『魔笛』を見て
不覚にも眠ってしまった。新宿タカシマヤタイムズスケエアに出かけて行った。高島屋がリニューアルして初めていったので、店舗や通路が変更されていて、思うように行けず、以前とかわらないところのエレベーターで12階に上がりました。久々に行ったら、全席指定になっていて、水曜日は毎週誰でも1,000円ということで、ラッキーにも1,000円で映画を見ることが出来ました。さて、夕食の時間を見計らって行ったので、豪勢に天ぷらでも食べようかと思ったのですが、並んでいたので、すぐに入れるとんかつ屋に入りました。キャベツ、ご飯のおかわり自由は昔からだけど、大阪から仕入れたお漬物三品(おしんこ・青菜・梅干)が存分に食べられて嬉しかった。食事もサクサクおいしかった!で、トイレ行く余裕をもってテアトルタイムズスクエアへ。半分くらいの入りでした。オペラの「魔笛」についてはまったく予備知識はなく、不覚にもしばらく(20~30分かな)眠ってしまったので、感想やお薦め度を述べる資格はないかもしれません。でも、書かせて。まず、本編より予告が長すぎる!!!30分も予告を上映するなんて!?いったい何本の映画の宣伝を見たかわかりゃしない。予告を見続けてちょっと気分が悪くなった。だって、予告の中にはCMなのでカットがバシバシ多く目が疲れるものもあるから…。で、疲れて眠りを助長する原因にもなったと思う。さて、「魔笛」である。物語はさっぱりわからん。導入部分のあとすぐ、眠ったのでますますわけがわからないと思うけれど、たぶん、「魔笛」の予備知識がなければ、理解不可能だと思える。そして、歌。オペラ映画と思っていなかったので、ビックリ!(「魔笛」を原作に映像化映画化したものだと思っていたから)しかし、歌、音楽は素晴らしかったんだろうと思う。ソプラノもテノールも皆素晴らしかったが、特筆すべきはルネ・バーベだろう。彼の歌声は高音も出せるが、持ち前の低音の温かい響きが腑に落ちる素晴らしいものだった。ところで、ヤフーのユーザーコメントなどを拝見すると、映像は二の次で歌や音楽、コンサートに行ったつもりで見に行くようにといったものがあるが、映像も素晴らしいではないか。CGでなければ表現できない、塹壕から地上に出て、さらに天空を飛ぶ飛行機までのパン(移動)や逆に天空から地上を俯瞰し、ずっと降りてきては人物の正面まで捉え、そして全体へのひき。また、戦場の荒野が緑の大地に生まれ変わるシーンなど映像としてもとっても素晴らしいところが数々あった。映画として見るなら、物語の解説的なものがなく、「魔笛」そのものを知らなければ理解は出来てものめり込めないだろうと思える点である。しかし、観客のほとんどを占めるオペラファンを考えるならば説明など無用だったのだろう。オペラやクラシックコンサートでは曲の合間に咳をする人が多いけれど、皆眠っているのか、映画なのでリラックスしているのか咳する人はいなかったね。以前、テアトルタイムズスクエアで携帯をチェックするばか者を見たが、今日も上映中3,4回携帯をチェックするばか者がいた。女性だった。この映画館はそんなばか者が来るところなのだろうか?お薦め度「魔笛」」★★★☆(70%)