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カテゴリ:観劇
今日、オーチャードホールにて「コーラスライン」を見てきました。
1階10列上手の一番はし。 「ブロードウェイ♪ブロードウェイ・・・ 」のオーディションの実録映画を見て、この舞台をぜひ見たいと思った人も多いはず。私もそのひとり。しかし、キャストはリバイバル・ヒットしたブロードウェイのキャストでなく。ツアー・キャストなんです。映画と同じキャストが来日すると勘違いした人も多いはず。音楽(バンドや歌手)で同じ歌唄うけれど本人が来ないなんて事ないし、日本での演劇の地方公演もキャストが変わるということはほとんどないし、チケットを買ってから知って、キャストが違うというのはかなりショックでした。 その昔、映画「コーラスライン」を見たときは、大ヒットミュージカルなのに、なんてつまんない作品なんだろうと思った。なかずとばずのマイケル・ダグラスが名を上げた作品だけどね。この「コーラスライン」の良さを、ミュージカルへの情熱を感じさせてくれたのが、ドキュメンタリー「ブロードウェイ♪ブロードウェイ・・・ 」だった。それだけに、映画と同じキャストで見たかったなぁ。 舞台はもちろん素晴らしく、見ていて自分もあのステージで踊りたいと思った。十数年前、オペラの助演で出演していたことを思い出すと感慨もあった。 いい作品なんだろうけれど、テレビ番組でもこの「コーラスライン」についてみたけれど、ダンサーへのあて書きのところも多く、ハリウッドへ出たブロードウェイスターがコーラスラインのオーディションに応募するくだりは圧巻だった。というか、圧巻のはず。心から訴えかけるセリフは観客の心をゆさぶる。舞台もミラーが彼女用にかわる。ステージでひとり踊る彼女のダンスは素晴らしいはず。だが、私は疑問をもってしまった。もちろん、ダンスが下手なわけはない。しかし、バレエのプリマや世界で超一流をダンサーたちの舞台を見てきた目からすると、ちょっとどうなの?と思えるダンスであった。スポーツで言えば、2軍や3軍が出てきたような感じ。バックダンサーなのだから、それでもいいといえるかもしれないが、かりにもブロードウェイの主役をはったことのある人のダンスである。腐っても鯛である。超一流といかないまでも、一流のダンスを見せてほしかった。 思えば、冒頭、演出で下手に踊ったり、ふりを間違えたりすることはあった。それは演出だと分かる。だから、彼女の見せ場の踊りは彼女のダンスだけ感嘆するくらいの素晴らしいものを踊ってほしかったなぁ。 また、全員が同じふり踊るとき、足の高さの高低のバラバラな点はいただけない気がした。 いい舞台である。思い入れが強くて泣きそうになるけれど、感銘するほどの舞台ではなかった。感銘するほどの舞台に仕上げてほしかったなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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