね。」 ゆうすけ 「だな。 まぁここを攻め込む姿を『エル』『ラニ』のヤツら2人に見せるかっ て話もある。 満月よりも前か後ろに普通ズラすだろうな。」 [神霊巫女]利江 「避けて・・・。」 ゆうすけ 「ミカールは満月を外すさ。 攻め込む[ゾイル]の数を計算してみようか。 陽江(ようこう)に助け出されたあの日、おれが捕らわれていた場所の地下に、 かなり広いスペースがあった。暗くてしっかりと見えなかったが、そこに[ゾイ ル]の生産装置があったと仮定する。 空間容積からすると・・・小スペースタイプのカプセル式を置いたなら、、、ん~、 そうだな、およそ7500~8,500体を造れる数を置けそう。 今製造している最新式のクローン製造装置なら、3~4日で一体。 ●短く見て3日。 つまり3日で7500~8,500体を造れる事になる。 ●多目に見て 約 10,000体/3日。 満月の前ならおよそ30,000体、後だと50,000~60,000体を従えて向かってくる 事に。もし、1ケ月後だと約90,000体。 それプラス残って持ち帰った数だね。」 [近衛軍長]チーラン 「ゆうすけ、すげっ」 ゆうすけ 「やつらは資金を持っている。 なら最新式ので計算は大きく外れないはずさ。」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「なぜクローンと?」 ゆうすけ 「ここに連れてきた数の[ゾイル]、普段からやつらの拠点で生活しているように 見えなかったからさ。 捕らわれていた施設ではそいつらの生活感は "0" 全く無 かった。 すなわち、突然作られたとみていい。 福ノ島での出来事もここ最近の出来事。過去の事件の歴史が無さすぎる事からも ね。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「さっすがゆうすけ~☆」 ゆうすけ 「それにあの数、その全てに Spec 施術をしていたら資金が豊富にあっても膨大な 金額になる。 コピーしたと考える方が自然な流れなのさ。」 [竹林総元帥]チュウラン 「1ケ月後だと約90,000体・・・、今回のが・・・」 ゆうすけ 「姉さんの話では、Spec-01 とほぼ同数と。 だから50,000体超えかな。」 [近衛軍長]チーラン 「倍近く・・・」 ~ ~ ~ -つづく- (文句あっか?) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月10日 13時37分41秒
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