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カテゴリ:ホラー
「スティーヴン・キング/痩せゆく男」 Thinner 1996年 アメリカ映画 原作 スティーヴン・キング 監督 トム・ホランド スティーヴン・キング原作の、一応ホラー映画ということですが、ちっとも怖くない映画です。 肥満体の悪徳弁護士ビリーは、ジプシーの老婆を引き殺してしまいますが、判事と警察署長とグルになり、裁判で無罪になります。 ジプシーの長老はビリーに呪いをかけ、ビリーはどんどん痩せていきます。 ビリーは、食事の後、酒気帯びで、助手席の妻に口でいいことをしてもらいながら運転し、道を横断してきたジプシー女に気がつかず、はねてしまいます。その上、気心の知れた判事と警察署長に協力してもらい、無罪になります。はっきり言って、非常に悪いやつです。 だから、ビリーが、ジプシーの呪いで、どんどん痩せていっても、同じく呪いにかけられた判事と警察署長が、みるみる変わっていく自分の姿に耐えかねて自殺して、恐怖におののいていても、「いい気味だ。」と思うばかりで、感情移入して、一緒に恐怖を感じることが全くありません。 また、ビリーは、異常に痩せていく自分に恐れを感じながらも、全く反省の色を見せず、呪いを解くのは呪いをかけた本人しかできないため、町を出ていったジプシーたちの後を追います。 しかし、許しを請うわけではなく(一応、表面的には謝っていますが、全く心がこもっていません。)、冒頭の裁判で無罪にしてやったギャングの男に依頼し、暴力で言うことを聞かせようとするのです。 何という男でしょう。最低の男ですね。 そして、そんな最低の男が選んだ結末は、またまた、最低な結末なのです。 なんか書いていて、だんだん腹が立ってきました。こんな話、どうして映画化するのでしょうか。 スターが全く出ていない、思いっきりB級な映画で、太っているビリーの特殊メイクも非常に取って付けたようなものですし、こんな映画が観客の支持を得るのでしょうか、何のために作ったのか、全くわからない映画です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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