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カテゴリ:本
児童向け宮部みゆきが面白いのなら、たぶんこれも結構面白いかも、と息子に勧めてみたら案の定ハマって、シリーズ3作目まで購入。
塾のテストの課題文で一部読んだことがあるらしい。確かに小学校高学年から中学生ぐらいの子にちょうどいいかも。でも大人が読んでも(私は根性が悪いので些か引っかかるところが無いでもないが)面白い。
久しぶりに購入した森博嗣氏の本。ミステリーはもう書いていないようだが、どこか飄々としたというか普通の人とはちょっと音階が違う世界に生きている人の世界が静かに、しかしそこはかとなく暖かく描かれている。 読み終えて本を閉じる時、なぜか「これでいいのだ」と呟きつつ、何だかいろんなことに疲れている時でもちょっとだけ元気が出る気がする。
どっぷりじゃなくてもシャーロキアンなら買わずにはいられません(笑 ハドソン夫人が語る、19世紀末のホームズたちが食したレシピと生活の豆知識集。これがなかなか面白いというか興味深い。冷蔵庫の無い時代の食品保存法、今のように便利な洗剤が無い時代の掃除の知恵。おっそろしくたっぷりした朝食とそのレシピ。読んでいるだけで楽しい。 ただし、実際にこのレシピで作るとなるといささか怯んでしまう。「ビールのスープ」とか「おお野うさぎの煮込み」とか、どんなものだか味も姿も全く想像がつかないってのもあるし。
考えたから、あるいは知ったからといってどうにかなる訳じゃないけど何だか自分の存在がふっと揺らいだり心許なくなった経験がある(おそらく多くの人にあると思う)が、これを読んでいると、何だかよく分からなくなっちゃったけどまいっか、という妙な安心の仕方ができる。 哲学の歴史でも哲学の解説でもなく、結局哲学ってどういうことするの?ということが分かるための本かもしれない。しかし哲学を学ぶことによってどういう結論が得られるのか、ということはこの本を読んでも全く分からない。念のため。
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Lucy Wenさん
>『哲学の謎』もええけど、オレの本読んでや、 >今年中に出るで1冊送らしてもらうわ(原文一致)と >横山やすしみたいな口調の相方が言っていました。 ----- 哲学は高校時代から関心があるものの、大学でも専攻せずずーっとぐるぐる周辺を回って遠巻きに眺める対象なんですよねえ。届くの楽しみにしています。 (2012.05.15 21:36:11)
「シャーロック・ホームズ家の料理読本」買っちゃいました。ここから買い物ページ行きましたので。
文庫か、新書か、コミックか、ホビー系コーナーか、にしか足を運ばないので、本屋で見かけませんでした。 こういう見逃していた思わぬ情報を入手できるのがブログの醍醐味ですね。 (2012.05.16 19:35:46)
neo_hhさん
>「シャーロック・ホームズ家の料理読本」買っちゃいました。ここから買い物ページ行きましたので。 >文庫か、新書か、コミックか、ホビー系コーナーか、にしか足を運ばないので、本屋で見かけませんでした。 >こういう見逃していた思わぬ情報を入手できるのがブログの醍醐味ですね。 ----- この本、ハドソン夫人の語り口がしみじみいいですよね。奇矯な天才とその連れに振り回されつつも、自分の為すべきことをきちんと為し続けた矜持が描かれていて、レシピともども楽しめます。 実は他人様の書評を読むのって私は結構好きなんですよ(ネット書店のレビューはそうでもないけど)。評者の人となりが垣間見えるものが好きです。 (2012.05.16 22:00:29) |
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