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テーマ:テレビドラマ(826)
カテゴリ:テレビ
「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」を見逃して、後追いで一挙見をしたようにならないように、気が進まないながらこのドラマを見た。 松岡茉優出演の作品は見逃したくない気持ちもあり、見ることとする。 どんな決着、終着になるか疑問と期待を持ちながら見た。 見終った感想としては、なんなんだ、といったところだろうか。 再生して二回目の人生を送り、前回のような1年、結末を迎えたくないので、「何でもします」と言った先生。どのような生き様、対応を見せてくれるかと思ったのだが。物語としては尻すぼみだったと思う。 いきなり主人公の先生が殺されるところから始まり、再生して2回目が始まる。これはもうファンタジー、いや悪夢の世界である。そして、いじめによる閉塞感で窒息しそうな展開を鵜久森(うぐもり)さんで見どころ多く見せてくれた。彼女が死ぬまではドラマに求心力があったと思う。ただ、その後の彼女の死の真相、またいじめ側であった人間の改心、または人の良さを描くことによって急速にドラマの恐怖は消え去り、悪者は誰なのか、先生の刺客は誰なのかという注目しかなくなり、それまで誰かを疑って見ていたものの誰も疑えなくなってしまった。それと同時に、インパクトを与えるためか、予想できない突発的出来事で視聴者を翻弄し、さらに混乱させることとなったと思う。 混沌としてわけのわからない状況のまま、卒業式を迎え、突き落とされるべき場所に行く。このこと自体がもう理解に苦しむ。なんのためにあの渡り廊下というか鉄橋で佇んでいたのか、いるのか。そして、突き落とされようとする。うまく難を逃れるけれど。 犯人というか刺客が誰であるかわかった時点で話し合いをすべきであろうと思うのだが、それもなく、襲撃されることを望んだ。一緒に死んでくれという生徒の申し出もわけが分からず、生徒の色のない世界が色のある世界になったということも台詞としてあるだけで、実感が伴っていない。これは役者の力不足というよりも演出の問題と思え、ひいては脚本の問題と思える。 また、夫が妻の安否を気にして警護、後をつけていたとするならば、最初に襲撃された時に救護に入っているだろうと思える。刺客の生徒が今まさに落ちようとしているときに手助けするのは、刺客の生徒を見守っていた人のとる行動である。このように矛盾というか不思議な行動が挟み込まれるが、これは視聴者に”意外”と思わせるためだけに作ったシーンと思える。このあと、先生が刺されてしまうシーンもあれだけのことがあったのだから、夫が寄り添い、また、感謝してくる生徒たちの輪の中にいて、ドラマのように団体の最後尾で簡単に刺されてしまうというのは、都合が良すぎる。また、この刺されるシーンも視聴者に”意外”を思わせるためであって、それ以外の意味はほぼ見出せない。本来なら、彼が刺すべき相手は先生ではなく、彼を見限った後輩生徒であったろうと思えるから。 余談だが、松岡茉優が演じた先生の衣装はなぜあんなに大きめなのだろうか。服に着られているように思える。それゆえ精悍なイメージでなくダボダボ服同様野暮ったい感じがしたが、ファッションが気になったのは私だけだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.09.24 22:59:21
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