「カンボジアコショウから殺虫剤シペルメトリン検出」
現在、カンボジアのあちらこちらでコショウ農園が造園され、生産量がかなり拡大しています。しかしながら、生産量を多くしたいがために噴霧している殺虫剤の量が半端無く、残留農薬としてコショウの粒の中に残ってしまうケースが跡を絶ちません。昨年、イタリアに出荷されたカンボジア産コショウが基準値を大幅に超えていたため、輸入許可がおりないという自体が発生しました。また、その為に、今後のカンボジア産コショウのイタリアへの輸入に関しては、その都度、全品検査が必要であると評価されてしまい、ヨーロッパ特にイタリアンマーケットへの輸出が困難になってしまいました。もちろん弊社のコショウ農園は、会社設立当初から現在に至るまでおオーガニック自然農法での栽培に注目し実践していますし、オーガニック協会の認証検査も毎年更新していますし、毎年収穫されたもののサンプルを日本に送って成分分析をしていただき、全てにおいて0という結果を頂いております。ただ、昨年のこともあるので、弊社とは契約のない適当な胡椒農園に出向いては、サンプルを購入し現状把握のために日本に送ってサンプルの残留農薬の有無を調べてみました。すると今年の収穫物から、殺虫剤の成分であるシペルメトリンの残留が大きく検出されました。基準値が0.10以下にもかかわらず 実測結果は 0.27と3倍近い残留農薬量でした。カンボジア全土のアチラコチラで使われている農薬の成分は殆ど同じ。この農薬の使用は、胡椒だけではありません。安全・安心な農作物が生産されるよう、これからもカンボジアでオーガニックの啓蒙活動を続けていきたいと思います。