マイライフ・マイシネマアルカディア

(C)2021 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

公開二週目にして、一日二回の歯抜け上映。
再編集の映画は人気がないのか。

ロッキーファンでありロッキーシリーズを映画館ですべて見ている者として映画館に足を運ばないわけにはいかなかった。AmazonPrimeVideoでロッキーシリーズを配信された時に40年ぶりに映画「ロッキー」に再会し「ロッキー2」「ロッキー3」と見直し、「ロッキー3」に関しては記憶にかけらも残っていなかったことにショックを受け「ロッキー3」と思い込んでいた「ロッキー4」のドラゴとの対戦を、記憶に残っていたので再見することを保留にした。すると、この映画、再編集というニュースを聞き、心待ちにしていた。記憶に鮮明と書いたが、ロッキーがドラゴと対戦して共演したドラゴの妻役ブリジット・ニールセンとシルベスター・スタローンが結婚した記憶しかなく、物語は忘れてしまっていたようだ。この再編集作品、ロッキーの心情が今一つはっきりせず、対戦に反対していたエイドリアンの応援に回る心変わりのきっかけもはっきりとしない。ドラゴに至っては破壊兵器としてのボクシングマシンという形で心はほぼ出てこない。クライマックスの対戦も見た目に派手な血が飛ぶ殴り合いに終始し、映画の中の解説のまるでストリートファイトだという、けんか試合となってしまっている。旧作の公開時にどれだけ感動したのか今となってはわからないけれど、本日見た再編集のこの作品は評価できるものとは思えない。とはいえ、当時冷戦後のアメリカとソ連の代理戦争のような米ソ対決の映画は、この作品の中でロッキーが言ったように”（二人が）闘うのは、2000万人が戦うよりはいい”とあったように戦争で殺し合いをするよりはいいという平和的手段（？）だと思えた。

今、ロシアによるウクライナ侵攻が行われているけれど、即時停戦し、戦争前の状況に戻ることを祈る。