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テーマ:映画館で観た映画(8412)
カテゴリ:映画館で見た映画
(C)2022「沈黙のパレード」製作委員会 豪華絢爛というかそうそうたる顔ぶれがそろったもんだ。パレードのシーンもすごいと思ったが、よくぞ交通整理したと思ったらセットとのこと。ハリウッド顔負けというか、そこまでお金をかけられるというのは大ヒットする見込みがあったからだろう。映画「容疑者Xの献身」49.2億円、「真夏の方程式」33.1億円の興行収入があったので、10億円以上の製作費をかけても元が取れる、という目算があろう。 さて、期待して見たが、期待通りというか、よくできた作品である。 よくできた作品であるが、少々細工しすぎた気がする。どんでん返しというほどでもないが、犯人を追及して二転三転。怪しいと思える人が犯人であり、犯人でなく、トリックは複雑で面倒であった。そして、殺したのは誰かと判明していくにつれて、腑に落ちないというか、違和感が膨らんでいく。その違和感ゆえ納得できない作品と感じ、満足度が薄れていく。クライマックスがクライマックスにならない。非常にもったいない作品である。しかるに結末に安堵したのかじわっと泣いてしまった。 原作ははたして同じなのか。東野圭吾の原作が素晴らしくても映像化した時にうまくいかなかったドラマ「ガリレオ 聖女の救済」の例もある。今回は原作を読んでいないだけに比較はできないが…。 並木家のキャストがいい!姉妹の川床明日香、出口夏希は美しくかわいく清楚で元気で素敵だ。父役の飯尾和樹はピッタリのおとうさん役で、その飯尾和樹がTwitterで姉妹がお母さん似でよかったとつぶやいた母役戸田菜穂もいい。映画「ラスト・プリンセス 大韓帝国の最後の皇女」で戸田を見て以来、推しの女優である。パレードに登場する吉田羊も歌の先生の奥さん・檀れいも皆美しくてとてもいい。その先生・椎名桔平はいけオヤジだし、店の常連の田口浩正も味があっていい。主要キャストの福山雅治、柴咲コウ、北村一輝がいいことは言うまでもない。疑問に思ったのが長女の彼氏役の岡山天音である。よくかわいい女の子の彼氏に関して、なんであんなやつとつきあってるんだろうと不思議に思うことがあるけれど、なぜ彼をキャスティングしたのかわからない。イケメンではない設定だとしても他にお似合いに思える俳優をキャスティングしてほしかった。 パレードのシーンにお金をかけたことは成果としていいとしてもイメージ的に映し出されるスローモーションになったりする群舞のシーンは必要だったのだろうか。その意図、意味がわからない。 時系列的にドラマ「ガリレオ 禁断の魔術」の後だと思えるので、ニューヨーク帰りと思って見ることが出来て、良かった、良かった(笑)。 ガリレオ・ファン、福山ファンには楽しめる作品であろう。 2022年/日本/130分/G 監督:西谷弘 原作:東野圭吾 脚本:福田靖 出演:福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、飯尾和樹、戸田菜穂、田口浩正、酒向芳、岡山天音、川床明日香、出口夏希、村上淳、吉田羊、檀れい、椎名桔平お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.09.21 23:38:10
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