シックライフ・シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄

[東洋医学と漢方] カテゴリの記事

全41件 (41件中 1-41件目)

1

• 五臓六腑

  臓腑とは、胸腔及び腹腔内に存在する臓器のことをいい、五臓六腑があります。食べ物や飲み物の栄養が気や血に変わる過程は、まず六腑で消化吸収を行い、次にその栄養を五臓が受け取り、気・血・津液を生むという流れになります。五臓　【肝】肝臓の機能を統括し、中枢神経の活動にも影響する。　　【心】循環器系と中枢神経系をつかさどる五臓の中で最も重要な臓器　【脾】かつては膵臓を指し、現在では脾臓を指す。　【肺】呼吸器の中枢　【腎】泌尿器、生殖器系の機能を持つ。　六腑　【胆】胆汁を貯蔵し、これを分泌して消化を助ける。胆汁を小腸に分泌する。　【小腸】栄養を糟粕（カス）に分ける。　【胃】消化機能をつかさどる。脾と一対となってはたらく。　【大腸】糟粕を大便にする。　【膀胱】現在の膀胱とほぼ同義で小便にする。　【三焦】五臓六腑を納めている体腔で、部位により上焦（胸部）・中焦（上腹部）・下焦（下腹部）に　　　　　分かれる。津液の循環経路　　※　現代解剖学には三焦に担当する臓器はありません。　　※　三焦以外の臓器についてもその生理機能は西洋医学よりも広い概念を持っています。

  2010.08.08

• 水毒

  ・　血液以外の体液がもともとあるべきところへ過剰に存在するか、本来ない場所に存在する病態・　体の水分代謝がうまくいかなくなる状態・　気圧や気候に左右されます（主な症状）　　お腹が冷え、少し動いただけで大汗をかく、むくみやすい、めまいや耳鳴りがする

  2010.08.08

• 臓腑経絡論

  経絡は臓腑と連結し、臓腑の調和を保っていると考えられ、病気は絡→経→腑→臓の順で深まっていくと考えられています。臓腑とは、胸腔及び腹腔内に存在する臓器のことをいい、五臓六腑があります。食べ物や飲み物の栄養が気や血に変わる過程は、まず六腑で消化吸収を行い、次にその栄養を五臓が受け取り、気・血・津液を生むという流れになります。五臓　【肝】肝臓の機能を統括し、中枢神経の活動にも影響する。　　【心】循環器系と中枢神経系をつかさどる五臓の中で最も重要な臓器　【脾】かつては膵臓を指し、現在では脾臓を指す。　【肺】呼吸器の中枢　【腎】泌尿器、生殖器系の機能を持つ。　六腑　【胆】胆汁を貯蔵し、これを分泌して消化を助ける。胆汁を小腸に分泌する。　【小腸】栄養を糟粕（カス）に分ける。　【胃】消化機能をつかさどる。脾と一対となってはたらく。　【大腸】糟粕を大便にする。　【膀胱】現在の膀胱とほぼ同義で小便にする。　【三焦】五臓六腑を納めている体腔で、部位により上焦（胸部）・中焦（上腹部）・下焦（下腹部）に　　　　　分かれる。津液の循環経路　　※　現代解剖学には三焦に担当する臓器はありません。　　※　三焦以外の臓器についてもその生理機能は西洋医学よりも広い概念を持っています。

  2010.08.07

• 東洋医学と西洋医学との違いって？

  東洋医学と西洋医学の違いを比較することでお互いのあらを探すというのではなく、将来的に東洋医学と西洋医学が融合していく医療の実現に向けてそれらの違いを知るという意味合いで両者の違いを比較してみます。東洋医学　・　哲学的　・　全体的　・　心身一如　・　観察学的　・　経験的　・　帰納法　・　天然生薬　・　証の決定　・　弁証論治　・　バランスの乱れ、生命力の状態を見る西洋医学　・　科学的　・　局部的　・　人体は臓器・組織の集合体（心と身体は別）　・　解剖学的　・　論理的　・　演繹法　・　化学薬品　・　病名診断　・　診断（病名）と治療が一致しない（病名があるが治療法がない場合がある）　・　身体の壊れ具合を見る　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　統合自然療法研究所　資料より一般的に両者を簡単に表現すると西洋医学が攻める医療、東洋医学が守る医療と表現されます。　　西洋医学　～　不調の直接的な原因を突き止め、それを取り除こうとする。　　東洋医学　～　全身のバランスを整えることで不調を解消する。こうした表現からもどちらが優れているとか、どちらが劣っているとかという優劣をつけるのではなく、お互いに優れた部分を引き出し合い、補っていくことが大事だといえます。そのためにもお互いの違いを知るということで両者の違いを並べてみましたが、同じ医学でも異なる部分が多く、非常に興味深いなとつくづく感じます。

  2010.08.07

• 東洋医学の特徴

  東洋医学の特徴～西洋医学との比較心身一如患者の生活の質（QOL）の重視未病を治す（予防医学）　個別化医療（一人ひとりの体質や全身状態を総合的にとらえる）　　　北里大学東洋医学総合研究所　「東洋医学健康フォーラム」資料一部改編昨今では西洋医学でもオーダーメイド（テーラーメイド）医療という個人の特性に合わせて予防や治療が行われるようになってきました。今後は東洋医学と西洋医学が融合していく医療が理想になってくるのではと思います。

  2010.07.30

• 東洋医学の治療（養生）法

  東洋医学には以下のような治療（養生）法があります。　・　漢方　・　鍼灸　・　推拿　・　按摩　・　気功　・　薬膳※　一つ一つについての説明は、各項目で行っていきますので　　お待ちください　　

  2010.07.29

• ?血

  ・　新陳代謝が低下して血液のめぐりが悪く、血液がドロドロになる状態・　気虚、気滞、血虚などの状態が進むと、?血になりやすい・　女性が起こりやすい（主な症状）　　肩こり、口の渇き、頭痛、生理痛、月経血にかたまりが交じる、　　舌の色が紫がかっている、舌に紫色の斑点がある、肌はガサガサ　　して赤黒くなる、しみ、そばかす、目のまわりの黒ずみ（くま）など

  2010.07.29

• 血虚

  ・　血液が不足している状態・　働きが低下している状態（原因）　　ストレス、過労、不規則な生活習慣、偏食、月経の出血量の多い人など（主な症状）　　顔色が悪い（青白い）、疲れやすい、立ちくらみ、貧血、経血量が少ない、　　月経周期が長い、皮膚の乾燥、髪の毛や爪につやがない、　　いつも体が冷えていて、寝るときも靴下や電気毛布が手放せない、　　多少動いたくらいでは汗が出ない、眠れない

  2010.07.29

• 気逆

  ・　下方におさまるべき気が上昇している状態（主な症状）　　咳、げっぷ、しゃっくり、悪心（おしん）、腹痛、むかつき、のぼせなど　

  2010.07.29

• 同病異治

  同病異治（どうびょういち）とは、同じ病気でも、証が違えば用いる処方が違ってくることもあるという意味です。これは漢方の診断が患者さん一人ひとりの個人差を証として見極めるからです。

  2010.07.29

• 異病同治

  異病同治（いびょうどうち）とは、異なる病気でも、証が同じであれば同じ処方がされることもあるという意味です。これは漢方の診断が患者さん一人ひとりの個人差を証として見極めるからです。

  2010.07.29

• 漢方に向く病気って？

   ストレスの関連のような心身症 「身体がだるい」「めまいがする」など、検査では異常が出ないけれども様々な症状を訴える自律神経失調症過敏性腸症候群のような機能性疾患月経困難症や更年期障害など女性特有の病気生活習慣病などの慢性疾患いくつもの病気を抱えている高齢者　重症感染症や癌など西洋医学を優先すべき様な病気でも、漢方を併用することで　副作用を抑えたり、治療の経過がよくなることもあるので、漢方の専門医に相談す　るとよいでしょう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　北里大学東洋医学総合研究所　「東洋医学健康フォーラム」資料より

  2010.07.28

• 未病

  未病それは健康とも病気とも言えない状態この半健康的な状態から病気の状態に向かうことを意味します。実はこの言葉、現存する中国最古の医学書と呼ばれている黄帝内経で始めて記されているように大昔から使われています。ちなみに未病を治すとは、「未だ病まざる」状態であっても体の状態を改善するという意味になります。

  2010.07.27

• 養生

  養生とは、未病を防ぎ、未病のうちに対処することで、人間が本来持っている自然治癒力を高めて、病気になりにくい体質に変え、同時に生活に留意して健康な体を維持することです。

  2010.07.27

• 証を見極める方法

  証を見極めることを弁証といい、その主な弁証法には以下のものが挙げられます。　・　八鋼弁証　・　病因弁証　・　臓腑弁証　・　気血津液弁証　・　六経弁証これらに基づいて最終的に「病因」「病位」「病理物質」「病気の性質」を確定して得た結果から治療方法を決めます。これらを総称して「弁証論治」といいます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・八綱弁証　すべての弁証の基本となります。　　「陰証と陽証」「表証と裏証」「寒証と熱証」「虚証と実証」の４組８つに分類され、虚か実か、　寒か熱かといった症状の性質からアプローチしていきます。病因弁証　主に外感（体の外から入る病邪）が原因になって起こる病状に対して、病因が何かという観点　からアプローチします。臓腑弁証　五臓六腑のどれに不具合が生じているのかを見極めることからアプローチします。気血津液弁証　気血津液の失調から見極めます。六経弁証　六経辨証は外感病を大きく陰陽に分け、更にそれぞれを三つに分類して三陰三陽の六つの証に　分類して病変の部位と性質を明らかにします。　　　陽病　～　闘病反応が熱性で積極的な病態　　陰病　～　闘病反応が寒性で消極的な病態

  2010.07.27

• 弁証論治

  弁証とは、四診をもとに疾病の原因、経過、予後を判断するとともに、患者の状態・疾病の性質と部位・正気と病邪の力関係などを弁別することをいい、それをもとに治療することを論治といいます。　弁証　～　証を見極めること　論治　～　弁証の結果から治療方法を決めること

  2010.07.27

• 証

  証とは、学問的には以下のように定義されています。証とは、患者が現時点で現わしている症状を気血水、陰陽・虚実・寒熱・表裏、五臓、六病位などの基本概念を通して認識し、さらに病態の特異性を示す症候をとらえた結果を総合して得られる診断であり、治療の指示になります。簡単に言うと、その人の体質や病態を見極め、その後の対応を決定する治療指針となるものです。では、一般的に西洋医学でいう病名とこの東洋医学でいう証との違いは何でしょうか？それは病名は一度ついたら変化はしませんが、証は常に変化するということです。病とは疾病の共通項の縦の普遍的な流れを示し、証とはその時点での状態（横の状態）を表す言葉になります。東洋医学では、この証を見極めることが治療の第一歩になります。

  2010.07.27

• 気

  気とは気はその姿形を目にすることはできませんが、経絡に沿って体内をめぐっているとされます。主な働きとしては、消化、吸収、排泄を正常に行う、血を巡らせる、体温を保つ、ウイルスや細菌から体を守る、内臓を正常な位置に保つなど、体の生理機能を維持するなどがあります。気の生成先天の気と後天の気の気が合わさって作られます。　・　先天の気：両親から受け継がれたもの、持って生まれたポテンシャル（腎）　・　後天の気：水穀の気：食べ物（脾）＋清気：呼吸（肺）気の変調によって起きる主な病気・症状気の異常はこころとからだを結ぶ機能系の異常を指し、現象的には自律神経異常や空気の停滞などにより引き起こされる病状。【気虚】　・　気の流れが滞った状態　・　気が不足している状態　・　気を作り出す消化器の機能低下や過労が引き金となって起こることが多い　（主な症状）　　　だるい、疲れやすい、気力が出ない、食欲が出ない、風邪をひきやすいなど【気滞】　・　気のめぐりが滞った状態　・　神経過敏でストレスに弱く、自律神経のバランスが乱れた状態　（主な症状）　　　イライラしやすい、かっとなりやすい、お腹にガスが溜まる、　　　胸やわき腹が張ったように痛むなど【気逆】　・　下方におさまるべき気が上昇している状態　（主な症状）　　　咳、げっぷ、しゃっくり、悪心（おしん）、腹痛、むかつき、のぼせなど　

  2010.07.27

• 血

  血とは「血」は「気」によってめぐらされている液体で、血液を指します。この血液は全身をめぐりながら内臓や組織に栄養や気のエネルギーを送り届け、色々な病気の因子からからだを守ります。又、外界の環境が変化しても体内環境を一定状態に維持する作用で、呼吸、体温や水分などが過剰または欠乏に傾くと自動的に平衡状態に戻そうとする生理的恒常性（ホメオスターシス）を守ります。血の変調によって起きる主な病気・症状【血虚（けっきょ）】　・　血液が不足している状態　・　働きが低下している状態　（主な症状）　　　顔色が悪い、疲れやすい、立ちくらみ、貧血、経血量が少ない、　　　月経周期が長い、皮膚の乾燥、髪の毛や爪につやがない、　　　いつも体が冷えていて、寝るときも靴下や電気毛布が手放せない　　　多少動いたくらいでは汗が出ない【?血（おけつ）】　・　新陳代謝が低下して血液のめぐりが悪く、血液がドロドロになる状態　・　気虚、気滞、血虚などの状態が進むと、?血になりやすい　・　女性が起こりやすい　（主な症状）　　　肩こり、頭痛、生理痛、月経血にかたまりが交じる、舌の色が紫が　　　かっている、舌に紫色の斑点がある、しみ、そばかす、目のまわり　　　の黒ずみ（くま）など【出血】　・　温病（うんびょう）で血分であるための出血、?血による出血、血虚による出血の3つがある。　（主な症状）　　　鼻血、痔出血、下血、発疹など

  2010.07.27

• 水

  水とはからだの中にある血液以外のリンパ液、汗、唾液、涙、尿、胃液など体液全体を指します。水の変調によって起きる主な病気・症状【津液不足】　・　からだの一部、又は全身において体液が不足した状態　（主な症状）　　　鼻・喉・口の乾燥、声涸れ、毛髪・皮膚の乾燥、目のくぼみ、尿量の減少など【湿邪】　・　体内に滞留する水分のもっとも希薄なものが体表や腸内に滞留している状態　（主な症状）　　　腹はり、残便感、食欲不振、浮腫（むくみのこと）、手足の倦怠感など【水滞】　・　水分が滞って巡りが悪い状態　・　気圧や気候に左右されます　（主な症状）　　　腹に水がたまる、浮腫【水毒】　・　血液以外の体液がもともとあるべきところへ過剰に存在するか、本来ない場所に　　 存在する病態　・　体の水分代謝がうまくいかなくなる状態　・　気圧や気候に左右されます　（主な症状）　　　お腹が冷え、少し動いただけで大汗をかく、むくみやすい、めまいや耳鳴りがする

  2010.07.27

• 気功

  気功には内気功と外気功があります。内気功　呼吸を整え、ゆったりした運動によって気を養い、体内に巡らせ、　免疫力や自然治癒力を高め、健康維持と病気予防を目指す健康法外気功　他人の気を調節してあげる方法

  2010.07.25

• 気滞

  ・　気のめぐりが滞った状態・　神経過敏でストレスに弱く、自律神経のバランスが乱れた状態（主な症状）　　イライラしやすい、かっとなりやすい、お腹にガスが溜まる、　　胸やわき腹が張ったように痛むなど

  2010.07.25

• 三焦

  三焦とは、五臓六腑を納めている体腔で、部位により上焦（胸部）・中焦（上腹部）・下焦（下腹部）に分かれます。津液の循環経路になります。三焦の区分と各部の機能性水分代謝の病的症状は三焦のいずれかに問題があって生じます。　・　上焦（胸部：肺）　　　　宣発と粛降：鼻水、痰　・　中焦（上腹部：脾）　　　　運化：痰、むくみ、めまい　・　下焦（下腹部：腎）　　　　水を主どる：むくみ、頻尿、多尿※　現代解剖学には三焦に担当する臓器はありません。

  2010.07.25

• 三陰三陽論

  中国の医学書である「傷寒論」では病気の状態を六つの病期に分離しています。病気の六つの状態（六病位）は、太陽病・少陽病・陽明病・太陰病・少陰病・厥陰病（けついん　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　びょう）の三陰三陽に分けられます。各状態での主な症候　太陽病　　病気の初期、悪寒や発熱、頭痛などを感じる　少陽病　　往来寒熱（熱があるときは悪寒がなく、悪寒があるときには熱が出ない）、　　吐き気や胸苦しさが起こる　陽明病　　汗が出る、食欲がなくなる、熱がひどい　太陰病　　発熱がない、下痢、嘔吐、ぐったりとした状態　少陰病　　気力が衰える、強い疲れを感じる、疲れやすい、手足が冷える　厥陰病　　口渇、下痢、食欲不振、倦怠感、冷えと熱が盛んになる

  2010.07.25

• 生活習慣病

  生活習慣病とは、糖尿病、高血圧、脂質異常症（高脂血症）、動脈硬化、心臓病、脳卒中、痛風など日々の不適切な生活習慣によって引き起こされる病気のことです。こちらのサイトもご覧ください。　⇒　生活習慣病を知ろう！（厚生労働省ホームページ）世界中で食糧不足に悩む国々が多い中で、数少ない先進国の中の一国である日本は歴史的にも　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　初めて体験する飽食の時代にいます。又、科学の発達で我々の周りには物が溢れ、物質的豊かさの中で生活を営んでいます。そうした物質的に豊かといわれる社会で生活していく中で、気づけば我々の健康に影響を与える　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　よくない生活習慣を身につけてしまったような気がします。足るを知る、横着にならないなど昔から戒められてきたことをもう一度考え、この先人の残してくれた社会の中で、改めるべきとこは改め、よりよい生活環境を次の世代に残していかないといけないですね。

  2010.07.25

• 母子同服

  母子同服（ぼしどうふく）という言葉これは子供が病気のとき、子供だけでなく母親も一緒に薬を飲むことを意味します。例えば、子供のむずかりや夜泣きなどに対して、母親も精神的に追い詰められた状態になり、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　同じように悪くなってしまい、さらにそれが子供に伝わるという悪循環を生みます。そこで両方ともを治療するという考えが母子同服になります。確かに、自分自身の態度や精神状態が周りの人に影響を及ぼす、その逆に周りの人の状態が　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　自分に影響を及ぼすということはよくありますね。私にも自分自身の精神状態で悪影響を与えてしまったという反省すべき体験があります。それは子供がまだアトピーで苦しんでいたとき、そのこと自体ではなく他のことで気持ちに余裕がないときがありました。そうしたとき、そばにいた子供の痒みがひどくなるといった経験をしたこともあります。人の心とからだはお互いに影響し合うという面にも通じることですね。

  2010.07.25

• 心身一如

  心身一如という言葉それは漢方にある哲学で、心とからだも、自然と心身もお互いに影響しあっており、　　　　　　　　　　　それらはもともと一体のものであるという考え方になります。そこで、　「心」の不調　⇔　「からだ」の不調というようにお互いに影響しあっていると考えられています。従来、西洋医学の特徴のとして、心の問題は宗教、からだの問題は医学というように　　　　　　　　　　　心とからだを分けて考えていました。しかし現在、心療内科があるように、やはり心とからだを分けて考えることはできない　　　　　　　　　という考えに西洋医学も変わってきています。

  2010.07.25

• 漢方に向く病気って？

  １．ストレスの関連のような心身症２．「身体がだるい」「めまいがする」など、検査では異常が出ないけれども　　　様々な症状を訴える自律神経失調症３．過敏性腸症候群のような機能性疾患４．月経困難症や更年期障害など女性特有の病気５．生活習慣病などの慢性疾患６．いくつもの病気を抱えている高齢者　　　　重症感染症や癌など西洋医学を優先すべき様な病気でも、　　　　漢方を併用することで副作用を抑えたり、治療の経過がよく　　　　なることもあるので、漢方の専門医に相談するとよいでしょう。　　　　　　　　　　　　　　　　北里大学東洋医学総合研究所　「東洋医学健康フォーラム」資料より

  2010.07.25

• 漢方で考える病気の原因

  漢方で考える病気は、　先天の気　＋　後天の気（外因、内因、不内外因）が原因と考えられます。先天の気　両親から受け継いだ遺伝的体質のこと後天の気　偏った食生活、不規則な生活、運動不足など　生活習慣の乱れにより睡眠不足や運動不足になったり、食生活を乱したり、　ストレス過剰になり、心と体のダブル不調を引き起こします。　　心の不調　～　気分が落ち込む、イライラ、不眠　　体の不調　～　冷え、だるさ、凝り、痛み　さらに人間関係や社会的ストレスが加わり、ホルモンや自律神経のバランスを崩します。　外因　　気候の変化を指します。　　風・寒・暑・湿（湿気）・燥（乾燥）・火（激しい熱）の６つの気候の変化を　　六淫（りくいん）といい、これらの変化にからだが対応できないときに　　病気が引き起こされる　、又、家や冷房、大気汚染、農薬などの人工　　的環境も原因になります。　内因　　　感情の変化を指します。　　喜・怒・思（し）・憂・悲・恐・驚を「七情」といい、これらの感情が過度に　　なることによって病気が引き起こされます。　不内外因　　外因にも内因にも該当しません。　　不摂生な食事、過労、打撲や傷などの外傷

  2010.07.25

• 鍼灸

  鍼灸（はり・きゅう）（しんきゅう）とは、鍼（針）と灸による治療法のことを言います。鍼も灸も伝統的医療で、鍼は体表にある経穴（ツボ）に刺入し、灸は艾（もぐさ）を用い、　　　　　　　　経穴に熱刺激を加え、病気を治そうとする施術です。

  2010.07.24

• 気虚

  ・　気の流れが滞った状態・　気が不足している状態・　慢性的なエネルギー不足の状態・　気を作り出す消化器の機能低下や過労が引き金となって起こることが多い（主な症状）　　だるい、疲れやすい、気力が出ない、食欲が出ない、風邪をひきやすい、胃腸が弱いなど

  2010.07.24

• 経穴

  経穴とは、経絡上にあり、一般的にツボと呼ばれるものです。これを刺激することで気や血のめぐりを整えたり、内臓の機能失調を整えるのがツボ療法の　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　考え方になります。

  2010.07.24

• 経絡

  東洋医学では生命の営みを「気、血」（呼吸や飲食によって体内に取り込まれた栄養、水分、空気が五臓六腑の器官で変化したもの）というエネルギーの要素の流れという概念で捉えます。経絡とは、その「気」と「血」の通り道で、五臓六腑をはじめとする全身の臓器を経由しながら縦に流れる14本の経脈と、経脈と経脈を網のようにつないで全身に「気」「血」をめぐらせる絡脈のことを指します。この経絡を通って体中に気、血がスムーズに流れることで健康が保たれ、反対にこの流れに滞りが起こると健康が損なわれていくと考えられています。

  2010.07.24

• 湿邪

  ・　体内に滞留する水分のもっとも希薄なものが体表や腸内に滞留している状態（主な症状）　　腹はり、残便感、食欲不振、浮腫（むくみのこと）、手足の倦怠感など

  2010.07.24

• 水滞

  ・　水分が滞って巡りが悪い状態・　気圧や気候に左右されます（主な症状）　　腹に水がたまる、浮腫、めまいなど　　アトピーで皮膚は乾燥していても、掻くことで汁が出てくるのがこの状態

  2010.07.24

• 生薬

  生薬とは、薬効成分のある植物の葉・花・つぼみ・茎・枝・根・果実・種子・樹皮、また菌類、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鉱物、昆虫、貝殻、動物など、長い経験の中で効きめがあるとされた物質を、利用しやすく、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　保存や運搬にも便利な形に加工したもので、それを混合して使用する治療薬が漢方薬になります。

  2010.07.24

• 運化

  運化とは、脾の機能の一つで、運ばれる物から分類して水穀の精微の運化と水湿の運化に　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　分けられます。水穀の精微の運化　飲食物中から化した栄養物質（水穀の精微）を吸収して臓腑や全身に栄養を届ける。水湿の運化　水液の吸収と運搬の作用で、肺などを介して全身に送られ、水液代謝のバランスを取る。

  2010.07.24

• 宣発

  宣発とは、肺の機能で発散・散布するという意味があり、気・血・津液を全身に送り込み、呼吸や発汗を行う作用のことです。

  2010.07.23

• 粛降

  粛降とは、肺の機能で体内に取り入れた清気を下に降ろして気道をきれいに保持し、不要となった水液を膀胱に降ろす作用のことです。

  2010.07.23

• 漢方という言葉

  漢方～かんぽう　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　漢方という言葉を耳にされたこと、その文字を見かけられたことはあると思います。ここではその「漢方」という言葉の由来について説明させていただきます。 中国の伝統医学の大本が完成したのが紀元前後の漢時代（約２０００年前）。それに由来して　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「漢方」という言葉がついたといわれています。 元々は医師や薬師の間で使われた呼称だったのが、江戸時代に輸入された西洋医学（当時は　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オランダ医学）が「蘭学」「蘭方」と呼ばれていたので、それまで日本で主流だった日本伝統医学を　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一般的に「漢方」と呼ぶようになったそうです。 このように中国から日本に伝わった医学が日本に根付き、その後も時代を経て日本人によって　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　改良された医学が、蘭学（蘭方）と区別するための言葉「漢方」として現在に至るということになり　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ます。

  2010.07.23

• 東洋医学と漢方

  東洋医学、漢方というとちょっととっつきにくく、今一歩？？？という方も多いかと思います。私自身も自らがアトピーという問題を抱えていなかったら、子供たちがアトピーや喘息などのアレルギーで苦しい思いをしていなかったら、やはり言葉は知っていても深く掘り下げ、なじみがあるということもなかったかもしれません。しかし、追及していけばいくほど、人間や生命に対する根本的な考え方を論理的に解き明かし、我々の生活に深く役立つものであるということが理解できます。ここでは少しでも多くの人に東洋医学についてお話ししていければいいなと考えています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その前に少し付け加えておきたいことは、自分自身も、そして子供たちもアレルギーを東洋医学の考え方によって改善してきましたが、決して西洋医学を否定するものではありません。 事実、アレルギー治療にしても、体質改善や生活改善を進めていく中においても、西洋医学を無視したことはありません。東洋医学と西洋医学、両方のよい部分を引き出しあい、車の両輪のように進めていくことが大切なことだと思います。その上において、ここでは東洋医学について学んだことや体験したことなどをまとめていければと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　●　東洋医学の特徴　　●　東洋医学と西洋医学との違いって？　　●　東洋医学の基本的な考え方　　●　東洋医学の治療（養生）法　　●　漢方という言葉　　●　漢方で考える病気の原因　　●　漢方に向く病気って？　　●　未病って？　　●　養生　　　　　●　心身一如　　●　母子同服　　●　同病異治　　●　異病同治　　●　生活習慣病　　●　証　　●　証を見極める方法　　●　弁証論治　　●　臓腑経絡論　　　●　三陰三陽論　　●　気・血・水　　●　気　　　　●　血　　●　水　　●　五臓六腑　　　●　経絡　　●　経穴　　●　鍼灸　　●　気功　　　●　気滞　　　　●　気虚　　●　気逆　　●　血虚　　●　?血　　●　湿邪　　●　水滞　　●　水毒　　●　三焦　　●　生薬　　　●　運化　　　●　宣発　　●　粛降

  2010.07.23

全41件 (41件中 1-41件目)

1